めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ 美保神社 神迎祭 参列編 ~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。


結構な割合で美保神社に参拝していると

我ながら思ったりしています(^^;)

これは美保神社のある美保関集落あげて
神事に関わっているといった、
神事に対する姿勢が真摯な地域である事。

そして古事記に縁が深い神蹟がある事。
更に、出雲國風土記には
「・・ミホススミが鎮座していらっしゃる、
だから『美保』という。」と地名由来が
書かれてあるのですが、
当のミホススミの影は薄いのです。

美保神社やまつわる事柄にはそういった
興味をそそるポイントが
多々あったりするからです。

件のミホススミを祀る神社がこちら。
地主社。

2020年11月撮影。

御穂社

2020年10月撮影。

美保神社の案内には地主社と
御穂社の御祭神は

「コトシロヌシもしくはミホススミ」と
曖昧に書かれています。
何かしら事情があるのでしょう。

美保関観光協会から頂いた
境外摂社の資料にはハッキリ
「御祭神:美保須須美命」と
ミホススミの御神名が書かれていました。
ですが頂いたクリアファイルのイラストが
ちょっと悲しかったですね(T_T)

(イラスト/亜月亮)

ミステリアスな神様の
雰囲気なのでしょうが・・・
男神か女神か解りません。

ちなみにミホススミはオオクニヌシと
翡翠の女神ヌナカワヒメとの間の御子です。
美保神社は「女神」と
おっしゃているそうです。
私は男神じゃないのかなと思っています。
やっぱりイラストはああなりますかね・・・

最近では「ミホススミに光を!PROJECT」が
立ち上がり、興味に拍車がかかっています。
興味のある方はこちらから♪♪

「ミホススミに光を!プロジェクト」

いつかミホススミに
光があたる日が来るように願っている
私なのでした。

 

さてさて。
今回はGWの最終日、5月5日に斎行された
美保神社の「神迎祭」のご紹介を。

これはもう8年ほど前でしょうか!?
神在祭を調べていた時、繋がりで
「神迎祭」をネット検索していましたら
美保神社の神迎祭を偶然見つけたんですね。

その時は「美保神社も八百万の神々が
集まられる神社なの!?」と
ビックリしたのですが、よく調べてみると
迎えるのは八百万の神々では無く
一柱の女神でした。
この女神はイクタマヨリヒメ。
美保神社の御祭神
コトシロヌシの妃神です。

この神事、開祭が午前2:30!
早朝といいますか真夜中の神事です。
2年ぶり2回めの参列でした。

仮眠を取って身支度を整えて出発を、と
思っていたのですが眠れず、
やっとウトウトしたと思ったら案の定、
寝過ごしてしまいました。

大急ぎでシャワーを浴びて出発です。
美保神社に着いたのは開祭10分前、
ギリギリでした。

開祭20分前に「大鼕(おおどう→太鼓)」で
間もなく開祭される事が知らされますが
聞き逃してしまいました。

※2019年5月の写真です。

裃(かみしも)で正装された氏子の方々が
整列され時を待ちます。

午前2:30。
大鼕が叩かれ開祭です。
神様が宿られるヒモロギでしょうか?
神饌所から参進されました。
神職の方々と氏子の方々が続きます。

後を追います。
青石通りを進み港に向かわれます。

先回りして正面からの写真を頂きます。
曲がり角を一つ間違えました(^^;)

港には鯨幕と榊が施され祭壇となった
船が出発を待っていました。


この日は雨に加えて強風、
湾内ですが強風に煽られ船が揺れます。

神官の皆さんが乗り込み出港しました。
神楽が真夜中の湾に響きます。
神楽の音が響くことから「デンチャン祭」
と呼ばれるそうです。

私は外海に出るかと、車で先回りを!

船は半島の突端へ巡航されます。
そこで沖の御前の妃神をお迎えする様です。

沖の御前には灯台と鳥居があり
コトシロヌシと妃神が祀られています。

※2019年5月撮影

・・・来ない( ̄▽ ̄;)
風が強くて外海に出られないと気づいたのは
もうしばらくしてからでした。
踵を返し港に戻ります!

数人の参列者が港を後にしていました。
神楽の音も聞こえず状況が解らない私。
境内に行ってみるも真っ暗です。
祭祀が終わった???

開祭から30分、ちょっと拍子抜けして
しまいましたが仕方ありません。
駐車場で仮眠を取り、明日の朝に
参拝することにしました。

と、突然のことでした!
かすかに神楽の音が聞こえます!

時刻は3:30になろうかという頃。
船が戻ってきました。
波が高く湾内で祭祀を斎行されたそうです。
船が港に付きました。

絹垣が用意されます。

妃神の御神霊をお神輿で境内へお連れします。
御神幸(ごしんこう)です。
神様が自分の前を通る時、カメラを下げ
低頭します。

通り過ぎられました。

青石通りへ先回りします。
いらっしゃいました。

また前を通られる時は低頭します。
最後尾に付き境内まで。
お神輿は昇殿され大后社へ。
神官や氏子の皆さんは座して待ちます。

「カッカッ」と拍子木を鳴らすような
音が聞こえました。
神官の方々が低頭します。
倣って私も低頭します。
妃神が社殿に鎮座されたのでしょう。
また「カッカッ」と拍子木の様な音。
直ります。

行灯のみの灯りの中、巫女舞の奉納。

祭祀が終わりました。
退下です。

閉祭。

船が出られず残念でしたが
午前4時、例年より1時間ほど早く
終わりました。
私の他に参列者は5~6名だったと思います。
みなさん女性でした。
この後、駐車場で仮眠を取りました。

明るくなり本殿の参拝と
ご修造が終わった境外摂社の
「客社」を参拝。
授与所が開く8時を待ち

御朱印を戴いて帰路につきました。

タケミナカタを祀る客社。
つい最近社殿が新しくなりました。

今回は美保神社の神迎祭をご紹介しました。
お付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛下さいますように。

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