こんばんは。
サルオです。
本日は同じ「ブラックルチルクォーツ」という名前で入荷した2種類のビーズを紹介したいと思います。
まず一つ目のブラックルチルクォーツがこちら。
★【限定6石】ブラックルチルクォーツ 樽型ビーズ① 約9mm×12mm 1,800円+(税)★
オンラインショップにて販売中!!
ぱっと見は真っ黒に見えるほど内包物がしっかりと入ったブラックルチルクォーツです。
しかしながら、しっかり見てみると透明感もあるんですよね。
そして、内包物がぎっしりと入りながら透明感を感じられる高品質のブラックルチルクォーツです。
そして、水晶に内包している針状鉱物はよく見かけるのタイプのブラックルチルクォーツですよね
つまり、ブラックルチルという名前は通称名で、内包物は「ルチル」ではなく「ブラックトルマリン」です。
★【限定6石】ブラックルチルクォーツ 樽型ビーズ① 約9mm×12mm 1,800円+(税)★
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このタイプのトルマリンはショール・トルマリンと呼ばれる鉄分を多く含むことによって真っ黒い色をしたトルマリンです。
その黒さは簡単には光を通さないほどの黒さを持っています。
次に紹介したいのがこちらのブラックルチルクォーツ。
★【限定10石】ブラックルチルクォーツ HC 8ミリ ビーズ② 1,500円+(税)★
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写真で見ると大きく見えるのですが、8mmサイズのビーズですので当然写真ほど大きくありません。
だからこそ、写真で見ると今まで見えなかったものが見えてくるんですよね。
このブラックルチルクォーツのビーズも正に同じことが言えます。
と言いますのも、このブラックルチルクォーツは最初に紹介している樽型のビーズと同じ内包物だと思っていました。
なぜなら、肉眼で見ると全く同じように見えますので。
しかし、撮影した写真を確認してビックリ!!!
水晶に内包している針状の鉱物が赤いではないですか!
通常の蛍光灯下で見ると確かに黒いのに、撮影のためのストロボの光を反射したのか、一部の針が赤いですよね。
この写真を見るまでは内包物は「ブラックトルマリンで間違いないだろうなぁ」と思っていた推測が完全に覆りました。
なぜならショールトルマリンは赤くないからです。
★【限定10石】ブラックルチルクォーツ HC 8ミリ ビーズ② 1,500円+(税)★
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違う角度から見てもやはり赤いというか茶色いものが一部のところに入っていますよね。
ここで考えられるのが2つです。
1つはショールではない別のトルマリンが内包している。
2つめはトルマリンではない別の鉱物が内包している。
1つ目の可能性について
ご存じの通りトルマリンは黒だけでなくカラフルな色味をしています。
その代表はエルバイト・トルマリンですが、ショールトルマリンとの違いは成分の違いです。
エルバイトは電池としても有名なリチウムを含み、主成分として鉄分を含まない種類のトルマリンです。
その針状の結晶が水晶に含まれているのか。。。そういえば過去にも針状のエルバイトが内包した水晶がありました。
写真はこちら
エルバイトを内包した水晶(右側は光を当てて殺意したもの)
上の写真は一つのルースを角度を変えて2方向から撮影したものです。
このトルマリンも一見真っ黒に見えるのですが、強い光を当てると濃い赤色をしていることが分かりました。
そして、結晶の形もトルマリンらしく六角形をしています。
そうです。トルマリンであれ針状の内包物の石の断面が丸みを帯びた三角形もしくは六角形をしています。
では拡大して見てみましょう。
なんとも微妙ですが、丸みを帯びた三角形に見えなくもない形状をしていますので、やはりトルマリンの可能性が高いのでしょうか。
続きまして2つめの「トルマリンではない別の鉱物が内包している」について考えてみます。
これは、やはり内包物は本当のルチルではないかということです。
ルチルクォーツのルチルといえば光の輝きがトルマリンとは大きく異なります。
それはルチルは光の屈折率がとても高く、その光沢はダイヤモンド光沢と呼ばれ非常に高い輝きを持っています。
それに対してトルマリンの光沢はガラス光沢と呼ばれるダイヤモンド光沢に比べると光の反射は弱くぎらつくような輝きはありません。
ということで、光沢について比較したいと思います。
下の写真の左側のビーズはブラックシルバールチルで以前鑑別の結果「ルチル」であることが確定しているビーズです。
対して右側のビーズは今回のブラックルチルクォーツです。
左:ブラックシルバールチルクォーツ
右:ブラックルチルクォーツ
同じ条件で撮影しております。
写真では少し分かりにくいかもしれませんが、左側のビーズは強い光を当てた時にぎらつくような輝きを見せます。
対して、右側のビーズはそこまでの輝きはありませんでした。
ということで、今回入荷したブラックルチルクォーツについての内包物の結論はトルマリンではないかと考えております。
ブラックルチルクォーツは内包物がトルマリンに対してついている流通名ですので、そのままこの名称を使いますが、わずかに赤みを帯びていてとっても面白いビーズですよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。