めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ 令和3年 朝山神社 神送神事 出雲大社 神迎神事 編 ~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
読みものを更新しました。
しばしお付き合いください。

 

先日の11月14日(日)は、
朝山神社の神送り神事、
そして出雲大社の神迎神事が行われました。
朝山神社は午後15時に神様を送る神事を
出雲大社は19時にお迎えの神事を
斎行されます。
このリレーの様な神事は
朝山神社が八百万の神様が

稲佐の浜に向かわれる途中にある神社で
ある事が大きな理由ではないかと思います。

朝山神社のある宇井多伎山は山の名前の通り
「雲井滝(宇井多伎→ういたき))」という
滝があります。
琴引山を目指し神戸川を下り、
日本海に出られ、稲佐の浜にお着きになる
八百万の神々の道中、神戸川沿いにあるのが
朝山神社。
そして神社のある宇井多伎山には滝があり、
滝頭は神社のすぐ近くにあります。

鳥居の先の道を進むと橋があり
この橋の向こうが滝の頭です。

神様がこの滝を伝いお越しになるのですね。

今年は道路の崩落により、参列が出来ないと
発表のあった朝山神社。
昨年の神送りの様子の写真をご覧ください。

拝殿でお祓いの後、神々が宿られている榊、
ヒモロギが納められている、
「朝山十九社」の前で祝詞が奏上され
祭祀が粛々と進んでいきます。

玉串拝礼も終わり、いよいよ神々が
お立ちになります。ヒモロギは十九社から
参道の鳥居までご神幸されます。

鈴の音で神様を送られます。

神送りが終わりました。
宮司から「八百万の神様は出雲大社に
向かわれました。」とありました。
本年は氏子さんのみで斎行された様です。

 

さて、同じ日に迎える出雲大社。
今年の出雲大社の神迎祭は
「浜での神々のお迎え及び浜から
出雲大社までの供奉はご遠慮いただき
「神迎御幣」の授与も取り止めとさせて
いただきますので、ご理解とご協力の程
宜しくお願い致します。」
と事前にHPで告知がありました。

出雲観光協会のHPでも神迎祭に関して
「一般の方の見学・参列はできません。」
と、こちらは「見学できない」と
書かれてありました

そこで私、一計を案じまして
「稲佐の浜の先から写真だけ頂こう。」と
出雲大社から稲佐の浜を通り過ぎ、
大社漁港の方へ続く道から望遠で
撮影することにしました!そして当日。

同じ事を考える方がこんなにいたとは・・・
100人超の人たちが歩道から
浜を眺めていました。

写真を5~6枚撮らせて頂きました。

暗闇に松明の炎。
この写真だと参列者も見学者も

いないように見えますが、実際は・・・

かなりの人出が見えますね(^^;)
私は神事には参列せず、出雲大社拝殿に
早足で向かいました。

 

近道をすればいいものを、正門から参道を
向かった私。
浜から東西の神々を乗せた

バスの方が早く着いていました。
拝殿に着く前に神楽の音が聞こえてきます。

拝殿前にはロープが張られ、
拝殿と距離を取る様になっています。
境内も本殿や十九社に距離を取るように
こちらもロープが張られています。

拝殿の正面は祭祀を観ようと人だかりでした。
私は拝殿入り口横に。

三々五々人が集まってきます。
稲佐の浜から移動してきた人たちでしょう。

拝殿の中では神々をお迎えして最初の神事、
「神迎祭」が斎行されています。

やがて、拝殿前に絹垣が用意されました。
東西の神々が宿るヒモロギが十九社へ
遷られます。

失礼のない様に、目の前を通られるときは
頭を下げ、通り過ぎるのを待ちます。
絹垣に誘われるように、人が移動されます。
ご神幸をロープの手前からかろうじて写真に
納めることが出来ました。

十九社の正中の扉に納まるヒモロギ。
そして、十九社の19枚の扉が閉じられ
鍵が掛けられていきます。

やがてロープが解かれ、
境内に明かりが灯されます。

参列していた人たちが押し寄せます。

拝殿の中には龍蛇神が
ぽつんと鎮座されていました。
稲佐の浜から八百万の神々を
先導される神様です。

神迎の時に天候が荒れることから
「お忌み荒れ」などといわれますが、今年も
なんとも穏やかで寒さもそれほどでもなく
強い風も雨も無く恙無い神迎祭でした。
ただ空を雲が足早に駆け、
月が出たり隠れたり
地上とは裏腹、空は騒がしかったようです。

 

明けて翌日の15日。
出勤前に
出雲大社に参拝してまいりました。

神在期間は毎日10時頃から十九社で
祭祀が営まれ、その後、
八百万の神々は「上の宮」で縁結びの会議
「神議り」を行われます。
神議りに先駆け、上の宮では10時半頃から
祭祀が行われます。

 

上の宮は出雲大社本殿から
1㎞ほどの所にあります。
昨年の写真ですが上の宮の様子を。

オオクニヌシが国譲りの際、
顕露事(あらわなること→目に見える事)は
天孫から治めていただき、私は
幽事(かくれたること→目に見えない事)を
治めましょう。
といった日本書紀にある逸話から
目に見えないつながりを「ご縁」と考え
縁結びの会議のために全国から神様が
参集するといった由来を持つ出雲大社。
今年はどんなご縁を結ぶのでしょうね。

出雲大社の神送り、
「神等去出祭(からさでさい)」は
11月21日(日)の夕刻からです。

 

本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛くださいますように。

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