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ちゅうせきってどんな石?照りが綺麗なスキャポライトの結晶

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こんばんは。
サルオです。

ねずみが”ちゅうちゅう”
ハムスターは可愛がられるけどネズミは嫌われ者イメージが強いですね。
僕が実家にいた30年くらい前はよくネズミが出ていたので、父がネズミ捕りを仕掛けていたものでした。
しかし、今日はその”ちゅう”は全く関係ございません。

本日紹介する”ちゅう”は柱の”ちゅう”です。

つまり、和名:柱石(ちゅうせき)であるスキャポライトの結晶を紹介させて頂きます。

★スキャポライト結晶① タンザニア産 H:1.5cm,W:1.5cm,D:1.1cm 5.7g 5,500円(税込み)★
オンラインショップにて販売中!!

僕がスキャポライトを紹介するのは初めてだと思いますので、まずは鉱物データから。

硬度:5.5~6
成分:メイオナイトとマリアライトの固溶体
メイオナイト:Ca4[CO3|(Al2Si2O4)3]
マリアライト:Na4[Cl|(AlSi3O8)3]
つまり大体両者が混ざり合っているイメージです。
比重:2.5~2.78
光沢:ガラス光沢

硬度を見るとアパタイトとオーソクレース(正長石)の間くらいなので、水晶ほど硬い石ではございません。
また、成分を見るとカルシウム(Ca)とナトリウム(Na)の量が入れ替わり、塩素(Cl)と炭酸(CO3)の量がそれぞれ入れ替わって出来ていることが分かります。

ちなみに、この両者の比率は成分分析をかけなければ分かりませんので、総称してスキャポライトとしております。

★スキャポライト結晶① タンザニア産 H:1.5cm,W:1.5cm,D:1.1cm 5.7g 5,500円(税込み)★
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和名はその見た目から名付けられることがあります。
スキャポライトの和名:柱石もその見た目の特徴から名付けられたのでしょうが、実際に柱の形をしているものは珍しいです。

今日紹介しているスキャポライトの結晶も「柱」としてはかなり短いように感じますが、結晶面に向かって縦に延びる条線や上から見た時の正方形に見えるところは、確かに柱のような雰囲気を持っていますね。

★スキャポライト結晶① タンザニア産 H:1.5cm,W:1.5cm,D:1.1cm 5.7g 5,500円(税込み)★
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また、光沢もこのスキャポライトの魅力の一つです。
結晶面が光を反射してキラっとして美しいですよ。
条線と光沢がシンクロしてさらに美しさが増しているようですね。

この結晶は条線や結晶の形がはっきりしているので標本として楽しめる結晶でした。

★スキャポライト結晶② タンザニア産 H:1.1cm,W:1.4cm,D:1.7cm 4.7g 5,500円(税込み)★
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次に紹介するスキャポライトの結晶はクラックが少なく透明感が高いため、カットや研磨するとさらに魅力が増しそうな結晶です。
スキャポライトは水晶やトパーズにはない独特の照りを持っているので、宝石用のルースとしてカット研磨されると、とても魅力が出そうな結晶ですね。

★スキャポライト結晶② タンザニア産 H:1.1cm,W:1.4cm,D:1.7cm 4.7g 5,500円(税込み)★
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最後に、一部のスキャポライトにおいて、蛍光性を持っているという話を聞きます。

今日紹介したスキャポライトはどうでしょうか。
ブラックライトの光を当ててみました。

その写真がこちら。

蛍光しているような、していないような、スキャポライトがブラックライトの光を反射しているだけのような。。。

比較のためにブラックライトで蛍光しない水晶にも当ててみました。

水晶と同じような見え方になっておりますので、このスキャポライトは「蛍光している」とは言い難い結果になってしまいましたが、スキャポライトの中には蛍光性を持っているおものもありますので、他で見かけたら試してみるのも良いかもしれませんね。

ちなみに、水晶にブラックライトの光を当てると光が散乱して目がチカチカしてしまいました。
ブラックライトの強い光はあまり目に良くないので皆さんも気を付けてご利用ください。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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