こんばんは。
サルオです。
「この石知ってますか？」と商品部Kさんから見せてもらったのが今日紹介させて頂くヘルデライトです。
正直名前を聞いたことがある程度で詳しいことは分かりません。
そして、調べてみようにも、このブログの中で一度も記事にしたことが無い石ではないですか。
ここだけの話、このように初めて書く石は書きやすいので大好物なのです。(自分の勉強にもなりますし)
なんども紹介したことのある石だと、「前回はこう書いたから、今回は表現を変えるか」とか「石についての説明は書きつくしたから書くことが難しいなぁ」と思ことは多々あるです。
そのため初めて紹介する石は何を書いても過去の記事で書いていたものと被らないので書きやすいんですよね。
それでは本日はヘルデライトの原石を紹介させて頂きます。
★ヘルデライト原石 8g 約幅2.0*1.2*高さ1.5cm 約8g 29,040円(税込)★
オンラインショップにて販売中！！
ぱっと見は大きな特徴のない石のように感じます。
もしこの鉱物がヘルデライトと分からなければ「石英」や「正長石」かと思いそうな雰囲気を持っています。
しかし、石英や長石とは成分が大きく異なるのです。
ヘルデライトの鉱物的なデータは下記の通りです。
和名：ヘルデル石
硬度：5～5.5
成分：CaBePO4(F,OH)
結晶形：単斜晶系
へき開：不規則
光沢：ガラス光沢
比重：3.0
成分を見るとカルシウムとベリリウムがリン酸とフッ素もしくは水酸基にくっついて出来ているのが分かります。
成分だけ見るとアパタイトに近いように感じます。
※アパタイトの成分：Ca5(PO4)3(F,OH,Cl)
★ヘルデライト原石 8g 約幅2.0*1.2*高さ1.5cm 約8g 29,040円(税込)★
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ちなみに、この原石は産地は分かりません。
それもそのはず、当社が仕入れた時期を調べたところ、、、入荷時期は2007年4月でした。
さすがに、今更産地を特定することは出来ませんので、推測をしていきます。
ヘルデライトの主な産地はブラジル・アメリカ・ドイツ・ロシア・ナミビア・パキスタンといったところがありました。
その中で鉱物のデータベースで産地ごとの標本を見ているとパキスタン以外大きな違いが見られない。。。
むしろサンプル画像の数が非常に乏しい！
おそらく希少な鉱物なのでしょう。
比較対象が少ないため特定することは不可能だと感じます。
しかし、どうやらある程度まとまった量を産出するのはアメリカとブラジルということと、このような希少な鉱物は大抵アメリカのツーソンショーで仕入れることが多いと思われますので、アメリカ産もしくはブラジル産の可能性が非常に高いように感じます。
ちなみに、パキスタン産の標本は透明感のあるものが、多くありました。
ということで、念のため今日紹介しているヘルデライトも透明感をチェックしてみます。
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想像通りほとんど透明感はないですね。
しかし「ヘルデライト ルース」で検索すると結構透明感の高い宝石品質のものも出てきましたので、少なからず存在しているようです。
また、見た目に大きな特徴がない鉱物だけに本当にヘルデライトなのか気になりますよね。
念のため光沢を見て確認してみます。
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水晶などのガラス光沢と同じような光沢が見えました。
光沢だけで鉱物は特定するのは無理な話ですが、「このような光沢も見えますよ」という参考にはして頂けるのかなと思います。
今日は一見なんの変哲もないような鉱物でも実は希少鉱物なんですよ！という一風変わったヘルデライトを紹介させて頂きました。
出来れば透明感の高い宝石品質の標本がいつか紹介出来れば嬉しいですね。
最後までご覧頂きありがとうございました。