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非常にレアなトルマリンビーズ

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子供に風邪をうつされてしまったサルオです。

寒くなってきましたね。
一年で一番辛い季節がやってきました。
僕は夏生まれなので、暑いことには耐えられるのですが、寒いのは耐えれません。
生まれ育ちが出雲地方よりも雪深い兵庫県北部の但馬地方なので「雪には慣れてるでしょう?」と言われます。
しかし、不思議なもんで、子供の時は雪が降るとテンションが上がっていたのに歳を重ねるにつれて雪が煙たいものになってきます。
雪を楽しみにしている方には申し訳ないのですが、今年は降らなかったら良いのに、、、と願っております。
そして本日紹介させて頂くのはまるで雪が降っているかのように、内包物が入ったトルマリンのビーズを紹介させて頂きます。

★イエロートルマリンHC12ミリビーズ 【限定1石】 鑑別書付き 19,440円(税込)★
このイエロートルマリンに内包している鉱物は何か分かりますでしょうか。
中心付近のちょっと表面に出ているものを拡大してみると

★イエロートルマリンHC12ミリビーズ 【限定1石】 鑑別書付き 19,440円(税込)★
はっきり言って謎です。
ということで、いつも鑑別をお願いしている方へ今回も依頼をし、鑑別書を作成して頂きました。
その鑑別結果がこちらです。
内包物に関しては、一番下の摘要をご覧下さい。
ここに「内包結晶の変質後の空洞中に、クォーツ・グループの鉱物沈殿を認む」と書いてあります。
つまり、内包物はクォーツ・グループの鉱物ということですが、ありそうで聞きなれない言葉ですので、補足させて頂きますと成分が二酸化ケイ素の鉱物、つまり、石英・カルセドニー・オパールなどの鉱物が入っています。
前回入荷したトルマリンのビーズの中でこのようになっているものは、唯一この一点のみでしたので、破壊検査を伴わない方法で鑑別して頂きましたので、クォーツグループの何かまでは特定することが出来ませんでした。
また、内包物を削りだして分析をしたわけではないので確実なことではございませんが、鑑別をして頂いた方が推測として、点在している内包物はフェルドスパー(長石)で、分解したフェルドスパーの後にクォーツグループの鉱物が沈殿したのではないかとのことです。
ちょっと難しいですが、かなり複雑な何かが起きたのであろうと推測出来ます。
また、鑑別して頂いた方も「このようなトルマリンは初めて見た」とおっしゃっておられましたので非常に珍しいものであることは間違いないかと思われます。
ちなみに、このビーズをご購入頂きました方にはこの鑑別書もつけさせて頂きます。
それでは別の角度からも見てみましょう。

★イエロートルマリンHC12ミリビーズ 【限定1石】 鑑別書付き 19,440円(税込)★

★イエロートルマリンHC12ミリビーズ 【限定1石】 鑑別書付き 19,440円(税込)★
穴付近にクォーツグループの鉱物がまとまって入っております。
それ以外のところは比較的透明感があってトルマリンの黄色い色味を楽しむことが出来ます。
ちなみに鑑別書に記載されている「キャビティに充填物を認む」に関しまして説明をさせて頂きます。
石のクラックなどによるヒビや凹みことを言います。
そのままにしておくと破損の原因にもなりますので、耐久性を向上させるため、見た目の透明感を改善させるために樹脂によって補強されていることを指しております。
以上とってもレアなトルマリンのビーズでした。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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