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魚の眼のような石

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おはようございます。
サルオです。

1週間くらい前に伏線を張らせてもらっていたのですが、気付かれましたでしょうか。

スティルバイトを紹介した時、アポフィライトの原石の写真を載せてましたが、本日は同じロットで入荷したグリーンアポフィライトの原石を紹介させて頂きます。

★グリーンアポフィライト原石 インド産 41,040円 (税込み)★
約幅68mm x 奥行66mm x 高さ41mm
オンラインショップにて販売中!!

加工に向かない鉱物

この鉱物は硬度が4.5~5と低い上にへき開が一方向に完全であるため、非常に加工が難しく、ビーズなどの製品としてはめったにお目にかかれないものです。
仮にあったとしても、丸いビーズにしようとした気持ちは分かるけど、全く丸くないようないびつな形のビーズとなっているものがほとんどです。

今から10年以上昔の話ですが、
当時のバイヤーがこの石を仕入れた際、業者さんがポイントの先が傷つかないようにと気をつかったのか、グルーガンで付けられたホットボンドが全ての先っぽに付いていました。
そして、入荷した時にそのボンドを剥がそうとすると見事なまでに全て先っぽがポキポキ折れていき、ポイント状の結晶の頭が全て平らな面になってしまったいました。。。
びっくりするくらい簡単に先端が折れるので、ボンドだけ取るのは絶対的に不可能でした。

そんなアポフィライト結晶の特徴を身をもって体験したのですが、当時はちょっとした事件でした。
今だから言える話ですね。

和名の理由

アポフィライトの和名は魚眼石(ぎょがんせき)です。
この鉱物はポイントの柱面のほうから見ると、ぼーっと白く光って見えます。
その感じが魚の眼のように見えるために付けられた名前です。

★グリーンアポフィライト原石 インド産 41,040円 (税込み)★
約幅68mm x 奥行66mm x 高さ41mm
オンラインショップにて販売中!! 
そして、この光って見える面には、微薄な隙間が生じております。
アポフィライトがキラキラして見え、とても美しいのはその特徴のためです。
しかし、逆にいうと、ポイントの先端がポキっと簡単に折れてしまうのもこの性質のためなのです。

観賞用としては、このグリーンアポフィライトは透明感も抜群にあり、とても綺麗です。
特に明るいグリーンからが淡い光を放っているように見えるので、とても価値のある標本です。
アポフィライトが緑色に発色している原因は鉄によるものです。

そして、やはり沸石(ゼオライト)グループの鉱物と共生しております。

★グリーンアポフィライト原石 インド産 41,040円 (税込み)★
約幅68mm x 奥行66mm x 高さ41mm
オンラインショップにて販売中!!
この肌色部分はスティルバイト(束沸石)であると思われます。
色味的にも全体的に淡いパステルカラーなので沸石がアポフィライトをより輝かせているようにも感じさせられますね。

本日も最後までご覧頂きありがとうございました。

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