こんばんは。
サルオです。
本日はヒマラヤ水晶クラスターを紹介させて頂きます。
そして、このヒマラヤ水晶は今までに見たことのない、珍しいタイプの原石です。
それでは何が珍しいのか見て行きましょう。
ちなみに、このブログを書き始めた時点では内包物を推定できておりませんので、書きながら考えていきたいと思います。
★ヒマラヤ水晶クラスター パールバティ産 69g 約幅6.0cm*奥行3.8cm*高さ 12,100円(税込)★
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写真の中央付近のポイントの先端付近にオレンジ色の鉱物が入っているのが見えますでしょうか。
水晶自体、透明感が高いので比較的見やすいかと思います。
それでは違う角度から見てみましょう。
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この角度の方が内包物が見やすいですね。
皆さんこの内包物は何に見えますか?
最初に見た時の第一印象はガーネットです。
オレンジガーネットもありますし、何よりもガーネットインクォーツのビーズの色味にそっくりだと感じました。
ガーネットinクォーツのビーズ
ヒマラヤ水晶クラスターの内包物を拡大するとさらに”そっくり”に見えます。
ということは、内包物はオレンジガーネットなのか。
似てはいますが、答えに確信が持てません。
なぜなら、このパールバティ産だけでなく、クル産やマニカラン産を含めてきたインド産のヒマラヤ水晶クラスターでガーネットinになったものを見たことがございません。
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そのため、それぞれの光沢について比べてみます。
下の写真はそれぞれ、LEDのライトを当てて撮影したものです。
写真左:ガーネットinクォーツ
写真右:ヒマラヤ水晶
ガーネットinクォーツのビーズはややクラックが目立つために少し分かりにくいですが、透明感が出ていることが分かります。
一方右のヒマラヤ水晶の内包物は光を反射して、透明感は確認出来ません。
ということは、ガーネットinヒマラヤ水晶の可能性は低くなりました。
(本当は、ガーネットinヒマラヤ水晶だったらいいのになぁと願っていましたが、、、)
では何なのか。
この産地のヒマラヤ水晶は水晶の表面にうっすらオレンジ~ピンク~赤色をまとっているものが多くあります。
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その色の原因は酸化鉄鉱物によるものと言われています。
酸化鉄鉱物はこのブログの中でも紹介していますよね。
代表的なところでいうとヘマタイト、水酸化鉄鉱物も含めて考えるとライモナイトやゲーサイトも入ってきます。
ということは、、、ライモナイトですかね。
それにしては、結晶の形が違うような気がするのですが、、、
基本的にライモナイトはこのようなはっきりとした結晶系を示しません。
ここで、気になる点をもう一点紹介します。
こちらの画像です。
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水晶の柱面から錐面にかけて所々凹んでいる箇所がございます。
内包物の結晶の形と凹みの形からも内包物と同じものがこの結晶についていて、何かしらの原因により、剥がれてしまった、もしくは、鉱液などによって溶けてしまったのではないかと思われます。
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この凹みの形はマッチ箱のような四角い形をしているものが多くあります。
マッチ箱のような形といえばカルサイト。
ということは、カルサイトやドロマイトのような鉱物の表面をライモナイトが覆い被さっているのではないかと推測されます。
個人的にはこの可能性が高いのかな?と思います。
一つの原石からも色々想像が膨らんで時が経つのを忘れてしまいます。
そして、個人的には鉱物標本の楽しみさはこういうとことなんだろうなぁと思っています。
最後までご覧頂きありがとうございました。