めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ 鳥居編

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。

新しいブログをスタートします!
神社に関するちょっとした事や、
見過ごしがちなこと。
また、神事に参列したレポートなどを
時には私の個人的な見解も踏まえながら
ゆるっとご紹介していくブログです。
こちらもぜ是非お付き合いください。

さて第一回目は「鳥居」についてです。

地図記号:神社
地図記号にもなっている神社の象徴
鳥居について今回は語らせていただきます。

まあ神社の象徴と書かせて頂きましたが
もちろん鳥居の無い神社もありますね。
神仏習合の際、鳥居を設けたお寺さんも
あります。

そもそもこの鳥居、何の為のものでしょう?
神社本庁が監修している本「神社のいろは」
によりますと、
「神聖な場所である『神域』への門です。」
と書かれています。結界なんですね。

そもそもこの鳥居、
起源・由来はよく解らないようです。

名称にしても「通り入る」から転じたとか
鳥を木にとまらせた古事記のエピソードが
由来だとか外国から渡来したものだとか
これまた様々です。

その形状にも種類があり、
名称もそれぞれ異なります。

調べると「こんな鳥居の神社あるの?」と
一日中観てられそうです。
まずは鳥居の基本形とでもいいましょうか
代表的な鳥居をご紹介しましょう。

まずは明神(みょうじん)鳥居です。
基本形は下記のイラストの感じ。
これにちょっとしたアレンジ?が加わり
名称が変わったりします。

論より証拠、写真を貼っていきますね。
出雲大社の鳥居です。

イラストの通りですね。
2018年10月2日に新しくなった二の鳥居です。
木製から鋼管になりました。

「建之」と書いて「これをたつ」と読むそうです。

以前の木の鳥居。

素材の他に違いがあります。
解ります?

そうです!
柱の根元が違いますね(^^)
あれ、「根巻(ねまき)」というそうです。
ですので、以前の鳥居は正確には
「根巻鳥居」なんです。
板や藁を巻いて
柱が腐りにくくした工夫なのだとか。

とはいえ、木製。
以前の鳥居は作られたのは1968年でした。
50年の月日は鳥居の根本を劣化させるのに
十分な月日でした。

矢印の部分が地中に埋まっていた部分。
ちょっと朽ちてますね。
このままでは倒れそうだったようです。
鳥居も時には新調されるものなのです。


こちらは真名井神社の鳥居。
島根県松江市山代町84
新調されて間もなくの写真です。
木の色が若々しいですね。
以前の出雲大社と同じ根巻鳥居です。

もう一つ基本形になるのが
神明(しんめい)鳥居。

シンプルな感じですね。

出雲で探しましたら神明鳥居に
近い形のものがありました。

日御碕神社の経島にあるお社です。

こちらは毎年8月7日。
好天の夕暮れ、経島に上陸しての

神事が斎行されます。

「近い」と表現したのは上の横木の端が
斜めにカットされているのと、
2番めの横木が四角に見えます。
神明系と言っておきます(^^;)

私は怪しい時は「明神系」や
「神明系」という風になんとなく
濁しちゃいます。(^^;)

「神明」は伊勢神宮の
本殿の造りの名称ですので
伊勢神宮は神明鳥居かと思いきや
違うようです。

よく見ると、横の柱が角ばっています。


ですよね?

この形は「伊勢鳥居」だそうです。
基本形の形は「神明鳥居」ですが
こちらも柱のアレンジで名称が変わってます。

ここからは、各神社の鳥居を
ご紹介していきますね。
私の撮り溜めた写真の中から
ピックアップしてます。

氣比神宮 福井県敦賀市曙町11−68。
両部鳥居と呼ばれる形です。
基本形は明神鳥居。
その足元に袖柱という柱が付きます。
額も立派ですね~。


両部鳥居といえば外せませんね、厳島神社。
広島県廿日市市宮島町1-1。

先程の氣比神宮と違い、柱は自然木の様です。
確か、現在は修造中。
新しくなるのが待ち遠しいですね。


SNSで注目の集まったこちらの鳥居。
元乃隅稲成神社 山口県長門市油谷津黄498
写真が下手っぴでごめんなさい。
解りにくいですが最初の鳥居が
両部鳥居なんです。
この神社、個人の持ち物だそうですよ。


熱田神宮も伊勢鳥居ですね。
名古屋市熱田区神宮1丁目1−1
社殿も「熱田造り」という独特の造りから
「神明造り」、伊勢神宮と同じ作りに
替えてしまったそうですので
鳥居も倣ったのかもしれません。

ご修造の際、雰囲気が変わる場合も
あるようです。こちら。

幣立神宮  熊本県上益城郡山都町大野712
こちらは2018年2月の鳥居。


2019年10月の鳥居。
コンクリートから木製になってました。
こちらはアマテラスに纏わる神社ですが
神明系ではなく明神鳥居。
そこはこだわらなくとも

いいのかもしれませんね。


三輪鳥居と呼ばれる3つくっついた鳥居。
こちらは坐摩(いかすり)神社。
大阪市中央区久太郎町4丁目 渡辺3号
名字の「渡辺」発祥の神社とか。
「三輪」の名前が付くのは奈良の大神神社に
この形の鳥居があるからですね。
大神神社の鳥居は
真ん中に扉がありますけどね。
残念ですが大神神社の三輪鳥居は
撮影出来んませんので、
ネットで画像を探してみてくださいね。

出雲にもありました!三輪鳥居。

こちらは長浜神社の境内社の前の鳥居です。
長浜神社 出雲市西園町上長浜4258
先程の坐摩神社と違い
基本形が神明鳥居ですね。

こちらも個性的ですよね(^^;)

日吉大社
滋賀県大津市坂本5丁目1−1
山王鳥居といいます。
神仏習合の鳥居なんだとか。

神社により鳥居の種類が変わったり
また、鳥居に注連縄が付くパターンが
あったりっと様々な
バリエーションを見せてくれます。

「明神鳥居」と「神明鳥居」の大きな違いは
柱に乗っている上の横木が
反っていれば「明神」、
真っ直ぐであれば「神明」と覚えれば
いいようです。

今回は鳥居をご紹介しました。
お付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。


出雲大社二の鳥居と夜の神門通り。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加