めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ 弥山神社跡 ~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。

先日の1月20日(水)は大寒でした。
私の住んでいる出雲市は最低気温が
マイナス2℃(^^;)~☆
前日の夜から星空の晴天。
そう、放射冷却で迎えた朝でした。

年末から大雪や暴風と取材もちょっと
難しかった日が続きました。
先日のブログも4年半前の写真ですし。

そこで何かしらタイムリーな事をと思い、
出雲大社から東に望む弥山に
日の出を見に登ってきました。

大寒の日の日の出はAM7:16。
比較的遅くから登っても間に合うのです。
ちなみに夏至の出雲の日の出はAM4:55。
登頂に1時間以上かかりますので
かなり早起きしないとですね(^^;)

弥山はこちら。

出雲大社の正門前からの写真です。
標高506m。
高さはそれ程でもありませんが、
修理免登山口から登ると
しばらく急登な登山道が続きます。
ですが短時間で登れるのは
この登山道だったりします。

出雲大社参道から見上げると
三つの山が連なっているのが解ります。
地元では一番山、二番山、そして
三番山と呼んでいます。

さて、大寒の朝、AM4:00に
目が覚めた私。
比較的遅くからでも大丈夫・・・
なんて思っていると気が緩むものです。
案の定、登山口に着いたのは6時を
数分過ぎた頃でした。

AM7:16の日の出とは地平線から
太陽が顔を出す時刻のようです。
山から日が昇るのでほんの少し
時刻がずれますが
日の出前の雰囲気も写真に納めるには
急がないといけません。

登山口の手前で水を汲み
飛ばしすぎないよう急ぎます。

キツイ・・・
運動不足のせいで息切れが早く
足も上がりません(T_T)

久々に観た映画、鬼滅の刃の
主人公のセリフを反芻しながら
自分に活を入れます。

弥山を愛する方は多く、
登山やトレイルランニングなど
様々な人が山に入ります。
途中ある「◯合目」の標識やベンチは
そんなボランティアの方のお陰です。

100均の懐中電灯を片手に
息を切らしながら登る私。

途中、まだ眠る大社町をパチリ。
次回は三脚持っていきます(^^;)

時間が迫ってきますので
短い小休止を挟み挟み登ります。

空が明るくなってきました。
時刻は6:40。道のりはまだあります。

さらに踏ん張り登ります。
この岩肌が見えてくると間もなく。

山頂の榎の木が見えます。
もうすぐです。

途中、どなたかのシューズの痕が
雪の上にあり、辿るように登りました。
山頂の建物の周りに
ちょっと残っているだけで
そそくさと下山したようです。
その代わりサラの雪に足跡を残したのは
狸でしょうか?イタチでしょうか⁉

雪に自分の足跡を付けないように
写真を撮りながら日の出を待ちます。

彼方東に大山が見えます。

あ!

ああ!

左右に横切る反射は斐伊川、
そのすぐ後ろは神奈備山の仏経山です。
日の出は更にその向こう
の山から
昇っています。
しばらく写真に興じます。


足跡を付けずにいたのは
こういう写真を撮りたかったので(^^;)
撮ったらもうアチコチ歩きまくりました。

気づくと山頂は私の足跡だらけ(笑)

日も高くなり、朝ごはん。

陽が射しても寒さは緩まず。

0℃にちょっと届いてません(>_<)

暖を取るのに下で汲んだ水を沸かします。

炎が弱い・・・
なぜだろう???

(。。;)ノ

寒いところは苦手のガスなのでした。
ガスを手や脇の下で温めては
火を付けの繰り返し。

いつもの何倍も時間をかけて
やっと沸いたお湯で頂くカップ麺や
コーヒーは涙モノでした。

写真を撮ったり、食べたり飲んだり
登山仲間に写真を送ったり・・・
気づけば2時間が過ぎていました。

さてさて。
神社な日常らしい事も書きます(^^;)

この場所。
実は阿須伎神社の境外社
弥山神社がありました。

過去形です。
ですが今でも阿須伎神社には
遥拝所があります。
確認していませんがご祭神は
コチラに遷られたのかもしれません。

2017年7月撮影。

宮司さんは山の場所での祭祀が
難しくなってきたそうで
神様を遷してしまわれたと聞きました。

阿須伎神社は東の方にありますので
手水鉢は東の方、登ってきた所の
反対側にあります。

実は以前は鳥居も有ったようで
土台だけが残っているのですが
雪の下のようでした。

「神社跡」という場所に出会う事があります。
もちろん神社は特別な場所にあったりします。
祈りの場所だったり何かを鎮めるため
またはどなたかを敬ったり労ったり。

神蹟であったり、儀式の場所だったり
それは様々です。

パワースポットという言葉では
陳腐に感じてしまうよな場所もありました。

仏経山、祇園社跡。(2019年1月撮影)


霧島神宮 古宮跡。(2019年10月撮影)

弥山の山頂も日の出、日の入りを観るには
大変良いロケーション。
先の場所は特別に感じます。

お社が在ったくらいですですから。

それでいてあのお社跡の裏には
お地蔵さんがあるんですね。

ここは昔々は生活道路だったようです。
日が昇り、やがて日が沈む所を目にしながら
昔の人達は往来したのかもしれません。

私達が受け継いできた勾玉。
めのやグループでは
「勾玉は太陽と月が重なった形。」という
説で形の説明をさせて頂いています。
これは玉作湯神社の遠藤宮司さんが
おっしゃっている事です。

「太陽が昇る、そして沈む。
 また昇る。それだけで有り難い。」
遠藤宮司はそうおっしゃいました。

私はこれは生きている証なのだ、と
理解しています。
明けない夜は死を意味するんだと。

「生」という朝が来る瞬間、
朝日を昇る所を観ると
有り難いと思うようになりました。

ぬくぬくとなんか最近自堕落な自分に気づき
ちょっとお灸を据えてきました。
結果、寒くて鼻水が止まらないのが
たまらなくキツかったですね(^^;)

夕刻。
稲佐の浜に日の入りを観に行きました。
この日はそうやって一日を終えたいと
思いまして。

本日は弥山から大寒の日の日の出と
稲佐の浜に沈む日の入りをご覧頂きました。

お付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛下さいますように。

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