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特殊な宝石ツァボライトのビーズ

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こんばんは。
サルオです。

先日山陰地方の近くを台風17号が通り過ぎていきましたが、すごい風でしたね。
それ以上に千葉での災害は凄まじく、胸が痛くなる思いです。
今の僕に出来ることは募金に協力することだと思うので、コンビニなどで災害募金を見かけたら積極的にしていきます。

それでは、本日はツァボライトのビーズを紹介させて頂きます。

★ツァボライト 6ミリ ビーズ ケニア・タンザニア産 600円+税 ★
オンラインショップにて販売中!!

ツァボライトはガーネットの中でもグロシュラー・ガーネット[和名:灰礬柘榴石(かいばんざくろいし]に分類されるガーネットです。

そのグロシュラー・ガーネットは多色性を持ち、無色、黄色、オレンジ色、緑色、褐色、ピンク色など多色性を持つことでも知られていますが、ツァボライトはその中でも緑色に発色するガーネットです。

しかし、緑色のグロシュラー・ガーネットが全てツァボライトになるかというと、そうではございません。
グロシュラー・ガーネットが緑色に発色する要因となる元素は、鉄とバナジウムがあります。

そして、ツァボライトと呼べるのは主にバナジウムによって緑色に発色したグロシュラー・ガーネットだけです。

★ツァボライト 6ミリ ビーズ ケニア・タンザニア産① 600円+税 ★
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そして、発色の特徴はバナジウムを含むことによって明るい緑色をしていること。

下の画像はバナジウムを含んでいない鉄分によって緑色に発色したグロシュラー・ガーネットです。

鉄分により緑色に発色しているグロシュラー・ガーネットは黄色みがかっているため、同じグリーンカラーのグロシュラーでも色味の違いを感じて頂けると思います。


★ツァボライト 6ミリ ビーズ ケニア・タンザニア産② 600円+税 ★
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ツァボライトは1967年に発見された比較的新しいガーネットです。
そして、ティファニー社が産地にちなんでツァボライトと名付けたといわれています。

また、産地も僕が知る限りではケニアとタンザニア、マダガスカルだけです。
ケニアとタンザニア両国の国境を挟んで比較的近くに鉱山が隣接しています。(といっても100kmくらいはありますが)
そして、今回入荷したビーズの産地に関しまして、当初ケニア産としていましたが、タンザニアの可能性もあるため、ケニアもしくはタンザニア産とさせて頂きます。

このように産地が限られている天然石はその産地でとれなくなると急激に市場に出回らなくなる可能性が出てきます。
そのため、これから希少価値が高くなる可能性を十分に持った天然石だと思いますよ。


★ツァボライト 6ミリ ビーズ ケニア・タンザニア産③ 600円+税 ★
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ちなみに、ツァボライトが産出される鉱山の程近くにはタンザナイトの鉱山もあります。
ツァボライト、タンザナイト共にティファニー社によって名付けれら宝石ですので、ある意味兄弟のような石ですね。

そして、どちらもバナジウムによって発色しているという共通点もあります。


★ツァボライト 6ミリ ビーズ ケニア・タンザニア産④ 600円+税 ★
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ツァボライトはグラファイトと共生することがよくあります。

そのため、この4番のビーズに見られるような黒い内包物はグラファイト(和名:石墨)だと思われます。
チベッタンクォーツに入っている黒い内包物と同じですね。

良い意味で考えるとこの内包物もツァボライトの特徴の一つで、この石がツァボライトであることを証明してくれているように感じますよ。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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