鉱物と暮らしのアイデア帳

【鉱物と暮らしのアイデア帳】空の石『ターコイズ』の魅力

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こんにちは
オンラインショップ担当の中嶋です。
ターコイズと言えば鮮やかな空色のブルー!
ではないでしょうか?
もしくは12月の誕生石やインディアンジュエリー…
様々な顔を持つターコイズ。

ターコイズのブルーは
空のようでもあり…また水のようでもあり…
その美しさに昔から人々が魅了されてきました。

ネイティブアメリカンは
ターコイズを『空の石』として崇め
雨乞いの儀式や、狩猟の成功を祈る儀式の時にも
神に捧げてきたと言います。
彼らにとってターコイズは
特別に神聖な存在です。

9月20日は『空の日』ということで
『空の石』とも呼ばれるターコイズの歴史から
魅力まで様々な角度からご紹介したいと思います。

9月20日『空の日』

毎年9月20日は『空の日』
1992年に『空の日』が決定されました。
空の日の元となったのは
1940年に制定された「航空日」という記念日。
この時は9月28日でしたが
翌年の1941年に9月20日と決定したそうです。

1940年に航空日が制定されたのは
日本初の動力飛行成功から
30周年の年だったと言うのが理由です。

日本初の飛行を成功させたのは
日野熊蔵と徳川好敏の二人の陸軍大尉で
1910年のことでした。
場所は東京にかつてあった代々木練兵場。
成功した日は12月19日だそうです。
空の日が9月になった正式な理由は
はっきりと分かっていないようです。

現在ではより多くの方々に
航空への理解と関心を高めてもらうと言う趣旨で
『空の旬間(じゅんかん)』(9月20日から30日)
が設けられ空の日を挟むこの期間は
全国各地の空港などで様々な催しが
実施されているようですよ。

ターコイズってどんな石?

世界中の人々が好んだ天然石…ターコイズ

『ターコイズブルー』という言葉が作られるほど
美しいこの石には古くからの歴史や
様々な言い伝えがあります。

まずはターコイズの特徴や産地など
基本情報から話を進めていきたいと思います。

特徴

■色
ターコイズのブルーは銅などの含有量で色味が変わり
銅が多いと空色に、鉄が多いと緑色になります。
国によって好まれる色が違うようで
アメリカでは濃いブルーが、
ヨーロッパでは薄い水色が好まれるそうです。
あなたはどんなカラーがお好きですか?

■模様
ターコイズは鮮やかなブルーと
黒い網目模様が人気の天然石。
日本や中近東では何も混入していない
均一な色のターコイズが好まれますが
実はこの黒い網目模様はマトリックスと呼ばれ
中でもクモの巣のように綺麗な模様は
『スパイダーウェブ』と呼ばれます。
アメリカではこの模様が入った石に
価値を見出す傾向がありとても人気なんです。
色も模様も国によって好みが分かれるんですね。

■硬度
天然のままで充分な硬度を持ったターコイズは少なく
その理由は多孔性と言って
「表面に小さな穴があいた柔らかい石」だからです。

その為、ほとんどのターコイズには
スタビライズド加工が施され
内部の隙間に樹脂を染み込ませて
強度を高くしています。
この加工を施さなければ
アクセサリーやビーズなどには耐用できないのです。
充分な硬度を持ったターコイズは
採掘量全体の5~15%未満とも言われ
スタビライズド加工は一般的に行われている
処理方法の一つです。

産地

主な産地はイラン、アメリカ、エジプトで
その他にも中国、チベット、オーストラリア
などからも産出されてきました。

ペルシャ(現在のイラン)では
良質な「水色」のターコイズが採掘され
エジプトのシナイ半島で採れるターコイズは
ペルシャ産よりも緑が濃いと言われます。
アメリカではアリゾナを中心に
「青色」のターコイズが産出されます。

※写真はアメリカ・アリゾナ州の
スリーピングビューティー鉱山産のターコイズです。

中東とアジアでの歴史

ターコイズは
人類に最も古くから愛された宝石の一つで
『最古の宝石』といわれ
とても古い歴史があります。
古代エジプト、メソポタミアなどの
古代文明の時代から愛されていました。

メソポタミアでは今から約7000年前に作られた
ターコイズのビーズが発見されており
エジプトでは6000年前の昔、
すでに装飾用に使用する目的で
採掘されていたと言われています。

古代エジプト時代のお墓や装飾品の中に
ターコイズは存在しており
中でもツタンカーメン王の仮面は有名です。
ツタンカーメン=黄金という印象が
強いと思いますが、実は金の他にも
ターコイズ、ラピスラズリ、カーネリアンなどが
はめ込み細工として施されています。

中東では…
天空神に捧げると言う目的で
宇宙観のある宝石『ラピスラズリ』と
組み合わせて用いられました。

ペルシャでは…
モスクを始めとする重要な建築物の内外には
必ずと言って良いほどターコイズが用いられ
その影響はインドにも及びタージマハルで
金やルビー、ダイヤモンドと一緒に
ターコイズの装飾が見られます。

最も古くから愛された宝石と言うのも納得ですね。

トルコ石と呼ばれる由来

「トルコの石」という意味でつけられた
和名『トルコ石』ですが
元々はpierre turquoise「トルコの石」
という意味のフランス語に由来しおり
日本の『トルコ石』はそれを直訳したものです。

実際はトルコでは産出されず
昔、ペルシャ(現在のイラン)で採掘された
ターコイズをトルコの商隊が貿易品として
ヨーロッパに持ち込んだことから
「トルコ人の石」と言う意味で
そう呼ばれるようになりました。

ペルシャからトルコを経由しヨーロッパに
広まったことから名付けられたと言う訳です。

そして、その商隊が旅のお守りとして
ラクダの首にこの石をつけていたことから
「旅の護り石」として世界に
知られるようになりました。

過去の歴史や言い伝えは
大切に受け継がれているのですね。

ネイティブアメリカンが愛した石

大自然と共に生きるネイティブアメリカンにとって
特別に神聖な存在であるとされるターコイズ。
彼らとターコイズは
切っても切り離せない関係にあります。

ターコイズの発見

アメリカにおいてターコイズは
紀元前にアメリカ南西部に暮らしていた
ネイティブアメリカンの祖先アナサジ族によって
発見されたと言われています。

あたりは一面の砂漠地帯。
草も木も生えていない赤土の地面が広がるばかりの
この地で、ある時、台地のひび割れの奥から
水のように澄んだ青色の石が見つかりました。
その美しさにきっと目を奪われたに違いありません。
『これは水の石だ、空の石だ』そう言って
歓喜に湧き、踊り、歌い、
神に感謝の祈祷を捧げました。

はるか昔のネイティブアメリカンは
こうして神の贈り物であるターコイズを
部族の宝物としてありがたく
頂くことにしたそうです。

様々な儀式に用いられるターコイズ

※写真はイメージです

ネイティブアメリカンたちはこのターコイズを
『空の石』(スカイストーン) または
『精霊の宿る石』『神の石』などと崇め
様々な儀式で使用してきました。

鹿が見つからない狩猟の際には
足跡が残された地面や角をこすりつけた跡のある
木の根元にターコイズをお供えし
獲物を仕留めることができた際には
感謝のしるしにターコイズのかけらを
捧げて祈ったと言います。

また天により近づく為に
もっとも高い山に登り雨乞いの儀式を行い
この石を粉にして山上の台地に呪文や紋様を描き
自らの体にも描き祈りを捧げました。
『スカイストーン…空の石』とは
この事から付けられた別名です。

様々な色のターコイズが存在しますが
雨乞いの儀式で使われるターコイズは澄んだ空色。
この色は「流れる水と雨の音」を表すと考えられ
雨乞いの儀式にふさわしい色とされているそうです。

父から息子へ受け継がれるターコイズ

ターコイズはネイティブアメリカンの間で
天や神の力が宿った石とも言われ
父から息子へと
代々受け継がれてきた歴史があります。
人から譲り受け、贈られることで神秘的な力を発揮し
持ち主を護ると伝え信じられています。

『友情の石』として贈る

古くは大切な人が旅立つときに
「離れてしまっても同じ空の下で
私たちは繋がっている。この石をみて
そのことを思い出して欲しい」
と言う想いを込めてターコイズを贈った、
という伝承が残されています。

大切な人に贈ることで
心と心をつなぐ絆をより一層深め
パワーアップさせると言われています。
このことからターコイズは人から贈られることで
神秘的な力を発揮すると信じられてきました。

大切な人への贈り物としてもおすすめの天然石です。

意味

・旅のお守り
・トラブル回避、危険から身を守る
・積極的に行動する勇気を与える
・自己実現の達成へ導く
・目標に向かって一歩踏み出したい時に良い
などと言われます。

 

取り扱いについて

ターコイズは表面に小さな穴があいた
柔らかくてデリケートな石です。

水や汗などが退色の原因となることがありますので
身に着けた後は柔らかい布で
汚れなどをこまめに拭き取ってあげましょう。
できるだけ水、汗、化粧品、熱などには触れさせず
強い衝撃を与えないようにご注意下さい。

直射日光も退色の原因になることがありますので
できるだけ避けましょう。


長い歴史と様々な言い伝えが残るターコイズ…
私はその魅力にすっかり引き込まれてしまいました。
大切な人にターコイズを贈り、贈られ、
お揃いのターコイズアイテムを身に着けるのも
素敵ではないでしょうか…

 

■最後に…
ターコイズは最も古い宝石の一つと言われますが
それにしても『最も古い宝石』とは他に
どんな石があるのでしょうか?
少し気になって調べてみたところ…
ラピスラズリはターコイズよりも古く
7000年以上の歴史とも言われるそうです。
また日本では翡翠が古代から伝わる宝石で
こちらも約7000年前の縄文時代からとされています。
日本の国石が翡翠であることも納得ですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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