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水晶に極太の内包物、、、これは何だと思いますか?(byすぐる)

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昔の大河ドラマにはまっているサルオです。

縁結びの地“出雲”で新たに発見された「出雲鏡石」の勾玉・ブレスレットが10月9日から発売開始!

昨日の18:00より弊社オンラインショップで「出雲鏡石」の勾玉とブレスレットの販売を開始致しましたので、そのご報告をさせて頂きます。
この石は「とある機関」において監修して頂いた石ですので、その内容も含めて僕が語るよりも、下記のリンクをご覧頂いた方が良いと思いましたので、こちらをご覧下さい。
「とある機関」もここを見ると書いておりますよ。
★出雲鏡石についての特集ページはこちらから★

透明感のあるトルマリンを内包するとっても珍しい水晶

さてここからが、本日紹介させて頂く本題です。
先日すぐるちゃんがニヤニヤしながら近づいてきて、そして見せてきたのがこのルースです。

「サルオさん、これなんだと思いますか?」といきなり試してきました。

答えはタグに書いてしまっていますが、仕入先さんからは「インクルージョン水晶」としか明細に書いてなかったようで、すぐるちゃんの考えていることと答え合わせをしたかったのだと思います。

★トルマリンinクォーツTOPグレード ルース 129,600円(税込み)★
サイズ:幅約33mm X 23mm X 高さ15mm 重さ:約23g
オンラインショップにて販売中!!

とりあえず、色々見てみた結果僕が出した答えはトルマリングループのエルバイトです。
ちなみに、このルースはまだ鑑別に出しておりません。
もしかしたら、同じトルマリングループのショールであるかも知れませんし、わずかながらリディコタイトの可能性もあることを承知して頂けると喜びます。

このルースはとっても考察しがいのあるお品物だったので先に紹介したい!と思い、先走って紹介してしまいました。
しかし、今となっては少し怖気づいてしまったので、ご購入を考えられておられる方がいらっしゃいましたらオンラインショップの方に「鑑別書希望」とご要望頂けますと喜びます。

まずは、トルマリンだと思った理由から説明させて頂きます。
それは、なんといってもこの結晶の形です。

★トルマリンinクォーツTOPグレード ルース 129,600円(税込み)★
サイズ:幅約33mm X 23mm X 高さ15mm 重さ:約23g
オンラインショップにて販売中!!

内包物を正面から見ると六角形をしております。
トルマリンの特徴として、結晶の形が三角形や六角形になるので、トルマリンの条件に当てはまります。

ただ、この内包物の面白いのは中身が水晶になっていること!
下の写真を見て頂くと分かるのですが、この内包物は筒状をしております。

★トルマリンinクォーツTOPグレード ルース 129,600円(税込み)★
サイズ:幅約33mm X 23mm X 高さ15mm 重さ:約23g
オンラインショップにて販売中!!

外側は完全に端から端までトルマリン、にもかかわらず、中身は全て水晶というのは初めて見ました。
これは、どうしてこんなことになったのか、、、謎過ぎるので、「鉱物の神秘」とさせて下さい。
、、、逃げたな。と思われても仕方ありません。私の知識では理論上での説明は出来かねますのでご容赦を。

また、「エルバイト」だと思った理由については下記の写真をご覧下さい。

★トルマリンinクォーツTOPグレード ルース 129,600円(税込み)★
サイズ:幅約33mm X 23mm X 高さ15mm 重さ:約23g
オンラインショップにて販売中!!

この写真は下から強い光を当てた写真です。
外側のトルマリン部分が赤色で僅かに透明感があるのが、分かります。
通称「ブラックルチルクォーツ」としているものも、内包物は全てトルマリンですが、このような色味と透明感は全くありません。
ブラックルチルのトルマリンインクォーツは完全にショールですので、光を当てても真っ黒です。

つまり、透明感のあるトルマリンでこのような色味を持つものは「エルバイト」が一番可能性が高いためです。
また、過去にエルバイトトルマリンが水晶と共生している原石を見かけたことがあるので、その形状とそっくりだと感じたためです。
しかし、水晶に透明感のあるトルマリンが内包しているのはとっても珍しいことなのです。
また、筒状のトルマリンの中に1本細くて赤いトルマリンが内包しているのも面白いですね。

そういえば、この色味どこかで見たことがあると思いましたが、コンゴ産のルチル原石にも色味が似てますよね。
コンゴ産のルチルはこちらまで

しかし、やっぱり光沢が違います。
上記のリンクから見たルチルは強い光沢を持っていますが、このトルマリンはガラスのような光沢ですので、やはりトルマリンだと思います。

それでも、このトルマリンと水晶の間にとてもギラついた虹がしっかり出ているので、ある意味光沢もルチルに負けていませんよ!
肉眼とルーペとスポットライトだけでその鉱物が何かを考えることも、鉱物の楽しみ方の一つですよ。

本日も最後までご覧頂きありがとうございました。

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