おはようございます。
サルオです。
本日は「アンバー(琥珀)」です。
個人的にアンバーを「鉱物」と呼ぶのに抵抗があります。
それはアンバーが有機化合物だからです。
アンバー以外の鉱物は全て無機化合物です。
ここはあまりこだわるところではないかも知れませんが、有機化合物・無機化合物について語りたいと思います。
しかし、興味がない人には面倒くさい話になりますので、一番最後に書かせて頂きます。
(是非見て頂けると喜びます)
しかし、アンバーが美しい宝石だということは間違いございません。
今回のブログを書くにあたり、4冊の本の中からアンバーについての記述を探しました。
具体的な本の題名は伏せさせて頂きますが、このうち2冊は宝石について書かれた本。
別の2冊は鉱物について書かれた本。
そして、宝石について書かれた本には当然アンバーについて細かい説明が書いてありました。
日本においても古くから宝石として広く認知されていますので当然ですよね。
しかし、鉱物について書かれた2冊の本にはアンバーの記載は全く見当たりませんでした。
嘘だろ!?と思い「琥珀」でも索引から調べてみました。
英名の「Amber」からも調べてみました、、、がやはり載っていませんでした。
たまたまなのか、それとも鉱物の世界では有機物だから「琥珀」を鉱物として認められていないのでしょかうか。
推測ですが、載っていないということはきっとそうなんでしょうね。
つい前置きが長くなってしまいますので気をつけます。
先日も同僚から「まずは画像から見てもらった方がいいんじゃない?」とアドバイスをもらったばかりなのに、、、
明日からはそうさせて頂きます。
それでは!まずは!
こちらの画像を見て下さい!
濃すぎず薄すぎずちょうどいい色をしていますね。
アンバーは一般的に圧縮加工をされた「プレスドアンバー」というものが出回っています。
弊社の定番ビーズのアンバーも「プレスドアンバー」です。
「プレスドアンバー」はチップ状やビーズには出来ない細かい粒状のアンバーを溶かしてくっつけて大きくしたアンバーのことです。
では、今回紹介しているアンバーはどうでしょか。。。
プレスドアンバーではございません。
天然アンバーになります。
しかし、透明感の向上を目的とした加熱処理は施されていると推測出来ます。
その証拠は下の写真をご覧下さい。
円板状の模様が見えますよね。
これは、熱加工の際にアンバー内部の空気が弾けて出来る特徴的な模様です。
しかし、この模様が特徴的で面白く、アンバーの魅力をより引き立てているように見えますね。
下の画像のように水晶の上に乗せるとなんだか光り輝いているように見えます。
ロシアのサンクトペテルブルク(坂の上の雲にも登場してくる所ですね)にあるエカテリーナ宮殿には約10万個、6トンの琥珀が使われた「琥珀の間」と呼ばれるものがあったそうです。
第二次世界大戦の時にドイツ兵によって略奪されてなくなったそうですが、2003年に新しく復元されたようです。
死ぬまでに一度は見てみたいですね。
有機化合物と無機化合物について
Wikipediaによると無機とは生命力有さないという意味があるようです。
つまり、生物に由来しないものなので、ずばり鉱物そのものに当てはまります。
有機化学の定義は難しいのですが、主にC(炭素)、N(窒素)、H(水素)、O(酸素)から成る化合物で、高分子を取りやすいと習ったように記憶しております。
具体的には、生物を構成するたんぱく質や遺伝子はもちろん脂肪や細胞など生物に関わるもの全て当てはまります。
また、生物に関わらないところでも、エタノール(Cお酒のアルコール)やナイロン・プラスチップも主にC(炭素)、N(窒素)、H(水素)、O(酸素)から成る高分子化合物ですので有機物になります。
石油由来の化合物も有機物となります。
そのため、本来の無機物の定義としては有機物以外としたほうがいいのかもしれません。
アンバーは木の樹脂が硬く固まったものであり、高分子のイソプレノイド(成分:炭素、水素、酸素からなる化合物)であるため、有機化合物となります。
本日も最後までご覧頂きありがとうございました。