めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ 美保神社 虫探神事(むしぼししんじ)参列編 ~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。

ちょっと内容とは関係ない話を。
松江市や出雲市には
「弁慶伝説」が点在しています。
あの「武蔵坊弁慶」です。

鰐淵寺(がくえんじ)というお寺は
弁慶が修行した場所だそうです。

参道には「弁慶袂石」という
巨石があったり、お堂の鐘にも伝承が
あるようですね。

また、弁慶の下駄に挟まった岩だと
伝承のある巨石があったり。(弁慶岩)

県内に範囲を広げると数十箇所に弁慶伝説が
あるのだとか・・・
いつか取材に行って、

ご報告したいと思っています。

 

さてさて。
去る8月7日はダブルヘッダーで

神事がありました。
片や島根半島の東端で夜も開けぬ深夜。
片や島根半島の西端で日が沈む頃。

今回は時間軸に沿い、島根半島の東端、
美保関は美保神社で斎行された神事、
「虫探神事」のご報告をさせて頂きます。

「虫探」と書いて「むしぼし」。
「虫干し」の事なのですが、
「虫探し」でもなんとなく意味が通じます。
つまりは、いつも仕舞っているものを
奥から出し、その際に虫に喰われてないか
探すわけですね!
ですが、
神事はその限りではありませんでした。

午前2:50。
開祭10分前に美保神社到着。

裃(かみしも)を召した氏子の方々が
すでに整列されていました。

そして午前3:00。
大鼕(おおどう)が鳴らされ開催です。
参進される、神官たちと氏子。

行灯の薄明かりの中、拝殿に座し
開祭を待ちます。

拍子木の音が聞こえます。開祭の一拝の合図です。
通常なら修祓(しゅばつ)で始まりますが
この神事では無かったと思います。

神官たちはテキパキとした所作で
本殿から宝物(ほうもつ)を
手渡しで拝殿内に運び出します。

宝物を運び出し終え、今まで境内や
社務所を灯していた灯りが
全て落とされました。
残ったのは拝殿内の灯りのみです。

暗闇に近い状態の中、神楽が奏でられます。
「乱拍子」といわれる調子は
勇壮な、心が鼓舞されるような響きです。

本来であれば、この時に神霊の依り代である
「面」を着した巫女が舞うそうなのですが
この度は割愛されていました。

依り代の面は神様が宿られている訳ですので
むやみに見ては失礼にあたるのでしょう。

それで灯りが落とされたのだと思いました。

やがて神楽の奏上が終わり、
灯りが戻りました。
戻ったとはいえ、薄明かりの状態です。
そんな中、今度は宝物を本殿に戻します。

元通り宝物を納め、
神官がみなさん座しました。

拍子木の音が聞こえます。
神事の終わりを告げる一拝。

そして退下(たいげ)です。

社務所前に整列され一拝。

氏子の皆さんが帰られて行きます。

時間にして50分足らず。
この後、神官の方々は
拝殿内を掃除されていました。

やがて灯りは落とされ、静寂。
門が閉まるわけではありませんでしたので
拝殿と夜空の写真を何枚か
撮らせて頂きました。

2枚め、薄~く、流れ星が映りました。
ペルセウス流星群の時にもう一度!
と思いましたが、惜しむらく雨・・・

折角ですので美保関の灯台へ移動、
灯台下で日の出を待ちました。

東の空が賑やかになってきました。

しばらくして・・・

眠かったのですが
朝日を浴びられ上機嫌でした。

そしてこの日は7日。
7日えびす祭があります。
車中で仮眠を取り、参列してきました。
この時、境内の摂社の巡る順番を

知ることが出来ました。
ちなみに、美保関の方は本殿を参拝する際、
拝殿では向かって右の左殿前①で拝礼し、
次に右殿前②で拝礼するそうです。

その後、社殿を右手にまわり(左回り)
向かって右手奥の若宮社③→ 本殿真後ろで
本殿に向かって一礼 ④→ 拝殿前を通り
宮御前社⑤
⇒ 御霊石 ⑥→ 御霊石前で
向きを変え、海の方へ向かって拝礼⑦。
といった順番でした。

 

本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛下さいますように。

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