めのうさとえすこな散歩

古事記と出雲④ ~黄泉の國譚 黄泉の穴~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。

 

前回の黄泉比良坂編では
黄泉の国の入口を巨石で塞いだと書きました。
実は出雲の国って黄泉の入り口候補が
幾つかあるんです。
「黄泉の穴」なんてもいわれてます。

出雲はその昔 大和、今の奈良ですが
その大和朝廷の方角から見て北西の方角にあり、
「陰の方角」と考えたそうです。
日が沈む方角でもあり、黄泉の入口があると
容易に連想されたかもしれません。

出雲國風土記には宇賀郷の項に
「脳(なづき)の磯」という地名がでてきます。
『夢でこの磯の窟(いわや)のあたりに行くと
必ず死ぬ。それで「黄泉の坂」「黄泉の穴」と
名付けられている。』と書かれています。
しかしながらこの「脳磯」がどこなのか
はっきりした場所が解っていません。

その有力候補といわれているのがこちら。
猪目洞窟。出雲市猪目町1338

出雲大社から車で25分ほど。
実際、この場所からは弥生~古墳時代の
人骨が20体分以上出土してます。

「20体分以上」ということは
整然と埋葬されたのではなく、
多分重なるように埋葬され
どれが誰の骨か解らないとか
部分的に骨が足りず、もしくは余り、

完全な一体を組むのが困難なのかと想像しました。
墓地だったのかもしれませんが
現在の埋葬の感覚とは
違っていたのかもしれません。

その出土した人骨は
出雲弥生の森博物館に展示されています。

なぜでしょう、膝から下がありません。
見つからなかったのでしょうか?

1948年、船置き場にするために
この穴の手前の堆積土を
除いた際に見つかったこの穴。
手前には船が停められていたり
資材置き場の様に使われています。

そんな場所ですが、穴を奥に進むと
途中から足が止まります。

手前の杭が境界の気がしてなりません。
やはりお墓なんでしょうね( ̄△ ̄;)
私、杭から先に行った事はありません。

まだあります、黄泉の入口。
こちらの黄泉の穴、その名も
「冥土さん」。


 

この地の旧地名、
宇賀郷(うがのさと)の「うが」は

アヤトヒメという女神に
オオクニヌシが求婚したところ、
ヒメは応えず逃げてしまいます。
そこでオオクニヌシはお伺いをたてた、
その「伺う」から「うが」の
地名になったと風土記に書かれています。

ヒメが隠れた場所が先程の写真の手前の柵の所。

ぽっかり穴が開いています。
子どもくらいなら入れそうな
微妙な大きさの穴です。

写真奥に見える祠のご祭神は
前出のアヤトヒメ。
社名は夜見神社です。

風土記にあるように宇賀郷の神蹟ですが
「磯」には遠く、フラッドマップで
水位を調整してみますと、現在より20mほど
海面が高くならないと、
近くまで海岸線は来ないようです。
脳の磯とはちょっと言い難い感じです。

そしてこちら。
水垂(たるみ)の磯といわれる場所。
写っている岩は千引岩と伝承される岩。

実は私、行ったことが無く、
知人から写真を借りました(^^;)

写真真ん中のしっとりした岩が
千引岩と伝わるそうなのですが、
この奥には洞穴が伸びており、
黄泉の国の入口に相応しい
シチュエーションだそうです。
なんでも、陸路では行くのが困難で
船を近くに停めてもらい行くそうです。

冒頭に書きました出雲は陰の方角にある地。
この事が、八百万の神々が集まる
神在月の理由の一つになって行きます。

神様が集まられる10月は極陰の月といわれます。
偶数が陰なら12月じゃないの?
そうも考えられますが、12は10と2に分けて
考えるようです。
極陰の月、極陰の場所に陽である神様が
全て集まる、それは世界の再生を意味するという
神在の由来があるそうです。
再生は生まれ変わり。黄泉の入口があっても
それは自然なのかもしれません。

では最後に御朱印の紹介を。

前回ご紹介した黄泉比良坂。
こちらでも御朱印がいただけるのですね。
駐車場手前にご朱印所がありました。

4月から11月までの8ヶ月間、
土日祭日の9:30から15:30の間に頂けるそうです。

「神蹟地」の朱印がありますね。
墨書の「黄泉津大神(よもつおおかみ)」は
イザナミノミコト♀の別名です。

それと前回書き忘れましたが、

黄泉比良坂の敷地には
亡くなられた方へ出す手紙のポストがあります。
投函された手紙は年に一度、
お焚き上げされるそうです。

 

さて。
次回は出雲以外の
イザナミ御陵の紹介を予定しております。

本日もおつきあいくださって
ありがとうございます。
本日はこの辺で。
またの機会に。
ご自愛くださいますように。

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