めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ 日御碕神社 朝倉のおすすめの見どころ 編 ~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
読みものを更新しました。
しばしお付き合いください。

またまた私事ですが、鏡開きをしました。

供えたお餅のラベルに「1月11日は鏡開き」と
と書いてあったのですが、
その日は晩ごはんを済ませてしまい
お餅の存在を思い出したのは満腹に
なってからでした。
そこで休みでもあった先日の小正月、
15日の日にお雑煮を作りました。

私の実家では鶏肉、ゴボウ、人参、芹
こんにゃく、
等を入れた醤油味です。
餅はついた餅をそのまま手でちぎって
落とすのが
スタンダードですね。
今回餅は電子レンジでチンしました。

家にあった有り合わせで
それらしく作って食べましたよ。

今年は年神様の魂「おとしだま」を
頂いたので、良い年にしていきます。

 

さてさて。
今回は日御碕神社の、私のオススメを
ご紹介してみたいと思います。

出雲大社から交通の立地もよく
バスで20分ほどで行く事の出来る日御碕。

美味しい海鮮のお店も多い事から
出雲大社→日御碕神社のルートを
観光される方も多いと聞きます。
見どころ満載の日御碕神社、
そんな見どころを今回はご紹介します。

では日御碕神社に行ってみましょう。
重要文化財の鳥居を潜ると、
朱塗りの楼門がど~んと構えています。
出雲には珍しい「権現造り」です。

日御碕神社は徳川家光の命により
現在の様式に建て替えられました。
日光東照宮を建立した大工さんが
そのままこの地に来て建てたと聞いてます。

楼門から正面にあるのがアマテラスを祀る
「日沉宮(ひしずみのみや)」。

そして右手の石段を
上がった所にあるのがスサノヲを祀る
「神(かむ、かん)の宮」です。

この二社を合わせて日御碕神社といいます。

日沉宮の背後には経島という禁足地があり、
神の宮の背後にも隠ケ丘という
禁足地があります。
それぞれの禁足地を遥拝するかの様に
お社が建っています。


経島。


そして隠ケ丘。

日沉宮の元宮、経島では毎年8月7日、
御幸祭(夕日の祭)が斎行されます。
「御幸(みゆき)」とは神様が移動されること。
移動される神様はオオクニヌシの親神様で
日御碕神社の宮司家の始祖にあたります。

お神輿に移り経島近くまで行幸される
オオクニヌシの父神にして日御碕神社の
宮司家の始祖神アメノフキネ。

経島が見える所に収まり
島で斎行される神事をしばし見守ります。

その頃、経島では神事が斎行されています。

神の宮の背後の「隠ケ丘」は
スサノヲが自らの魂を柏葉の留まる所に
鎮めると宣言し、熊成の峯から柏葉を投げ、
その柏の葉が落ちた場所との伝承があります。

ただ、その山の比定地はありますが
ここだという場所は
ハッキリしていない様です。

柏葉は日御碕神社の御神紋「三ツ柏」の
由来にも
なっている様ですね。
神の宮本殿脇にある建物は「御神紋石」。

柏の葉の化石が境内から出土したそうですが
今は表面が風化したのか、
判らなくなってしまいました。

この神紋石の左手から奥には
赤い鳥居が見えます。

ご想像通りお稲荷さんなのですが、
御祭神を見ると、その中にはお稲荷さんの他
「土祖神」「大己貴命」と書いてあります。

土祖神は「はにおやのかみ」でを調べると
カマドの神様と一緒に祀られている神社が

幾つかあるようです。この神様が
「大土神」と同一神ならばスサノヲの孫で
三神はスサノヲの血筋となりますね。

境内には長屋の様な出雲大社の十九社を
思わせるお社があります。

偶然か、19の神社が習合しています。
中にはイザナキが黄泉の入り口を塞いだ
巨石を神格化した神様もいらっしゃったり
バラエティに富んだ神社が集まっていますが
八百万の神々がお泊りになる神社ではなく
付近の神社がここに勧請された
結果のようです。
機会があったらどんな神社が、
またどんな神様がいらっしゃるのか
ご覧になってみてください。

そして気になるのはこちら。
御井神社。

井戸ですね。
水の神様が祀られているのかと思いきや
「天村雲命(アメノムラクモノミコト)」と
書かれています。これは三種の神器の
剣の御霊でしょうか?
スサノヲがヤマタノオロチ退治の際
オロチの尻尾から見つけ、姉神
アマテラスに献上した剣です。
井戸に何故祀られているのか不思議です。

御井神社の奥に「荒祭宮」があります。
ご祭神は「速荒雄命」と書かれ
「速荒雄命」=「ハヤスサノヲノミコト」、
スサノヲですね。そして社名はスサノヲの
荒ぶる魂を祀っている意味でしょうか?

そしてこちら。

壁の作りから神社ではなく
「書庫」の様です。
気になるのはこの書庫では無く
この建物の左奥にあるこちら。

ご祭神はこちらも「速荒雄命」。
社名は「荒魂神社」。
先程は「荒祭宮」、こちらとはビミョーに
社名が違いますが、同じスサノヲ。
そそいてこちらの方が
「荒ぶる魂」感が強い感じの社名ですね。
「荒ぶる魂」は「荒魂」と書いて

「あらみたま」と呼ばれます。
一念発起、今から事を成すなどの
エネルギーを多く使う行動を起こす時など
「荒魂」に誓いを立ててはいかがでしょうか。

日沉宮の社殿に目をやってみましょう。
本殿にはアマテラス、ツクヨミ
そしてスサノヲを表す太陽、月、

そして星の彫刻があります。

ですが、ツクヨミはこの境内には
いらっしゃらないんですね(^^;)

境内をちょっと離れてみましょう。
前出の経島へ行く間にお社があります。

池の中にある宗像神社。
「宗像」といえば「宗像三女神」。
スサノヲの娘神、三柱の女神が祀られて
居ることが常ですが、こちらは一柱。

タゴリヒメ。
このパターンは、神仏習合の際
もしかしたら弁天さんだったかも
しれませんね。私の想像ですが。

海の神様といえばそう、
オオワタツミとい神様がいらっしゃいます。
日御碕神社にはいらっしゃらないのかと
思う方が多いかもしれませんが、実は
目立たない所に鎮座していらっしゃいます。
入り口はこちら。

この坂を進むと・・・

石段が現れます。その先には!

お社があるのです。

御祭神 少童命と書いてあります。
これは日本書紀のワタツミノミコトの
表記なんですね。
境内を離れ、ひっそりと海の安全を
見守っているかのようです。

境内に戻ってきました。
冒頭、日光東照宮を建てた大工さんが

この日御碕神社を建てたと
書かせていただきましたが
それを証明するかのようにアレが!

そう、三猿が居るんですね!
蟇股(かえるまた)といわれる装飾の中には
様々な彫刻が施されています。
最後に今年の十二支、
寅を見つけましたので
日御碕神社の寅をご覧ください。

 

本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛くださいますように。

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