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アポフィライト原石

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こんばんは
サルオです。

まずはお詫びと訂正です。
5月13日の「蛍光ルビーインゾイサイト原石 タンザニア産」の記事の中で

『ルビー部分もしっかり色付いていて綺麗ですよ。
しかし、「赤」というよりは若干紫色も混ざっているので正確には「ルビー イン パープルサファイア」になるのかも知れません。』

と記載しておりましたが、
「ルビー イン パープルサファイア」は誤りで、
正しくは「パープルサファイア イン ゾイサイト」が正しいです。

大変失礼致しました。
また、ご指摘頂きまして誠にありがとうございました。

そして、今日の石に入る前に告知をさせて頂きます。

【告知】


ついに!ついに!完成しました「ラリマー」の出雲型勾玉の登場です。
ラリマーを見ると夏の訪れを感じてしまうのは僕だけでしょうか。

いや、確実に夏は近づいてきています。

今年の夏は海水浴のためにダイエットするぞ!

ということで、
5月25日(土)から全国の店舗にて販売が開始されますので、乞うご期待!

オンラインショップでは、5月23日(木)の20時から販売が開始されます。
そして、もちろん開発者の「すぐるちゃん」が5月23日20時にこのブログでラリマーの勾玉語ってくれますのでしばらくお待ち下さいませ。

それでは、本日はアポフィライトの原石を紹介させて頂きます。


★アポフィライト 原石 インド産 30-39g 4,860円(税込)★
オンラインショップにて販売中! 

無色透明や緑がかった色味が特徴のアポフィライト。
無色透明なものは水晶にそっくりで、石に触れ始めた頃の僕は水晶の仲間だと思っておりました。

そのため、水晶と比較という形で見ていきましょう。
(少し難しい話をするかもしれません、、、)

水晶の成分:SiO2(二酸化ケイ素)
アポフィライトの成分:KCaSi4O10(F,OH)・8H2O(カリウムとカルシウムのケイ酸化合物にフッ素と水酸基と水を含む化合物)

同じ無色透明な鉱物でも水晶がシンプルな成分に対して、アポフィライトはなかなか複雑そうな成分をしてますね。
見た目からは想像がつかない!?

硬度
水晶—7
アポフィライト—4.5~5

へき開性(特定の方向への割れやすさ)
水晶—なし
アポフィライト—1方向に完全(完全とは割れやすいといことを表します)

光沢
水晶—ガラス光沢
アポフィライト—ガラス~真珠光沢

光沢以外は大きく特徴が異なりますね。

★アポフィライト 原石 インド産 30-39g 4,860円(税込)★
オンラインショップにて販売中! 

アポフィライトの特筆すべき特徴は強い輝きにあります。
アポフィライトの和名:魚眼石はこの特徴から名付けられています。

このギラっとした強い輝きは柱面に対して垂直の方向の面に微薄な隙間が生じているために起きている現象です。

しかし、このギラッとした輝きの代償として、高いへき開性も併せ持ってしまいました。
つまり、微薄な隙間があるために、そこから割れやすくなるんですね。

以前にもこのブログで描いたことがございますが、さかのぼること十数年前

当時のバイヤーがこの石を仕入れた際、業者さんがポイントの先が傷つかないようにと気をつかったのか、グルーガンで付けられたホットボンドが全ての先っぽに付いていました。

そして、入荷した時にそのボンドを剥がそうとすると見事なまでに全て先っぽがポキポキ折れていき、ポイント状の結晶の頭が全て平らな面になってしまったいました。。。
びっくりするくらい簡単に先端が折れるので、ボンドだけ取るのは絶対的に不可能でした。

その折れる方向こそ、へき開の1方向に完全です。
1方向は上のアポフィライトの写真の柱面に対して垂直方向に白い筋が見えると思いますが、この方向で折れます。

そして、この性質が邪魔をしてカット・研磨に向きません。
何度かアポフィライトの丸ビーズを見たことがありますが、丸にしようという心意気は感じるのですが、全く丸になっていない、むしろ四角いビーズになってしまっておりました。

以上のことから、アポフィライトはアクセサリーではなく、鉱物としての鑑賞用に向いていることが分かりますね。

それでは、今度はグリーンアポフィライトを紹介させて頂きます。

★アポフィライト 原石 インド産 50-59g 8,100円(税込)★
オンラインショップにて販売中! 

とっても鮮やかなグリーンカラーが綺麗いな原石ですよ。
まるで、グリーンベリルやヒデナイトと見間違いそうになるくらいとっても綺麗です。

★アポフィライト 原石 インド産 50-59g 8,100円(税込)★
オンラインショップにて販売中! 

カット・研磨に向く性質の鉱物であれば、間違いなくアクセサリーとしても大人気の宝石となっていたことは間違いないでしょう。

ちなみに、上の写真の右側の白い鉱物。
細い繊維状の鉱物が束になっているように見えますよね。

その見た目の通り、鉱物名は束沸石(スティルバイト)です。
スティルバイトなどの沸石はインド産のアポフィライトとよく共生しておりますよ。

続きまして、非常につよい輝きをもつアポフィライトです。


★アポフィライト 原石 インド産 190-199g 23,760円(税込)★
オンラインショップにて販売中! 

しつこいかも知れませんが、細長い束状になっているように見える鉱物はスティルバイトです。

引きで見てもアポフィライト部分の強い照りが見えてとれますね。

少し拡大してみましょう。


★アポフィライト 原石 インド産 190-199g 23,760円(税込)★
オンラインショップにて販売中! 

虹入りもこのアポフィライトの特徴の一つですよ。
虹の上の面の輝きも強いですね。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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