みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
神社な日常、今回は朝山神社の神在祭を
ご紹介させていただきます。
お付き合いよろしくお願いします。
前回は神魂神社をご紹介させて頂きました。
改めまして、本年の神在祭のスケジュールを
ざっとご紹介したいと思います。
◇出雲大社 11月24日~12月1日
(神迎祭11月24日19時
神等去出祭12月1日16時~
第二神等去出祭12月10日)
◇日御碕神社 11月25日~12月1日
◇朝山神社 11月15日~11月24日
(神迎え神事11月15日15時~
神送り神事11月25日15時30分~)
◇万九千神社 12月1日~12月10日
(神迎え神事12月1日4時ころ
神送り神事12月10日17時~)
◇熊野大社 11月24日~12月10日
(神迎え神事11月24日14時~)
◇六所神社 11月24日~11月25日
(神迎祭→秘事 11月24日深夜
神在祭→秘事 11月25日早朝)
ここまでの神社はは毎年旧暦で行いますので
来年は日付が変わりますね。
そしてこれからの神社は
新暦で行いますので
毎年同じ日になります。
◆佐太神社 11月20日~11月25日
(神迎え神事11月20日20時~
神等去出神事11月25日20時~
止神送神事11月30日13時頃)
◆神魂神社 11月11日~11月18日
(神迎え神事→秘事)
◆多賀神社 11月25日~11月26日
◆売豆紀神社 12月3日
ホントざっとですがこんな感じです。
神社によっては表立って神迎祭をせず
宮司一人でひっそりと
お迎えをする神社もあるようです。
また今年は神職のみの斎行の神社もあり
参列が叶わない神社があります。
上記のタイミングで松江市・出雲市に
お越しの際は、ぜひ八百万の神様に
ご挨拶忘れずに参拝してくださいね。
出雲市内の神在神社で
一番早くに八百万の神様を迎える神社が
本日ご紹介する朝山神社です。
出雲市内の神在祭を行う神社は
全て旧暦で行います。
旧暦、太陰暦ですね。
簡単に言いますと月の満ち欠けに
暦を充てていると考えれば良いでしょうか?
なので旧暦の1日は新月、
旧暦15日は満月ということになります。
新暦、太陽暦との違いは一ヶ月が
およそ29.5日と短いこと。
これは地球の公転周期より1年で11日ぐらい
短くなってしまいます。
ですので、旧暦は3年に1回、閏月なるものが
存在しちゃいます。
ちなみに来年2021年の出雲大社の神迎祭は
11月14日に行われます。
10日ぐらい短くなりますね(^^;)
2022年は11月3日!
2023年は11月22日です。
2年続けて早くなり、3年目に遅くなる
ルーティーンということです。
スミマセン、引っ張りました!
朝山神社の神迎祭を!
出雲市内から国道184号線を南下
朝山神社、朝山森林公園へ向かいます。
出雲市内から20分ちょっとの距離です。
ですが、ここからは結構な距離が
ありますし、山登りになります。
歩かずに車で直進し
三の鳥居まで行ってしまいます。
公園の駐車場に停め、朝山神社へ。
鳥居前には「案」と呼ばれる
祭祀用の台が用意され、
既に鈴が置いてありました。
境内に着くとTVカメラが3台あります。
そして20~30人くらいの参列者。
思ったより多くてちょっとビックリです。
開祭が近づくにつれ人が増え、
最終的には70~80人くらいに
なったでしょうか?
例年ですと拝殿に昇殿して
神事に参列していたようです。
氏子の方から今年はコロナ禍で
氏子のみ昇殿とアナウンスがありました。
天気に恵まれ、気温も上がった日でした。
空を見上げると不思議な形の雲が
空を覆っているのが目に入ってきました。
まるで、そこに八百万の神様が
既にいらっしゃって、
祭祀の始まりを待っているかの様です。
15時。宮司が神前に進みます。
宮司一拝。深々と頭を下げ開祭です。
修祓(しゅばつ)お祓いの祝詞の奏上です。
高い声の独特の節回しの祝詞です。
氏子の方々を祓い、
神前に供える神饌(しんせん)、
八百万の神様がお越しになる十九社、
そして参列者のお祓いをして頂きます。
頭を下げ(低頭)お祓いを受けます。
そして宮司を先頭に、
神様が宿る榊、「神籬(ひもろぎ)」と
氏子のみなさんがが続きます。
氏子さんが持っている
竹竿に白い布の囲いは
神様がむやみに人目につかないよう
神籬を覆うためのもので
「絹垣(きぬがき)」と呼ばれます。
神様が神籬に宿られると
宮司は「おおぉぉぉ~おおぉぉ~」と
声をあげます。「警蹕(けいひつ)」といい
粗相の無いよう控える合図です。
失礼の無いよう、
写真は止め低頭します。
八百万の神様は
神籬に宿られたようです。
宮司は口を覆い、手にも手袋を付けます。
拝殿前から時計と反対周りに
本殿後ろを通り境内を1周されました。
出雲大社式とでもいいましょうか、
時計周りと反対に回るのは珍しい事です。
宮司一拝。
神迎え神事は無事終わり
八百万の神様を迎えました。
宮司から挨拶がありました。
出雲大社に先駆け、24日までの間
八百万の神様は神議り(かみはかり)、
縁結びの会議を行われるとの事。
この後、出雲大社に向かわれるそうです。
やはりコロナの話題になり、
こんな時こそ、
良いご縁が結ばれますようにといった
お話をされました。
朝山神社は宇比多伎山という山の
山頂近くにある神社です。
山の名前「宇比多伎(ういたき)」は
滝の名前です。
今は「雲井滝」と表記されています。
この山の脇には「神戸川(かんどがわ)」が
流れ、日本海にそそいでいます。
橋が2本見えますね。
その下を流れるのが神戸川。
そしてめのうさちゃんの
右耳の先あたりが稲佐の浜です。
出雲大社では
神在月に八百万の神々は「琴引山」を
目印に集まり、神戸川を下り日本海へ出て、
稲佐の浜より上陸されると伝わっています。
写真中央の目立つ山が琴引山です。
(島根県飯石郡飯南町赤名からの遠景)
その途中にある朝山神社。
オオクニヌシとその后神が
祀られている神社ですので
素通りはせずに立ち寄られるのでしょうか?
直会は割愛されましたが、
十九社の神前に供えられた「ご饌米」が
配られました。
いつもは社務所にはどなたもいらっしゃらず
御朱印も書き置きだったりするのですが
この日は直接ご朱印帳に
書いてくださいました。
ご朱印帳を忘れた私は、紙の御朱印を
戴いてきました。
神迎祭と神在月朔日と書かれています。
朝山神社にいらっしゃる、オオクニヌシの
后神は器量も
よく美人の女神といわれています。
オオクニヌシはこの姫の元へ
毎朝会いに来たので「朝山」の
地名となったと伝承が残るこの土地。
しかもオオクニヌシに纏わる建物や
持ち物が山になって残っているとの
伝承もある土地なんです。
◼鋒山(オオクニヌシの鉾)
◼御陰山(オオクニヌシの髪飾り)
岩根寺というお寺が建っています。
などなど、六神山といわれる
六つの山が点在しています。
オオクニヌシにご縁の深い朝山町なのです。
やはり、神様が空でお待ちだったのかなぁと
思わずにいられない私でした。
お・ま・け。
毎年11月14日は
「世界糖尿病デー」です。
日本各地の著名な建造物が
ブルーライトアップされ、
糖尿病への啓蒙活動が行われています。
毎年出雲大社がブルーにライトアップ
されているのですが、
今年はコロナ禍の影響もあり
開催日はシークレットでした。
後でしたのですが15日(月)に
ライトアップされた様です。
写真を取りに行くつもりでしたが
スミマセン、知った時には
終わっていました。
折角ですので過去の写真を。
昨年のブルーライトアップです。
空に月があると雰囲気が変わります。
こちらは2017年のライトアップ。
この年のライトアップの日は
満月でした♪
今回は出雲市の神在祭の始まりを告げる
朝山神社の神迎祭のご紹介しました。
お付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。