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グレープカラーのカルセドニーブレスレット

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こんばんは。
サルオです。

本日はとっても変わった色をしたカルセドニーを紹介させて頂きます。


★【限定1本】グレープカラーカルセドニー 10ミリ ブレスレット ブラジル産 内径:約17cm 4,900円+税★
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まず、この渋めなパープルカラーが天然色なのかどうか気になるところですよね。
僕は基本的にカルセドニーを見ると着色を疑ってしまいます。
それは、カルセドニーという石の持つ性質として着色しやすい構造をしているため、日本においても世界的に見ても伝統的に着色処理が施されてきました。

カルセドニーは細かな石英の結晶が鉱液の中で沈殿して出来ます。
そのため、とってもミクロな結晶と結晶の間に隙間があり、そこに染色液が浸透させて色を着けることが出来るのです。そして、このような性質を多孔質と呼びます。

イメージにするとこのようなります。


青い丸が石英の結晶、紫部分が染色液

この状態から加熱処理をして色を定着させて出来るだけ退色しないようにしております。

カルセドニーはこのような性質を持っているため、カルセドニーを見ると着色を疑ってしまうのです。
例えば弊社の定番ビーズであるシーブルーカルセドニーやパープルカルセドニーも着色処理が施されています。

このように初めて見る色合いのカルセドニーを見ると全て着色だという頭から入ってしまうのは僕の悪い癖かもしれません。

もちろん、天然で紫色のカルセドニーは存在しております。
例えば以前にこのブログでも書かせて頂きましたが、まるでアイスの実のようなインドネシア産のパープルカルセドニーは天然色です。

その写真がこちら。


このタイプのカルセドニーはグレープカルセドニーとも呼ばれております。

ここからは今日紹介させて頂くカルセドニーです。


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では、本日紹介しているブレスレットもこの産地のものでは?と思いましたが、ブレスレットに使われているグレープカラーのカルセドニーはブラジル産とのこと。
そもそも同じ紫色系統といっても並べて比べると全く違う色合いですね。

そして、ブラジルはメノウやカルセドニーの産地として有名です。
ということは天然色のパープルカルセドニーが存在するのかどうかを鉱物のデータベースを確認してみることに。。。

やはり、カルセドニーといえば無色・白・灰色といった色合いが一番多いですね。
それ以外ではブルーレースのような色合いの天然色の水色もあります。
ブラジル産ではないのですが、グリーンカラーをしたクリソプレーズもカルセドニーですので、改めてカルセドニーは様々な色を持っていることを再認識させられますね。

話を元に戻します。
この色のカルセドニーが天然色かどうか。


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結論からいうとこの色味は人工的な着色処理が施されているのではないかと思います。
このような色味のカルセドニーの原石が全くないわけではないのですが、ほとんどないと思われます。
例えばウィキペディアでカルセドニーを調べるとこれの色に近いような標本も載っています。

ただし、人工色が悪いというわけではなく、このような色味のカルセドニーは今までで出会ったことのない珍しい色合いであることは間違いありません。
乳白色がかったダークパープルの色合いは他の天然石では表現しにくい色合いですし、もしかしたら、このような色味になるにはその石特有の何かがあるのかもしれません。(グリーンアメジストのような)
あくまでも推測ですけどね。

色々考えていると楽しいですね。
これも天然石の醍醐味ではないかと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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