こんばんは。
サルオです。
本日は希少石「マンモスアイボリー」のビーズを紹介させて頂きます。
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「アイボリー」とは「象牙」のことを言いますが、象牙はワシントン条約で国際取引が禁止されていております。
しかし、マンモスという象の牙は別です。
なぜなら、既に絶滅してしまっているから。
このマンモスアイボリーは温暖化の影響で溶け出した永久凍土の中から見つかったもののようです。
そして、今でも毎年このマンモスアイボリーが産出されているそうですよ。
そのため、環境省においてワシントン条約の規制対象になっている象牙と規制対象になっていないマンモス牙の識別マニュアルというものがありましたので、そのマニュアルの内容の一部に従って識別していきたいと思います。
・形状の違い
マンモスの牙は4mもあるものもあり、形状は大きく湾曲しているのが特徴です。
(これはビーズになっているとよく分からないですね)
・蛍光性
識別マニュアルの中に
「ゾウやカバなどの動物の歯牙や骨に紫外線を当てると。アパタイトという成分によって青色の蛍光を発しますが代用品では、この蛍光特性がみられません。
この特性により動物の歯牙や骨と代用品とを識別することが出来ます。」とあります。
ここでいう「代用品とは」プラスチックや陶磁器のことを指します。
ということなので、このビーズにブラックライト(波長365nm)をあてた写真がこちらです。
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本当に青色に光りましたね。
次に識別マニュアルに以下の通り書いてありました。
「マンモスの牙にはビビアンナイト(藍鉄鉱)というリン酸塩鉱物が含まれている場合があり、
濃青色や緑青色に見えることがあります。
特に超は紫外線を当てるとその部分が紫色に際立って見えます。
しかし、象牙ではビビアンナイトによる発色は見られません。」
ビビアンナイトが着いているのは主にマンモス牙の表面にあたる部分ですので、ビーズに加工されている内部の場合あまり関係がないかもしれませんが、念のため長波の紫外線(波長395nm)を当ててみました。
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長波の場合ブラックライトの紫色が目立つのでブラックライトの色かも知れませんが紫色になっているように見えます。
ということは、もはやマンモスアイボリーだということでいいですかね。
識別マニュアルの中にはもう一つ。
「・菱型模様の交叉角度の違い
菱型模様は象牙やマンモス牙の横断面で観察できますが、縦断面では観察できません。
菱型模様のシューゲル角は牙の内側に向かって開いている角と牙の外側に向かって開いている角の2種類があります。
それらの角度は種によって異なり、一般的に生存するゾウでは115°以上、
マンモスでは90°以下であることが研究によって明らかにされています。」とあります。
肉眼で識別するにはこの点が一番重要になってくると思います。
しかし、丸いビーズになっていたときにどっちが牙の内側でどちらが分からないように思いますが、どうなのでしょう。
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このように確かに菱型模様は確認することが出来きます。
そして、もし下が内側に向かっている角度だとすると90度以下になっているのでマンモスアイボリーであることが分かりますが、これは想像も入っているのでご了承下さい。
どちらにしても数万年前に絶滅したマンモスの牙で作られたビーズは非常に珍しいものですよ。
最後までご覧頂きありがとうございました。