めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ 美保神社 七日えびす祭 編~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。

1月30日のブログ「神社な日常」で
出雲大社の福神祭のご紹介を
させて頂きました。
~ 出雲大社 福神祭 ~

まあ、今年は無くなっちゃったワケです。
本来なら今年は建国記念の日の
2月11日が大晦日、翌12日が元旦なので
12日の午前1時から神楽殿で福神祭が
斎行されるハズだったんです。

今年は12日の午前9時から神楽殿で
神職の方のみで神事が斎行されました。
1月30日のブログにも書きましたが
旧暦大晦日と元旦に戴ける「招福御幣」が
神楽殿御守所で戴けましたので
出雲大社を参拝後に求めてきました。

赤は魔除けの色と聞きます。
恙無く過ごせますようにと切に願います。

ちなみに裏はこんな感じ。

辛丑は「かのとうし」。
十干十二支はまたの機会にブログで
書きたいと思います(^^;)
ちゃんと調べてから(笑)

辛丑をGOOGLEさんで検索しましたら
花火が上がりました(゜0゜)

旧暦ですが、お正月ですねー(^^)b

旧暦カレンダーで見てみると、
12月は大晦日が30日。
1月の晦日は29日でした(^^;)
2月は30日が晦日・・・
お月さまに合わせる旧暦って
なんか解らないですね。

それにしても、建国記念の日の2月11日は
神武天皇が即位した日、
紀元前660年1月1日を
新暦に換算して
制定されたのが元々。
今年はそれが旧暦の大晦日って
なんか頭が混乱しますね(^^;)

 

さてさて。
今回は先日7日にお邪魔した美保神社と
その日に松江観光協会美保関町支部の
主催で行われる「末社巡拝」に
参加して伺ったお話など
今回と次回の二回に分けてご紹介します。

では美保神社についてちょこっと。
美保神社を語る時、よくいわれる一つが
「コトシロヌシ系えびす社の総本宮」
という事でしょうか!?
全国3,385社の総本社といわれています。

えびすさんは他にヒルコ系といわれる
関西でいう「えべっさん」の系統が
あるようで、兵庫県の西宮神社が
約3500社あるヒルコ系えびす神社の
総本社といわれています。
出雲地方ではヒルコ神の神社は
無いわけでは無いのですが
かなり少ない様に思います。

コトシロヌシは漁業、商売繁盛の他に
「鳴物の神様」という性格がえべっさんとの
違いでしょうか!?
美保神社は楽器の奉納が多いのだそうです。

そしてもう一つ。
その独特な社殿です。
「比翼大社造(ひよくたいしゃづくり)」。
もしくは「美保造(みほづくり)」と
呼ばれる造りは神魂神社や
出雲大社に代表される
「大社造」の本殿が
一つの基礎に
二棟が並立し
連結するように建っています。

美保神社には記録が残っていないようですが
16世紀の末頃にこの様な社殿になったのではと
いわれているようです。


正面から向かって優位置の右が左殿
もしくは大御前(おおごぜん)。
ミホツヒメが祀られています。


対して向かって左が右殿、
二御前(にのごぜん)。
コトシロヌシが祀られています。
左殿・右殿は神様から見ての左右なんですね。

実は左殿・右殿の間にもお社があります。

美保神社HPより転載。

装束の間に三社。
不思議な造りの神社です。

そして拝殿。
昭和3年に造営された拝殿は
天井と壁が無く、音響効果が高いそうです。
演奏などの奉納コンサートが多いのも
美保神社の特徴ですね。

実は「御前」はまだあります。

山陰最古(1898年初点灯)の美保関灯台の裏手、
地蔵崎、または美保之碕と呼ばれる突端にある鳥居。

こちらから遥拝する岩礁があります。

額束(がくづか)に沖之御前・地之御前の文字。
まずは地之御前がこちら。

半島先、眼下ににある岩礁です。
そして沖之御前がこちら。

灯台が辛うじて見えますが
鳥居もあるそうです。
私の望遠レンズではここが限界でした。

かなり先にあります(^^;)
GOOGLEの地図で距離を測ってみると3.3㎞ほど

この沖之御前、地之御前はコトシロヌシが
釣りをしていた場所と伝承があり
コトシロヌシが恵比寿たる
由縁の場所になっています。
実際、沖之御前は釣り場として
美保関のある旅館のブログには
「皆さん憧れの釣り場沖之御前・・・」と
書かれています。

地之御前が三之御前、沖之御前が四之御前とも
呼ばれ、それぞれコトシロヌシと
后神のイクタマヨリヒメが祀られています。

年に一度、イクタマヨリヒメは大御前と
二御前の間にあるお社に迎えられます。
神迎祭という神事です。
5月5日、真夜中の午前2:30。
港から神楽を奏でながら沖之御前まで
船が出ます。
氏子の方々は裃と留め袖の正装で
ご神幸に参列されます。

真夜中、足早に氏子の方々が
いらっしゃいました。

港へ向かいます。

船に乗り込みお迎えに向かいます。
船からは神楽の音が聞こえてきます。

車で先回りして灯台もとへ。

沖之御前。

迎えられた后神は絹垣で囲われ社殿へ。

拝殿で神事。

2019年5月撮影。
今年も是非参列させて頂き
取材したいと考えています。

私、個人的にこの地区の氏子さん初め
町内の神事に対する真摯さに惹かれます。
それと古事記の要所はこの地区にあると
個人的に思っている事がありますので
深く掘り下げる事があるかもしれません。
それはまたの機会に(^^)b

 

さて、引き続き七日えびすの報告を。
多くの神社では月の始まりや中日の

1日、15日に毎月のお祭り、
「月次祭(つきなみさい)」が斎行されます。
神社によっては13日であったり17日であったり
伊勢神宮は年2回でしたり様々みたいです。

件の美保神社は7日に行われます。
これが「七日えびす祭」です。

この日だけのお守り
「金の鯛守」が授与されます。

美保神社HPより転載。

従来のお守りは「昇運鯛守」。
(しょううん たいまもり)

美保神社HPより転載。

図柄と白地なのは同じようですが
7日限定ものは金糸で、写真で見ると
膨らみが違うような・・・

美保神社のご祭神に因み
鯛が稲穂を咥えているのだそうです。
そう、コトシロヌシはえびすさん
ヱビスビールのラベルにもあるよう
鯛とワンセット感があります。

そしてミホツヒメ。
ミホは御穂=稲穂に繋がり
稲穂を手に降臨された女神と伝承があります。

お守りの図案はこの二神にちなみ、
鯛が稲穂を咥えています♪

この限定50体が7日に授与されます。
コロナ禍以前は先着順に戴けたのですが
密を避け、11時の抽選で30体、
13時の抽選で20体、と抽選になり
当たらなければ戴けないのです。

以前、7日に参拝した時は
それ程求められる方がいらっしゃる様では
無いような感じでしたので、
私、高を括っていました(T_T)

のほほ~んと、美保神社に着いたのは
13:30頃。
まずは参拝を。
いつも参拝の時、なぜでしょう?
私、なんか笑っちゃうのがこちら。

お社では無く、手前の・・・

室内犬の様な狛犬さん。
表情がほっこりします。
一般的に向かって右に口を開けた
阿行、左が閉じた吽行の狛犬が多いのですが
こちらは逆のようです。
並び方間違っちゃったのかな?
そう思っちゃうくらいの表情してますね。

さて、ほっこりしたところで御守所へ。
・・・・・・(゜0゜)!!
なんと、抽選どころか既に当選番号の
発表が済んでいました・・・

最後の番号が53番。
伺ったら60人近くの申込みがあったそうです。

よく見ましたら・・・

申込みが11時と13時だったんですね。
土日は人出が多いそうです。

以前、早いもの順だったので
未だに早朝からいらっしゃる人も
見受けられるとか・・・
情報って大事ですね(^^;)

もう一つ、この日限定なのは
御朱印です。
台紙が赤・緑・紫のいずれか。
銀印に金字の御朱印が戴けます。
この日は台紙が赤でした。

昨年10月に戴いた時は紫でした。

筆跡が違うので書かれる方は
代わるようですね。
初穂料は500円。

キレイで有り難いです(^^)

境内の梅の花は七分咲きくらいでしょうか?
春が来てますね^^

今回は美保神社の七日えびす祭の
ご報告でした。
次回はこの後、観光協会の方から
末社をガイドして頂いたお話を
させて頂きたいと考えております。

お付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛下さいますように。

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