こんにちは、オンラインショップ担当の中嶋です。
『お月様には不思議な力がある』昔から人類はそう信じて思いを寄せてきました。
時代が変わった今でもお月様と私たちの関係は切っても切り離せないもの…
本日はそんなお月様との関りやお月様から受ける影響、そして満ち欠けのサイクルを毎日の暮らしに取り入れる方法などお届けしたいと思います。
暮らしと月の密接な関係
夜空を彩る天体の中で、地球の唯一の惑星である月は私たちにとって最も身近な存在と言えるのではないでしょうか?
昔、先人たちは月の満ち欠けを基準にした「太陰太陽暦」を暦に用いて生活をしていました。
月の周期である新月から次の新月までの29.5日を基準として1カ月と考える太陰太陽暦では、毎月1日が新月、15日がほぼ満月になり、月の形を見るとその日の日付を知ることができたと言う訳です。
1カ月が平均29.5日ということは、1年は354日となり、現在の太陽暦よりも約11日短く、そのままではだんだん季節とズレが生じてきます。そこで暦と季節のズレが大きくなってきて、ひと月分に近くなると閏月というものを入れてズレを修正していました。
・太陰太陽暦…月の満ち欠けに加えて太陽の動き、つまり季節にも合わせた暦のこと。現在では旧暦とも呼ばれる。
・太陽暦 …地球が太陽の周りを1回転する時間(365日)を1年とする現在の暦のこと。月の満ち欠けは考慮しない。新暦とも呼ばれる。
月の周期を暦に用いるほど月と密接な関係にあった昔の人々…
日本では明治6年に現在の太陽暦が採用されるまで、太陰太陽暦が使われていました。
なぜ太陽暦が採用されたのか?
太陽暦が採用されるまでの約1200年もの間、太陰太陽暦を用いて月と共に暮らしてきた日本人…ではなぜ太陽暦を採用することになったのでしょうか?
理由1
当時西洋化へ進み始めた日本は、すでにヨーロッパやアメリカで広く使用されていた太陽暦を採用することで、欧米との暦のズレを解消し近代化、世界に並ぼうと考えた。
理由2
太陽暦が採用される一年前の明治5年、明治政府は財政難でした。それなのに翌年は閏月のある年(1年が13カ月の年)を迎えてしまうため国家公務員などのお給料を1か月余分に支払わなければならなかったのです。
そこで明治6年に太陽暦(1年が12カ月)へ変更することで1か月分のお給料の支払いを無くすのが目的だった。とも言われます。
月の影響
満月の時には感情が高ぶりやすく、衝動的な行動をとってしまいがちに…そして新月の時には感情が乱れイライラしやすくなると言うのは耳にしたことがあるのではないでしょうか?
そして満月の日にはもっとも多くの命が誕生し、逆に新月の日にはその数がもっとも少ないと言われます。これには月の引力が大きく関係していると言われているのです。
また潮の満ち引き、実はこれも月の引力が大きく影響していることはご存知でしょうか?
月に向いている面は月の引力により海面が引っ張られ満潮になり、その反対側は月の引力は弱いのですが、地球の自転の遠心力などによりこちらも満潮になります。
月だけではなく太陽の引力も海水を引っ張っている要因ですが、太陽は月よりずっと遠いところにあるため、その引力は月の半分ほどしかないと言われています。
太陽と月、地球が一直線に並ぶと引力が重なり潮の満ち引きが一番大きくなります。これは新月や満月の時です。満潮と干潮の水位の差が最も大きくなることを『大潮』と呼び、逆に最も小さくなることを『小潮』と呼んでいます。
月の影響をこんなにも受けていた地球…
人間の身体の約60%は水分でできていると言われます。海水を引っ張るほどの引力を持った月ですから、月が私たちの体にも様々な影響を与えていると考えることはごく自然のことではないでしょうか?
変化してきた日々の暮らし
新月と満月の時には月の引力によって大潮がやってくるため、昔の漁師などの船乗りは太陰太陽暦(月の満ち欠け)を毎日の漁業に役立て、農業でも月の周期は重要な事柄だったようです。
植物の成長は旧暦7日頃から15日までの満ちていく月の時期には成長が穏やかになり、16日~22日頃の欠けていく月のころには盛んに、22日頃から新月にかけては穏やかになる現象がみられます。
先人たちは植物の生育に月の引力が関係していることを知り、季節と同時に月の満ち欠けもうまく利用していたそうです。
そして夜になると月の出を待ちわび、月明かりで本を読み、夜空を眺めては満ちていく月や欠けていく月を愉しんだと言います。また旅人は月明かりを頼りに歩いたのでしょう。
日が沈んだら明るすぎない月明かりの下で夜を過ごし、また朝(太陽)を迎える。こうして自然の流れに合った暮らしをすることは月を意識することと同じでした。
しかし現在では照明器具の普及によって夜更かし、夜間に仕事をするようなライフスタイルにもなったこともあり、昔の人ほど月を気にしなくなっているように思います。
今日は十五夜だからお月見をしよう。とか、月明かりが綺麗ね。なんて会話、あまりしなくなったのではないでしょうか?また暦の基準が月から太陽へと変化したことも理由の一つと言えるでしょう。
月の満ち欠けに合わせた暮らし
私たちの体や心にも影響を与えているとされる月。
昔の人が月と共に暮らしたように、私たちも月の満ち欠けのサイクルをほんの少しだけライフスタイルに取り入れて自然に調和した日々を過ごしてみませんか?
月の満ち欠けは
『新月→上弦の月→満月→下弦の月→再び新月』を繰り返しています。
それぞれの時期にはそれぞれのテーマがありますので、時期に合わせた良い過ごし方をご紹介したいと思います。
新月
・新月とは
太陽と地球の間に月があり、月は太陽と一緒に昇り、太陽と一緒に沈みます。新月の時は月が太陽の光を背後から受けることになり、地球から見たら月の光が失われるため、その姿を見ることができません。
・新月のテーマ
「リセット・スタート」
・新月の過ごし方、新月の時にすると良いこと
心機一転新しいことを始めてみる
新月にお願い事をする
心身の浄化
天然石の浄化
上弦の月(新月から7日目)
・上弦の月とは
新月から満月へ満ちていく時の半月。地球から見て太陽の90度東にあり、月の西側が半円状に輝きます。月の右半分が輝いて見えます。
・上弦のテーマ(満ちていく月)
「吸収・積極性」
新月から満月へ日に日に膨らんでいく月のイメージから様々な物を吸収し、チャージ、成長する時間とされています。この時期は日ごとに輝きを増していく月のように、私たちの心と身体も満たされていく充実期だと言われます。
・月が満ちていく時期の過ごし方
■特別なケア
吸収の力が徐々に高まっていくため、パーツを問わず質の良いお手入れをすることで美しさに磨きがかかります。髪のお手入れやスキンケア、ボディケアなどはこの時期、集中的なお手入れを心がけましょう。
~特に大切にしてほしい髪のお手入れ~
吸収力が高まっている時には「良い気」も蓄えられる時。そのエネルギーを取り込むときに入り口となるのが「髪」と言われています。髪や頭皮のダメージが目立つようではパワーダウンしてしまうためヘアケアは怠らないで。。。髪はダウンスタイルにするとより多くの良いエネルギーを吸収できると言われます。
■身体の調子を整える
身体がエネルギーを蓄えて吸収する時期のため、身体の調子を整えたり、身体づくりに適しています。
この時期はなんでも吸収するためダイエットには向かず、太りやすい時期でもあります。食事には気を付けて必要な栄養を必要なだけ摂り、身体の調子を整えましょう。
カルシウムやミネラルなどを意識的に摂ったり、サプリメントの摂取も効果的とされ、心にも身体にも良いものを与えると、身につきやすくなる時と言われています。食べ過ぎには注意しましょう。
■インスピレーションを吸収
映画鑑賞や劇場、美術、読書などで新たなパワーをチャージしてみては…?新しいインスピレーションを吸収して心と身体がよりエネルギッシュになれると言われます。
■新しいことにチャレンジ
物事を吸収しやすいこの時期は、勉強や習い事など、新しいことにチャレンジすることで自己の成長に繋がりやすい時です。
■積極的に行動する
気持ちもポジティブになり他者との交流を楽しめる時!人からもポジティブな影響を受けやすい時と言われるため、知らない人に会ったり、賑やかな場所に出かけるなど積極的に行動すると良いでしょう。外からのエネルギーを吸収しましょう!
新月で掲げた目標を達成するためにも積極的な行動をしていくことは大変重要なポイントとなります。
満月に向けて着々とエネルギーをチャージしていきましょう!
満月
・満月とは
文字通り欠けることなく真ん丸に満ちた月。太陽と月の間に地球があり3つの天体がほぼ直線上に並びます。月は太陽の光を受けて反射し、地球側の半面全体がまんまるく輝きます。満月は、太陽が西の空に沈むと同時に東の空から昇り、東の空に太陽が昇ってくるころ西の空に沈みます。
・満月のテーマ
「達成・吸収」
・満月の時の過ごし方、満月の時にすると良いこと
達成できたことに感謝する
身体に良いものを取り入れる
心身の浄化
天然石の浄化
下弦の月(新月から22日目)
・下弦の月とは
満月から欠けていく時の半月。地球から見て太陽の90度西にあり、月の東側が半円状に輝きます。月の左半分が輝いて見えます。
・下弦のテーマ(欠けていく月)
「準備・放出」
満月の特徴が徐々に薄れ、次の新月に向かう時期であることから新たなスタートへの準備期間と言われます。また満月の時に溜めたパワーを放出する下弦の月は、満ちたものを手放すエネルギーが降り注ぐ時とされ、不要なものを手放すのに適した時期と言われます。
・月が欠けていく時期の過ごし方
■デトックス
もうすぐ訪れる新月は新しいスタートのタイミング!その前に体に溜まった老廃物や古い角質など、いらないものを排出しておくことで新しいサイクルが充実するでしょう。
「落とすケア」として泥パックや半身浴、サウナ、リンパマッサージなどがおすすめです。
■不要なものを処分し手放す
身の回りの不要なものを処分したり整理整頓をして、いらないものをどんどん出していきましょう。
■ダイエットをするならこの時!
上弦や満月とは対照的に下弦の時期は「欲」が鎮まると言われ、体の排出機能も活発になることからダイエットの成功率が高い時期と言われています。
■自分自身と向き合う
精神面では内省的になる時と言われ、自分と向き合うのに良い時期です。瞑想したり嫌な思い出ともさよならすることで、心の中の不要なものを放出しましょう。感情が落ち着くこの時はゆったりと過ごすと良いでしょう。
『上弦・下弦』名前の由来
上弦や下弦の名前に使われている『弦(つる)』とは弓に張る糸のこと。
半月が弓を張った形に似ていることから、弓の真っ直ぐな部分である「弦」の漢字が使われ『上弦・下弦』と呼ばれるようになったと言われています。
いつの間にか過ぎてしまう一カ月…
月のサイクルを意識することで一日一日をより大切に過ごせるような気がします。少しずつ取り入れて行くだけで心と体、生活リズムにも良いサイクルが生まれ、前向きに生き生きした生活が送れるのではないでしょうか?
満月や新月になる日はカレンダーや手帳に前もって書き込んでおくと良いでしょう。本格的に始めたい方は月の満ち欠けが記載されたカレンダーや手帳を使うことをおすすめします!
まずは今宵の月をそっと見上げてみませんか?