めのうさとえすこな散歩

古事記と出雲㉒ スサノヲの降臨 ~八岐大蛇退治その9 岩伏山~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。

前回はちょっと古事記から外れ
寄り道をさせて頂きました。
「古事記と出雲」なのですが
日本書紀のお話でした(^^;)
今回も古事記には載っていない
出雲伝承の神蹟のお話をさせて頂きます。

古事記と出雲⑲⑳の回では
ヤマタノオロチを斬り刻んだ伝承地や
草薙の剣出顕の伝承地をご紹介しました。

ところで、切り刻まれたオロチは
どうなったのでしょう?

古事記と出雲⑮では
オロチは切り刻まれた際
「苦しんで火を吐き散らしながらもだえた」
それで「樋ノ谷」と名づけられたと
雲南市大東町にあるトンネルの写真と
モニュメントをご紹介しました。


実はそういった後日談的な伝承が
残る神蹟が幾つかあるんです。
本日はそんな山をご紹介します。

岩伏山(いわふせさん)。
島根県仁多郡奥出雲町

多目的ダム「さくらおろち湖」の
すぐ近くにある456mの山です。

このダムは2011年に完成した
洪水調節、不特定利水、上水道供給を
目的にしたダムで、元々あった66戸が水没、
また、道路設備のための移設を含めると
111戸が移転されたそうです。

ですので、ダム周辺には氏子が居なくなり
遷座をされた神社跡や、
祈りの山だったであろう前述の岩伏山に
あった神社もすべて遷座や勧請元に
戻されたりしたそうです。


(写真はすべて2016年7月撮影。
現在は説明看板がもっと多くあるようです。)

イラストに子どもの絵があるように
お子さんでもトレッキング出来る山です。
登山道途中には以前、集落があり、
氏子の方々がいた事を

今に残すかのように石碑が散在しています。

金屋子神社跡。
たたらの神様を祀る神社ですね。


うっすら梵字が見えます。
お寺もあったのでしょうか。

縄久利神社は
農業・牛馬の神様を祀る神社です。


社名の前に「岩伏山」と付けるという事は
別に「木山神社」が存在するという事。
多分岡山県真庭市にある木山神社から
勧請された神社かと思います。

その木山神社は八坂神社の御分霊を
お祀りしているそうですので
神仏習合の色が濃い神社。
先程の梵字が頷けます。

更に山頂には「岩船神社」があったとか。
そして一時間ほどで登れる
この山の山頂付近に不思議な岩があります。

山陰中央新報社 から刊行されている
石神さんを訪ねて」によると
この岩は「スサノヲが乗ってきた船」
と伝わり、幾つかある「岩船」の
一つと掲載されています。
前回のブログに書いた、
新羅の国から乗ってきた船でしょう。
その時、スサノヲは製鉄・製鋼を
伝えています。
先の金屋子神社跡は
そんなつながりだと思われます。

巨石脇の看板には
長さ4m 幅1.7m 高さ1.6mと
大きさの表示があります。
どうやら神様が宿られる岩では
無いようですので、失礼して・・・

乗ってみました。
神様の宿る岩に座るのは
もう重罪レベルですから。
お尻は不浄の箇所ですので(^^;)
コチラは船ということで。

確かに舟形です(^^;)
それにしても500mに満たない山とはいえ
山頂まで船が来るのは
前回の鬼神神社の岩船が船通山の山を
越えて来たという伝承と同じく
ちょっと無理があるのでは!?と
思わずにはいられません。

更に気になります、コレ。

目玉のような造形は人工的にも見えます。
というかですね、もう
それにしか見えて来ません(^^;)

この舳先の向こうには仏像があります。

よーく見ると・・・

向かって左の仏像の上には
舟形の岩が屋根のようになっています。
柱のように直立している岩の上に
乗せられ、柱のような岩は3つ。

先程の目玉?のある岩船の底を見ると

こちらも3点で支えられているようです。
鼎の原理で言うと、3点で支えると
ぐらつかず安定します。
なんか目といい、安定する様に人為的に
置かれている様な雰囲気を感じてしまいます。

実は最近知ったのですが、
この岩はヤマタノオロチの首なんだとか!

先程は「岩船山」と呼ばれたと書きましたが
もう一つの伝承があるようです。

それは斬られたオロチがその首を
岩に伏したので「岩伏山」という伝承です。

そういえば!

看板に「オロチ伝説」の文字が!!
船にスサノヲらしき男神とオロチが
乗っているというイラスト付き(笑)

1717年に編纂された地誌、「雲陽誌」には
スサノヲがヤマタノオロチを退治した場所と
伝えているようです。

岩船伝説なのか大蛇伝説なのか・・・
もしかしたら岩船伝説と大蛇伝説が
同時期に在ったのかもしれませんね。
今はなんかそんな風に思っています。

ちなみにこのダムはボート競技の
全国大会が開かれたり、
サイクリングコースがあったり、
件の岩伏山は
トレイルランニングのコースがあったり
また、国道脇の道の駅おろちの里は
地元のお母さん達が作られる料理の
バイキングが人気だったりと
国土交通省の「地域に開かれたダム事業」の
指定を受け、観光・レジャー拠点として
楽しめるダムとなっているようです♪

岩伏山から望むさくらおろち湖。

お付き合いくださって
ありがとうございます。
本日はこの辺で。
またの機会に。
ご自愛くださいますように。

 

過去のブログは下記からどうぞ。

古事記と出雲① ~黄泉の国譚 比婆山その1~

古事記と出雲② ~黄泉の国譚 比婆山その2~

古事記と出雲③ ~黄泉の國譚 黄泉比良坂~

古事記と出雲④ ~黄泉の國譚 黄泉の穴~

古事記と出雲⑤ ~黄泉の國譚 出雲以外のイザナミ御陵 その1~

古事記と出雲⑥ ~黄泉の國譚 出雲以外のイザナミ御陵 その2~

古事記と出雲⑦ ~禊と三貴子の誕生 その1~

古事記と出雲⑧ ~禊と三貴子の誕生 その2~

古事記と出雲⑨ ~天岩戸隠れ アマテラスとスサノヲの誓約(うけい)~

古事記と出雲⑩ ~天の岩戸隠れ スサノヲの追放~

古事記と出雲⑪ ~天の岩戸隠れ スサノヲの追放 三種の神器~

古事記と出雲⑫ ~スサノヲの降臨 追放されたスサノヲ~

古事記と出雲⑬ ~スサノヲの降臨 八岐大蛇退治その1 箸拾いの地~

古事記と出雲⑭ ~スサノヲの降臨 八岐大蛇退治その2 ヤマタノオロチとは?~

古事記と出雲⑮ ~スサノヲの降臨 八岐大蛇退治その3 伝承地「八頭」~

古事記と出雲⑯ ~スサノヲの降臨 八岐大蛇退治その4 八塩折の酒~

古事記と出雲⑰ スサノヲの降臨 ~八岐大蛇退治その5 佐久佐女の森~

古事記と出雲⑱ スサノヲの降臨 ~八岐大蛇退治その6 酒船?酒壷?~

古事記と出雲⑲ スサノヲの降臨 ~八岐大蛇退治その7 雨叢雲剣出顕の地~

古事記と出雲⑳ スサノヲの降臨 ~八岐大蛇退治その8 船通山

古事記と出雲㉑ スサノヲの降臨 ~八岐大蛇退治 ちょっと寄り道 五十猛尊~

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