めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ 令和3年 万九千神社 神迎祭 参列編 ~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
読みものを更新しました。
しばしお付き合いください。

 

神在祭を斎行される神社の神在期間が
毎年数社重なります。
今年は最大で五社の神社の神在が
重なる期間がありました。
八百万✕五社=四千万!!
なんて思いたくもなりますね (^^)

古事記には八、八十、百八十、五百、千と
中には実数ではない、大きさや重さ、
神様の多さを表す数字が出てきますが
「八百万」は規格外の数の多さです。
五社に集まられた神様の総数も
「八百万」なのでは?と思っちゃいます。
もうこれ以上は「八百万」です!といった
感じではないでしょうか!?(^^;)

 

さてさて。
今回は去る11月21日の早朝に行われた
万九千神社の神迎神事をご紹介します。

万九千神社は早朝4時頃から
神迎の神事を行われます。その日は
携帯の目覚ましを5回セットしました。

万九千神社に着いたのは午前3時45分。
すでに駐車場に1台の車がありました。
続いて2台の車が停まり、8人ほど
女性の方々が降りました。
すでに昨年を上回る参列者です。

今回は参列者が多そうだなと感じました。

午前4時。
宮司が立虫神社の拝殿に
昇殿されました。中から、鈴の音と
祓いの祝詞を奏上する声が聞こえてきます。

神前で祝詞を上げられた後、
大きな榊を携え、境内を出ていかれます。
榊は神様を宿すヒモロギです。

後を追います。
住宅街を抜け斐伊川の土手まで着いてきます。

川沿いで行われる神迎の祭祀は秘事とされ、
土手より向こうへ行っては行けません。
宮司は土手の向こうへ消えていきました。

十六夜の月明かりが辺りを照らします。
提灯を持ち、先導された神官さんは
土手の下で祭祀の終わりを待ちます。
きれいな立ち姿です。

ここまでお供で付いてきたのは私一人。
時間が例年より長く感じます。
どのくらい時が経ったのでしょう。

手がかじかみ、体が冷えてきた頃、
土手の上に榊を携えた宮司の姿が
ひょっこり見えました。

月明かりを頼りに、慎重に慎重に
一歩一歩階段を降りて来られます。
そして提灯明かりを先導に境内へ戻ります。

ヒモロギを携えた宮司は
万九千神社の拝殿に昇殿されます。

参列者は更に増えていました。
みなさん、昇殿を促されました。
神迎祭を
一緒に奉仕させて頂きます。

拝殿の灯りが落とされ、
粛々と神事が進んで行きます。

宮司の玉串拝礼の後、
参列者も起立して宮司に合わせて一拝。
神事が恙無く終わり、
宮司の直会です。

安堵の表情の宮司からお話を頂きます。

土手を越えた河原で祭祀を行うそうですが
ぬかるみで足がはまってしまったとか。
一度拝殿を離れて着替えられたそうです。

多くの参列者に宮司さんも驚かれました。
今までにない参列者と伺いました。
20名ほどいらっしゃったと思います。

社名のお話になり、「万九千(まくせ)」は
宮司さんいわく「曲瀬」もしくは「巻瀬」で
「まくせ」ではないかとおっしゃられました。
斐伊川が曲がる所の意味ではないか、
そんな話を和やかにされました。

直会でお神酒を頂き、特別に開けて頂いた
御守所でみなさん、御守や御札を
求められたようです。
空には十六夜がまだ輝いています。

その後、写真を撮っている曙の頃、
社殿には五色布が下げられました。

万九千神社の御神体。
気のせいか、磐境が笑っているように
私の目には映りました。

この神事でお向かえになったのは龍蛇神。
八百万の神々の参集を先導する神様です。
これから三々五々、神々は万九千神社に
集まられます。
最後に直会を行い、カラサデ祭で
地元に帰られ、翌朝には戻られるのだとか。

今年の神送神事、
神等去出祭は新暦11月30日(火
)。
夕刻17時より斎行されます。

 

本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛くださいますように。

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