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タグが間違ってる、、、この石は何?

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こんばんは。
サルオです。

本日はちょっと変わった方法で商品を紹介したいと思います。
と、言いますのも倉庫を整理していると「ガレーナ」と書かれたタグのついたプチプチにくるまれたものを見つけました。

ガレーナというと、痛々しいばかりの輝きを放つメタリックな鉱物です。
値段は3000円くらい。

これは良きものを見つけたぞ!と思いプチプチをめくって出てきたものがこの原石!

う~ん。
絶対にガレーナではない。。。

倉庫の中でタグが入れ違いになったのかは不明ですが、ガレーナでないことは間違いないでしょう。
なぜなら「ガレーナ」は先にも書きましたが、すっごいメタリックなのです。

比較のために過去に書かれたブログからガレーナの写真を持ってきました。


どうですか。
そっくりなんて言えないくらい別物ですね。

ではこの石は何のか考察していきます。
まず特徴的なのが一番大きな結晶であるこの部分。


無色透明に見える結晶。
さらに、八面ある結晶面のうち五面から綺麗なバーコード状の条線が見えます。

結晶の形は真上から見ると六角形に見えますので六方晶系ではないかと思われます。

付いている結晶はこれだけではございません。
細かい結晶が無数についています。

この細かい結晶を拡大して見てみます。


一つ一つの結晶の形も割としっかりしていて六角柱状をしています。

ということは水晶!?

いえ、水晶にしては結晶の先っぽに当たる錐面の角度がなだらかで、水晶のように尖った印象の結晶にはなっていません。


こうなると考えられる鉱物はあれですね。。。

ヒントはガレーナ。
全くの偶然ですが、和名で見るとこの鉱物とガレーナとは同じ漢字から始まります。


★カルサイト原石 チャイナ産 4,180円(税込)★
オンラインショップにて販売中!!

正解はカルサイトです。
カルサイトの和名は方解石、ガレーナの和名は方鉛鉱です。

また、確証を得るためにこの結晶の端っこ部分を少しだけ外し、塩酸に浸けてみたところ勢いよく泡が出てきましたのでカルサイトで間違いないでしょう。

それで思い出しました。
約8年くらい前にミュンヘンのミネラルショーでこの原石を仕入れたことを。
どこかでタグが入れ替わってしまったこともあり、ずっと倉庫で眠ってしまっていたのかも知れません。

ここで偶然見つけてミュンヘンの懐かしい思い出とともに明るみ出せて良かったです。


★カルサイト原石 チャイナ産 4,180円(税込)★
オンラインショップにて販売中!!

ちょっと難しい話になるので、興味があれば以下も見て頂けますと喜びます。

カルサイトを塩酸に浸けて出てきた泡は二酸化炭素です。
化学反応式はこのようになります。

CaCO3(カルサイト)+2HCl(塩酸)→CaCl2(塩化カルシウム)+H2O(水)+CO2↑(二酸化炭素)

塩化カルシウムと言えば島根もそうですが、冬場に橋の近く「凍結防止剤」として置かれているものですね。
ただし、カルサイトに塩酸を付けた時に出来る塩化カルシウムは同時に作られる水によって溶けていますので、凍結防止剤で見るような粒々にはなってませんよ。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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