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煙突産の鉱物って本当!?ポーランド産ジンカイトの結晶

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こんばんは。
サルオです。

本日はジンカイトの結晶を紹介させて頂きます。


★【限定1】ジンカイト結晶 ポーランド産 幅3.1 x 奥行き2.0 x 高さ1.4cm 通常価格 9,000円+(税)→6,300円+(税)【7月31日まで】★
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なんだか恐竜みたいな形をしてかっこいいですね。
先日テレビでジュラシイックワールドをしていたので早速影響を受けてしまいました!
よく見るとアヒルやカモの方が近いかも知れませんね。

しかし、本題は形ではないのです。

僕が初めてジンカイトを見たときに業者様から、「ポーランドの煙突で偶然生まれた鉱物ですよ。」という説明を聞いたのを覚えています。
その後、亜鉛工場の爆発や火事で偶然出来た鉱物など様々な噂話を聞いて「何が本当なんだろう?」と疑問に思っておりました。

ということで、ジンカイトに関わる様々な噂話を調べてみましたのでそのことについて書かせて頂きます。
っと、その前にジンカイトについての説明を少しさせて頂きます。

前置きで「煙突で出来た」だの「火事で出来た」など書いているということは、ジンカイトという鉱物自体、存在していないのでは?と思うかも知れませんが、天然のジンカイトという鉱物はございます。

しかし、ジンカイトは天然環境において結晶になることは非常に稀で、ほとんど場合、塊状で産出されます。
そのため、最初に載せた写真のクラスターのような形に結晶になったものは全て天然の鉱物ではございません。
その点、頭に入れてブログを読んで頂けると喜びます。


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本日紹介しているジンカイトの結晶は天然ジンカイトではございません。
分類でいうと合成石にあたる人工ジンカイトです。

では、そのようなジンカイトはどのようにして作られるのでしょうか。

まず、ジンカイトの成分はZnOです。
つまりZn(亜鉛)とO(酸素)から成る石ですので、金属元素である「亜鉛」が酸素によって酸化されたものだと分かります。

そこで思い出すのが、ジンカイトが偶然出来たときのキーワード「煙突・火事・爆発」です。
全て「火」が関係していると思いませんか?

つまりジンカイトを作る方法として「火」が関係していることが予想出来ます。


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物を「火」で燃やすとどうなるのか分かりますよね。
火で燃やすというのは酸化させるということです。

例えば木の主成分に炭素があります。
その木を燃やすことで、二酸化炭素が発生しますよね。

C(炭素)+O2(酸素)→CO2(二酸化炭素)

小学校の時に勉強したような気がします。

つまり、ジンカイトの成分ZnOから想像出来るのは亜鉛という金属をを燃やすことで出来るのではないかと想像出来ます。

しかし、ただ火にくべるだけだと表面に”すす”が出来るだけですよね。
となると、到底この写真のような結晶が出来るとは思えません。
金属製の鍋をコンロにかけるようなイメージなので。

そこでキーワードを思い出すと「煙突」というのがあります。
煙突は煙を建物の外に出すものですよね。
その煙突でジンカイトの結晶が出来るということは金属の亜鉛が気体になって上に上っているということが想像出来ます。
そして、気体になった亜鉛が空気中で酸素と反応して酸化し、煙突に触れるにことで温度が下がり、固まっていく。つまり、結晶になるということですね。

ちなみに、亜鉛が溶ける温度と、気体になる温度を調べてみました。
金属の亜鉛が溶けて液体になる温度:約420℃
液体の亜鉛が蒸発して気体になる温度:約907℃

火の温度は時に1000℃を超すこともあるそうなので、意図的に作れないわけでもなさそうですね。

ちなみに、調べてみると、このようにしてジンカイトの結晶を作る方法を「気相成長法」というそうです。
この他にも「水熱法」というものでもジンカイトの結晶を作ることが出来るみたいですね。

果たして、このジンカイト結晶は偶然の産物として出来たものなのか、それとも人工的に意図して作られたものなのか分かりませんが、可能性として人工的に作られた可能性が高いように思われます。

しかし、このジンカイト結晶の中には天然界の他鉱物の結晶も含めて、考えられないくらい綺麗な色・艶をしたものもあり、目を奪われることも多々ありますよ。

ちなみに、余談になるのですが、今オンラインショップに天然のジンカイトがありますがご存じでしたか?
じつは、このブログ内でも過去に何度か紹介しているウィレマイトのビーズや原石に天然のジンカイトが付いております。

それは、下の写真の赤い鉱物。


★ウィレマイト 蛍光 アメリカ・フランクリン鉱山産① 約3㎝×2㎝×1㎝ 800円+(税)★
オンラインショップにて販売中!!

この①番のウィレマイトはウィレマイト部分が非常に少なく、赤い部分のたいていがジンカイトだと思われます。
なので、商品名としてもジンカイトの方が正解かも知れませんね。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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