BLOG

ブラックファントムクォーツ ブレスレットから書いているうちにグリーンアメジスト

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんばんは。
サルオです。

本日はブラックファントムクォーツのブレスレットを紹介させて頂きます。


★ブラックファントムクォーツ 9ミリブレスレット 内径:約17cm 6,696円(税込)★
オンラインショップにて販売中! 

ブラックファントムと聞いたときに気になるのが別鉱物の内包によるファントムなのか、それとも水晶に含まれる金属イオンによるものなのかということですが、どちらのタイプでしょうか。

少し拡大して見てみましょう。

★ブラックファントムクォーツ 9ミリブレスレット 内径:約17cm 6,696円(税込)★
オンラインショップにて販売中! 

上の写真を見てもらうと別鉱物は内包していないことが分かります。

つまり、水晶の無色透明な部分とスモーキークォーツになっている箇所が色別れをしていますので、
このファントムクォーツは成長停止と再成長を繰り返したタイプのファントムとは異なり、水晶が成長するときの環境が徐々に変化していきファントムを形成したタイプだと分かります。

茶色から薄い黒色をしたスモーキークォーツは水晶に含まれる微量なアルミニウムによるものです。
なので、ファントム部分にはアルミニウムが微量に含まれているためにスモーキークォーツになっていることが想像出来ますね。


★ブラックファントムクォーツ 9ミリブレスレット 内径:約17cm 6,696円(税込)★
オンラインショップにて販売中!

全てが綺麗な山型のファントムになっているわけではございませんが、スモーキークォーツの濃淡が楽しめる面白いブレスレットとなっております。

そして、ここからはサルオ的な考察になります。
取り留めの無い話になりますが、聞き流す程度で忘れて頂いても大丈夫です。
しつこいようですが、あくまでも考察と思ったことを書いてます。

まず、このブラックファントムクォーツのスモーキークォーツが天然のものなのかどうかについて。
ご存知の通り、スモーキークォーツは一般的に放射線(ガンマ線)の照射処理によって色が付けられております。
ビーズに関してはほとんど全て人為的な照射処理が行われていると思って間違いないかと思います。

しかし、当然自然界に天然のスモーキークォーツは存在しております。
放射性物質を含む鉱物は自然界に存在しており、その近くに水晶があった場合には天然のスモーキークォーツになる可能性があります。

そして、この両者は原理が同じであるためにスモーキークォーツが天然色かどうかということは、現在の鑑別技術では判断出来ないそうです。

以上が前置きになりますが、ブラジル産の天然スモーキークォーツといえばジャカレー水晶が思い浮かびます。
(ジャカレー水晶についてはこちらから)

そして、このジャカレー水晶はスモーキークォーツに濃淡があるために、このビーズの元になっているのではないかと推測出来ます。
そう考えると今回の「ブラックファントムクォーツ 9ミリブレスレット 」も天然である可能性は十分あると思います。

しかし、水晶に含まれるアルミニウム含有量にムラがあった場合、通常の水晶の中にも人為的な放射線処理をしたものの中でもこのような特殊な色のつき方をしてしまうものがあっても不思議ではないとも思います。

スモーキークォーツになる原理が同じであるだけに証明のしようがないのですが、前者の「天然」という方が魅力がありますよね。

このブラックファントムクォーツをメーカーに確認しても真偽はどうであれ「天然」もしくは「分からない」と言うでしょう。
なぜなら、メーカーも原石を原石業者から買い付けている場合が多く、この手の話をメーカーに聞いても「当社では何もしていないが、原石業者が加工していたら分かりません」という回答が多いことが残念ですが、天然石のメーカーも含めた市場は海外にあり、日本人ほどに天然色か処理した色かというところに拘りをもっていないように感じます。

スモーキークォーツついでに、もう一つ気になっている石があります。
それはグリーアメジストについて。

現在では「ある特定の産地のアメジストを加熱処理するとグリーンアメジストになる」というのが一般的だと思います。
通常アメジストを加熱処理するとシトリン(黄色)になるのですが、緑色になるというところが神秘的な魅力を感じますよね。

実際、その神秘さからティファニー社が「プラシオライト」と名付けてブランディングしています。
しかし、とあるメーカーさんと会話している中でグリーンアメジストの話しになり、加熱処理の話をすると「違うよ。グリーンアメジストは水晶に放射線を当てて作っているよ。」と言っていたのが衝撃的でした。

その後調べてみると鉄分を含む水晶で紫色に発色していない原石に放射線処理をして、その後加熱処理をすることで出来るグリーンアメジストもあるとある本に記載されておりました。

これをどのように解釈するのかは、本当に人それぞれだと思いますが、個人的にはグリーンカラーの水晶であることには間違いないので、どちらもステキだと思っております。(この手の石のエンハンスメントやトリートメントには寛容な方ですので)

だって、アメジストは水晶に鉄分を含むから紫色になるわけでしょ。
なのに、紫色になっていないというところでも面白いですし、おそらく放射線処理することで、紫色にしているんですかね?その後、加熱して緑に、、、ではなぜ黄色(シトリン)にならない。などなど考えていると面白いですし、調べることが楽しくなってきます。

これも、この天然石の楽しみ方の一つかな?と最近思うようになってきました。

せっかくグリーンアメジストの話をしたので、最後にグリーンアメジストのブレスレットを紹介させて頂きます。


★グリーンアメジスト 8ミリ ブレスレット   内径:約16cm 4,752円(税込)★
オンラインショップにて販売中! 

さて、このブレスレットのグリーンアメジストはどちらのタイプでしょうか。

おそらく、放射線処理からの加熱処理ではないかと思います。
理由は「安価だから」です。

しかし、先ほども述べたように、そもそも緑色になる水晶自体が特殊なものであることには間違いないと思いますので、それだけで魅力的ですよね。

最後までご覧頂きありがとうございました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加