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お世話になりました。セレナイト原石

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こんばんは。
サルオです。

私事で大変恐縮ではございますが、3週間前にスケートで骨折をした娘のギプスが本日とれることになりました。
やはり骨折箇所を固定しているだけでも痛みが和らぐようで、ギプスには大変お世話になりました。
その感謝の気持ちを表すためにギプスのいや、ギプスの材料になっている石膏を世に広める活動の一環と致しましてセレナイトタワーを紹介させて頂きたいと思います。

セレナイトの和名は「透石膏(とうせっこう)」です。
つまり。透明感のある石膏です。

早速その透明感を感じて頂きましょうということで、そのお写真がこちら。

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薄っすら透明感があるのが分かりますでしょうか。
もちろん透石膏という名前なので、水晶のように無色透明なセレナイトもございます。
このあたりの定義ははっきりと分からないのですが、標本を紹介した本を見ているとこのような石膏もセレナイト(透石膏)として紹介されていたり、全く透明感を感じないメキシコ産の砂漠の薔薇(デザートローズ)こちらも鉱物としてはセレナイトとして紹介されているので不思議なものです。

砂漠の薔薇の写真

ランプとしても使えるセレナイトタワー

別売りのLEDライトの上に置くとランプとしてもご利用頂けます。
セレナイトを通した優しい光に癒されますよ。

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別売りの木製LED丸台座はこちらから

セレナイトの不思議な魅力はこのライトとして使った時にも感じることが出来ます。
それは、横から見た時と上から見た時で光の通し方が全く違うことです。

横から見るとLEDの強い光を和らげて優しい光にかえてくれますが、上から見ると印象が”ゴロっと”変わります。

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撮影のために他の写真よりも光の感度を落として撮影しておりますが、タワーの先端がとっても輝いているのが分かりますでしょうか。
正直、上からライトを覗くと眩しくて見れたものではございません。

つまり、結晶面に対して横方向には光の透過を弱める働きがありますが、縦方向には透過を弱めず強い光を保つのです。

これは結晶面が繊維状の縦の線が入っているためだと思いますが、細かい理由は分かりません。
テレビ石も同じように縦方向に繊維状の条線が見えることから、セレナイトも細かい繊維状の結晶であることがこの現象と関係していると思われます。

テレビ石の画像(上が上から見たもの、下が横から見たもの)

医療の現場でも使われている石膏

実際は今日紹介しているような綺麗な結晶のセレナイトを使っているわけではないのですが、標本としての活用以外に活躍している鉱物なのです。

ここではセレナイト(透石膏)だけでなく、ジプサム(石膏)全体をさして呼んでおりますが、セレナイトとジプサムは同じ成分の鉱物で透明感の有無によって区別されて鉱物ですので、同じ成分としてジプサムの説明と同様にお話させて頂きます。

ジプサム(石膏)の成分はCaSO4・2H2Oと構造の中に水を含んでいて、200℃以上に加熱する完全に脱水し硬石膏(アンハイドライト)という実際に天然鉱物としても存在する鉱物になります。
さらに300℃まで加熱すると白い粉末になり「焼石膏(しょうせっこう)」と呼ばれます。
その粉末に水を加えると発熱して固まります。

そのことを発見した古代ローマ人は建材として利用していたようですが、現代では冒頭にお話しした骨折した時に患部を固定するために使用する「ギプス」として使われています。

エンパイアステートビルを連想させる力強い形

右のエンパイアステートビルの写真はwikipediaより

ニューヨーク・マンハッタンにあるエンパイアステートビルのようなセレナイトタワー。

このセレナイトの形は天然のものではなく、この形に加工されたものです。
セレナイトは硬度が2と非常に柔らかいため削りやすく、さらに、へき開があるため割りやすい鉱物です。
(割りやすいと言っても、そんな簡単には割れませんが)

この特徴を利用してこの形に加工する職人が産地であるモロッコいると聞いたことがあります。

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確かに、この自然のカテドラルの結晶のような形に加工するのは職人技としか言いようがないですね。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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