おはようございます。
サルオです。
実は緑色をしたカイヤナイトはとっても珍しいのです。
それは、カイヤナイトの和名:藍晶石からも想像出来ますね。
なぜなら、藍色の結晶をした石ですから。
緑色のカイヤナイトは名前からして矛盾してしまいます。
ただし、正直に言いますと疑念は残ります。
それは、本当にカイヤナイトかどうかです。
カイヤナイトと同質異像の鉱物に「アンダリュサイト(紅柱石)」があります。
アンダリュサイトとカイヤナイトの違いは結晶構造の違いによりニ硬性ががあるかどうかです。
カイヤナイトには結晶の柱面を横切る方向では硬度が7.5ですが、柱面と平行な方向では硬度が4です。
アンダリュサイトにこの性質はなく、硬度は6.5~7.5です。
鉱物の標本を見る限りどちらも柱状の結晶をしているため両者を見た目で判断する事は難しく、また、上記の特徴から硬度で判断しようとするとビーズを傷つけなければいけません。
それはさすがにもったいないので出来ませんでした。
そして、アンダリュサイトは通常「赤色」をしております。
それは和名の紅柱石からも想像できますよね。
(日本の和名は石の色を付ける傾向がありますね。。。)
このように、緑色になっているものは亜種で微量な鉄とマンガンを含むために発色しています。
そして、緑色のアンダリュサイトは「ビリディン」と呼ばれます。
おそらくグリーンカイヤナイトも同じ発色原因ではないかと推測が出来ます。
以上のことからカイヤナイトという名前にしておりますが、ビリディンの可能性もあることをご理解頂けると喜びます。
ただし、どちらにしても珍しい鉱物であることには変わりありません。
それでは、画像を見ていきましょう。
本当はもっと綺麗なものが入荷したときに紹介をしたかったのですが、
その希少性からすぐに紹介をしてしまいました。。。
綺麗な透明感があるものを手に入れましたら必ずまた紹介させて頂きたい石です。
所々見られる黒い粒や褐色のものは鉄分もしくはマンガンを多く含んでいることにより、それが結晶化したものだと思います。
大変珍しい鉱物をが、大変お求め安いお値段となっておりますので、是非この機会にゲットしてみて下さい。
本日も最後までご覧頂きありがとうございました。