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サファイアよりも高価な宝石!?ベニトアイト結晶母岩付き

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こんばんは。
サルオです。

本日は非常に珍しい原石を紹介させて頂きます。
その名も「ベニトアイト」です。

過去の仕入実績を調べると2010年デンバーのミネラルショーで仕入れて以来の10年ぶり入荷となっております。
その時も今回と同じく原石での入荷でした。


★【限定1石】ベニトアイト結晶母岩付き アメリカ・カリフォルニア州産 幅2.5 x 奥行1.5 x 高さ2.4cm 重さ約5.1g 15,000円+(税)★
オンラインショップにて販売中!!

上の写真の青色部分がベニトアイトです。

ホリミネラロジーの堀秀道氏の著書「楽しい鉱物図鑑」のベニトアイトの出だしが

「カットして宝石にすると、サファイアに似て、サファイアよりもきれい、と思われる石が二つある。
一つは藍方石(アウィン)であり、もう一つはベニト石(ベニトアイト)である。
両方珍しい鉱物で、宝石になるような良質なものが出る産地が、事実上、地球の一カ所だけという共通点がある。
大粒の石がまれ、とういう点でも両方の石は相似ている。」と書かれています。

これだけを見てもこの石がいかに希少なものかが想像出来るのではないかと思います。

それでは、改めてベニトアイトの結晶部分を拡大して見てみましょう。


★【限定1石】ベニトアイト結晶母岩付き アメリカ・カリフォルニア州産 幅2.5 x 奥行1.5 x 高さ2.4cm 重さ約5.1g 15,000円+(税)★
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サファイアのような鮮やかな青色に結晶の先端はわずかに透明感を持っているように見えます。

先にも書きましたが、ベニトアイトの結晶はとっても希少な存在。
その希少さゆえに、透明感のある結晶は見た目が似ているサファイアよりも高価な存在です。

このベニトアイトは1907年アメリカ・カリフォルニア州のサンベニートで発見されました。
名前の由来も産地であるサンベニートからきております。


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ベニトアイトはアイオライトのように、特徴として、見る方向や光の当て方によって色味が変わる特徴があるそうです。
またカルサイトのように複屈折も大きいため、カットしたルースにすると光の分散が大きく、青色がゆらめいで見える特徴があるそうです。

残念ながら今回は原石においては結晶部分が小さいためこの特徴を見ることは出来ませんでしたが、いつかは目にしたいものですね。

ちなみに、この母岩部分の白い鉱物はナトロライト(和名:ソーダ沸石)という鉱物です。

また、ベニトアイトの他の特徴として蛍光性があります。
そうです。ブラックライトの光で蛍光するのです。

そのお写真がこちら。


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フローライトのような強い蛍光性を示すものと比べると蛍光性は弱いですが、ブラックライトの光によって青色が濃くなったことが分かります。
これもなかなか面白い特徴ですが、ブラックライトを当てたことで、少し残念なものも見つけてしまいました。

プラスの要素だけでなく、マイナス要素もしっかりと説明しなければいけませんので、こちらの写真をご覧ください。


右側がブラックライトを当てた写真ですが、ひときわ目立って蛍光しているところが分かりますよね。
左側がブラックライトを当てていない写真です。

おそらく、この原石はボンド等で何かに固定されていて、その接着剤が原石の裏側に引っ付いて残ってしまっていることが分かります。

一番大切な結晶部分は大丈夫なのでご安心頂きたいのですが、ご購入をお考えの方はこの点ご理解頂けますと喜びます。

余談ですが、このとっても希少なベニトアイトという鉱物は日本においても産出された実績がございます。
さてどこでしょう。

ヒント1
ベニトアイトは蛇紋岩中のナトロライト脈中で発見されます。

ヒント2
日本において有名な蛇紋岩を伴った〇〇〇の産出地。

ヒント3
〇〇〇はヒスイです。

ヒスイと聞けばここしかないですよね。

ベニトアイトの国内の産出地は新潟県糸魚川市。

国産のベニトアイトを検索すると糸魚川市青海産のベニトアイト原石の画像が出てきましたよ。


私の記憶が正しければ、糸魚川において鉱物の採集は禁じられておりましたので、くれぐれも採掘に行かないようにご注意下さい。
ひすい海岸はいいんでしたっけ?記憶があいまいで、すいません。

最後までご覧頂きありがうございました。

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