こんばんは。
サルオです。
本日は南紅瑪瑙(ナンホーンめのう)のビーズを紹介させて頂きます。
すでにオンラインショップでは今週の水曜日から販売が開始されておりますが、一部の店舗ではございますが来週頃商品が届くようになりますので、このタイミングで南紅瑪瑙についてお話させて頂ければと思います。
★南紅めのう(ナンホーンめのう) HC 11ミリ ビーズ① 1,000円+税★
オンラインショップにて販売中!!
南(みなみ)に紅(べに)にと書いて「ナンホーン」です。
南(ナン)はともかく「紅」をホーンとはほとんどの方が読めないと思います。
それもそのはず。この読み名は石の産地でもある中国語からきております。
南紅めのうは他のめのうの産出地ではあまり見られない特殊な模様や色をしているため、ブランド名のように特別な名前が付けられためのうです。
それではその特徴を見ていきましょう。
★南紅めのう(ナンホーンめのう) HC 11ミリ ビーズ② 1,000円+税★
オンラインショップにて販売中!!
名前に「紅」が入っていることからも分かるように、南紅めのうの特徴は赤からオレンジ色しているところにあります。
この色味の一番の特徴は天然色であるというところにあります。(発色原因はヘマタイトなどの酸化鉄鉱物の内包によるもの)
一般的に、めのうやカルセドニーは古代より人工的な着色処理が伝統的に行われてきた石です。
めのうやカルセドニーは性質としてミクロ単位のとっても小さい石英成分の結晶の集合体で、その結晶にほんの僅かな隙間があるため、その隙間に色の要因となる金属イオンの溶液をしみこませたり、加熱処理によって金属イオンの状態を変化させて色味を鮮やかにしたり、色を固定化したりしてきました。
弊社でも定番で扱っているビーズの赤めのうや青めのう、オニキスなども人工的に色を着けたものですが、この南紅めのうは天然色で鮮やかな赤色をしているところが魅力の一つとなっております。
★南紅めのう(ナンホーンめのう) HC 11ミリ ビーズ⑧ 1,000円+税★
オンラインショップにて販売中!!
模様もこの石の特徴の一つです。
透明感のあるグレーカラーのカルセドニー質と赤色の綺麗な縞模様をしています。
縞模様になっていないものでも、全て均一な色をしているわけではなく、どことなく、うねりのような模様を見せてくれるものや、斑点のように模様がついているものなど様々なタイプがありますので、好みの模様を探す楽しみを持っている石ではないかと思います。
ちなみに、「めのう」とは縞模様があるカルセドニーのことです。
そして、どうしてこのような模様になるのかにつきましてはこちらの記事もご覧頂けますと喜びます。
ところで、このような特殊な色や模様をした南紅瑪瑙の原石はどのようなものか見たことがございますでしょうか。
ブラジル産のめのうなどに比べると原石で出回っているところを見かけることが少ないので貴重なものかも知れませんよ。
この写真を見るとビーズになっている部分は原石の中でも良いところだけを贅沢に使用していることが分かりますね。
ちなみに、表面がテカテカしているのは水に濡れているためです。
以前中国の原石市場に行った時に南紅めのうの原石を見ていると、スタッフがいきなりホースで石に水をかけ始めました。
すると、それまで表面が少し粉っぽくて白くなっていた原石がとっても鮮やかな綺麗な色味になったのです。
研磨加工をしたときはこのように鮮やかな色味に変わるのですが、原石の状態だと全体が白っぽく見えるのはこの南紅めのうも一緒でしたね。
余談ですが「瑪瑙」の「瑪」という漢字も「瑙」という漢字も普段使わない字ですよね。
つまり、「瑪瑙」という言葉自体も中国から来た言葉だと言われているます。
海外で寿司を「sushi」と呼んでいるのと一緒ですかね。
最後までご覧頂きありがとうございました。