こんばんは。
サルオです。
本日はブルームーンストーンのブレスレットを紹介させて頂きます。
オンラインショップにて販売中!
さて、このブルームーンストーンの正体は何でしょうか?
どういうこと?と思ってしまいますよね。
ブルームーンストーンはブルームーンストーンです。
これも間違いではないのですが、深く突っ込むと「ブルームーンストーン」という宝石は通称名であることが多く、ほとんどの場合、正確にはムーンストーンではございません。
この議論については難しい話になってしまいますので、このブログの最後に少し細かい説明をさせ頂きますが、「ブルームーンストーン」呼ばれる宝石は以下の3つの中のどれかに該当します。
1.ブルームーンストーン
2.ラブラドライト
3ペリステライト
それぞれの特徴は下記の通りです。
オンラインショップにて販売中!
1.はその名の通り本家ムーンストーンですが、実はブルーのシラー効果を持つ「ムーンストーン」はほとんど存在しないのです。
※シラー効果とは石の表面に見られる月の光のような優しい輝きことで、ムーンストーンが持つ層状構造が影響して出来る光学的な光のことです。
2.ラブラドライトもムーンストーンと同様に長石グループの鉱物です。
しかし、ブルーの光を持つこともありますが、オレンジやピンク、紫色など様々な輝きを持っています。
また、ムーンストーンの優しい光に比べると強い輝きを持っており、その輝きはラブラドレッセンスと呼ばれます。
3.ペリステライトはアルバイト(曹長石}の変種です。
ムーンストーンに比べるとはっきりとしたブルーの輝きを放ちます。
オンラインショップにて販売中!
以上のことを踏まえると、、、、
正解は3のペリステライトです。
10年前くらいまでは当社でも定番ビーズとして扱っていましたが、産出量が激減してしまい、安定供給が出来ず、スポット的にしか手に入れることが出来なくなった天然石です。
1のブルームーンストーンは僕は過去1度しか見たことが無いくらい希少なものですので、今出回っているブルームーンストーンの大半はレインボームーンストーンとも呼ばれるラブラドライトがほとんどです。
かろうじてペリステライトとたまに出会うことが出来ますが、この先希少化していく存在なのかも知れませんね。
オンラインショップにて販売中!
ちなみに、ラブラドライトであるレインボームーンストーンとペリステライトの見極め方は、透明感のあるレインボームーンストーンが透き通ったような無色透明に対して、ペリステライトの方は乳白色な色味をしている印象があります。
もちろん綺麗な無色透明なペリステライトもございます。
そういったペリステライトはロイヤルブルームーンストーンとも呼ばれています。
そうなると見極めが難しくなりますが、簡易的に見分ける方法としては、やはり白・青以外の光が見えたらラブラドライトといったところでしょうか。
鑑別に出せば分かりますが、そのような時間がない場合にはこのような見極めをしております。
あとは、経験と直感ですかね。
ここからムーンストーンについて少し難しい話をしますので、興味があればご覧ください。
ムーンストーンは鉱物名ではなく、宝石名です。
つまり、ムーンストーンという鉱物は存在しません。
長石グループの鉱物は大きく分けて「アルカリ長石グループ」と「斜長石グループ」に分けられます。
本来「ムーンストーン」と呼ばれる宝石はアルカリ長石グループの鉱物であるオーソクレース(正長石)を主体にして斜長石グループの鉱物であるアルバイト(曹長石)が薄く入り込んだものです。
そして、そのような特有の構造が入り込んだ光を反射してシラー効果として現れます。
ラブラドライトは斜長石グループの鉱物のため、オーソクレースを主体としていないため、同じような光学的な輝きが見えてもムーンストーンとは呼べません。
また、ペリステライトも斜長石グループのアルバイトの変種であるため、シラー効果を持っていても本当の意味での「ムーンストーン」とは呼べないようです。
ただ、弊社では「ブルーのシラーを持つ長石グループの宝石=ムーンストーン」と解釈しております。
この名称はこの業界において広く使われる通称名であることを考えるとお客様への混乱を防ぐためにも「ブルームーンストーン」と表記させて頂いております。
ただし、やはり正確な情報も記載しなければいけませんので、ブルームーンストーン(ペリステライト)という形で表記させて頂きますこと、ご理解頂けますと喜びます。
ちなみに、鑑別に出すとこのように記載されます。
※この鑑別書は今日紹介しているブレスレットを鑑別に出したものですが、弊社にて資料として残させて頂きますので、ご購入様にお渡し出来ないことご了承下さいませ。
そして、その宝石がもつ輝きについて、
ムーンストーンはシラー
ラブラドライトはラブラドレッセンス
そして、ペリステライトはペリステリズムというのですね。
最後までご覧頂きありがとうございました。