おはようございます。
サルオです。
ペリドットは鉱物の世界では「オリビン」と呼ばれています。
それはオリーブの実の色に似ているところから名づけられました。
それが和名になると「橄欖石(かんらんせき)」となります。
ここで疑問なのですが、恥ずかしながら僕はこの「かんらん」というものが何なのか分かりません。
きっとオリビンの語源のようにペリドットに似た色の何かだろうな思いましたので、少しwikiで調べてみました。
カンランは東南アジア原産の植物。
江戸時代に日本渡来。
カンランの実の果実を食用とし、実や種から油を搾ったりする。
それらの利用がオリーブと似ているためオリーブの和名として「カンラン」が用いられるようになった。
しかし、植物上の分類としてはオリーブとカンランは全く異なるものため、この語訳は間違っている。
幕末に同じものだと間違って付けられてしまったこの名前が定着してしまったものである。
なるほど、この名前の間違いが鉱物名にまで影響してしまったんですね。
そして一度付けてしまった名前がいくら間違っていたと分かってはいても誰も正すことが出来ない。
改めて名前を付ける難しさを感じてしまいました。
そんなつもりでカンランを調べた訳ではなかったのですが、意外な事に奥の深い結果になってしまいました。。。
話をペリドットに戻します。
ペリドットの15mmのビーズは今までに見たことがございますでしょうか。
今はインターネット社会なので検索をすれば誰でも見る事が出来ますが、実物を見た事がある人は少ないのではないでしょうか。
それは、ペリドットが性質上大きな結晶で産出をされないからです。
産地として有名なアリゾナ産の原石を見ると想像出来ますが、たいていは砂状に近い産出されます。
そのため10mm以上のサイズのビーズになりますと一気に希少性が上がり価格も高騰してしまいます。
それでは15mmサイズのビーズを見ていきましょう。
少しマット感のあるペリドットですが、このサイズのビーズを作るだけの結晶があったということ自体が奇跡に近いようことなんです。
そのため、下の画像の上部ようにクラックが表面に出てしまう事も致し方のないことだと理解していただけますと幸いです。
続きまして2番目です。
①番に比べるとマット感は少なく透明感を感じるのですが、少しクラックが多めになるタイプです。
ペリドットの黄緑色は微量なニッケル(Ni)を含むために発色しております。
このサイズのペリドットは次回いつ紹介出来るか分からない、かなり希少なものである事は間違いないと思います。
本日も最後までご覧頂きありがとうございました。