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表面がキラキラしたヒマラヤガーデンルチルクォーツの原石 インド産

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こんばんは。
サルオです。

今日も掘り出し物を見つけるために倉庫の中へ。。。

ずっと気になってはいたのです。
原石置き場の棚のちょうど目線の高さに「俺を忘れるなよー」と言わんばかりにキラキラとアピールしてくる存在を。
ただ、実は見て見ぬふりをしてきました。
それは、そこそこ良いお値段がするために、このブログに書くにはちょっと値段が合わないかなぁと考えていたためです。

しかし、やっぱり日の目を見なきゃもったいない!と思い、本日紹介させて頂くことに致しました。

その原石がこちらです。


★ヒマラヤガーデンルチルクォーツ 原石 3250g 480,000円+(税)★
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インド北部のヒマラヤ山脈マニハール鉱山で採れたガーデンルチルクォーツの原石です。
当社で取り扱い始めたのが2014年の年末頃でしたが、ヒマラヤ水晶でここまではっきりとルチルが内包した水晶が見つかったということで話題になったのも記憶に新しいように感じます。

ヒマラヤ水晶で、はっきりとした金針やオレンジ針のルチルクォーツが見つかったのは衝撃的でしたよね。
近年ではこのタイプのヒマラヤガーデンルチルの原石は入荷しておりません。
採れなくなったのかどうかまでは分かりませんが、流通量は確実に減っているように感じます。

では、タイトルに書きました「表面のキラキラ」を見ていきましょう。


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水晶(実際にはスモーキークォーツに近い色合い)の表面に光っているものが分かりますでしょうか。
このヒマラヤ水晶は水晶自体に照りがしっかりとあるのですが、そこではございません。

表面にある細かい粒々とした存在もまた綺麗な光を放っているのです。って分かりにくいですかね。
拡大してみましょう。


今日も夜空のような写真になってしまいましたね。
来週から6月になるということは梅雨入りも近いことでしょう。
となると、綺麗な夜空を見ることが出来ない季節がやってきますので、天然石を見て楽しみたいと思います。

この小さなキラキラとしている鉱物はアナテースと呼ばれる鉱物です。
アナテースはルチルと同質異像の鉱物です。

つまり、アナテースとルチルは同じ成分(TiO2)で結晶構造が異なる鉱物です。
といってもルチルと同じ成分とはとても思えないような色形をしていますね。

下の写真を見て頂き、水晶の表面にあるのがアナテースで、水晶の中にある金色の針状の鉱物がルチルです。


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ルチルの光の反射率が高くてキラキラしているように、アナテースもキラキラとした光沢を持っています。
その光沢はチタンという金属の酸化物にも関わらず、金属光沢ではなく、ダイヤモンド光沢に分類されているほどです。

アナテースはの和名は鋭錐石(えいすいせき)といいます。
和名はその鉱物の特徴を表していますが、まさにアナテースは鋭い錐(きり)のような形をした形状をしています。
アナテースは特徴として大きな結晶になることが少なく、このヒマラヤ水晶の表面についている結晶も非常に小さいものですので、指に刺さることはないのですが、ちょっと「チク」っとすることがありますので取り扱いにはご注意下さい。


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たいていルチルは水晶の母岩部分(ガーデン部分)付近にあります。
水晶の表面に条線などがあり、ルチルが見えにくい部分もありますが、きっと表面を研磨すると綺麗にルチルが見えるんだろうなぁと思いながら、いや、やっぱりこの原石特有のナチュラルさが魅力的なんだよな~。と葛藤してしまいますね。

どちらにせよ、成分・二酸化チタン(TiO2)がおりなす、「ルチル」と「アナテース」が共存する見ごたえのあるヒマラヤ水晶はとっても珍しいですよ。

最後でご覧頂きありがとうございました。

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