めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ 入口の守り神 随神門編 ~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。

またちょびっと私事など。
最近美保神社に行く事が多いです。
境外の摂社が遷宮中で
次々に新しくなったりしてますし。
私の中でブームです。

先日もジオガイド研修会といった
地質や地形から美保関を楽しむ
研修会がありました。

美保関にこんな地層を
眺められる場所があるんですよ♪

前回のこのブログでも美保関は出雲國風土記に
ミホススミがいらっしゃるので
「美保」という。と地名由来が載っている事を
ちょこっっと書かせて頂きました。

ですが美保神社本殿にはミホススミは
祀られて無く、境外末社の二社に
「コトシロヌシ。もしくはミホススミ」と
曖昧な表現で祀られている現状です。

美保神社境外末社の御穂社。
2020年10月撮影


先週もご紹介した地主社。2020年11月撮影。
この二社にミホススミが祀られています。

私、この神様ミホススミとタケミナカタが
気になって気になって仕方ありません。

ミホススミの神社に行こうと
2年前に能登半島の先っぽ、
珠洲市の須須神社に参拝に行ってきたり
珠洲市からから糸魚川市、更に諏訪市へと
タケミナカタの足跡をたどってみました。
ホントは昨年も行きたかったのですが
ガマンしました・・・


須須神社 2019年7月撮影。


諏訪大社上社本宮 2019年7月撮影。

なんと気になる人は
私だけではありませんでした!
「ミホススミに光を!」といった
プロジェクトが昨年12月に立ち上がりました。

ミホススミに光を!プロジェクト

プロジェクトが盛り上がることを
かなり期待してます♪
できれば関わりたいですね( ̄▽ ̄)b
皆さんもぜひ応援してください!

 

さてさて。
今回ご紹介するのは
神社にある随神門や御神像についてです。

随神門って?
こちらです。

三保神社 2021年2月撮影。
神社に参拝される時、
鳥居や狛犬と拝殿の間にある門ですね。

両脇に弓矢を携えた像を
ご覧になった事ありませんか?

本殿にいらっしゃる神様の警護の神様と
考えてくださればいいと思います。
多くはクシイワマド、トヨイワマドという
神様が弓を持って、場所によっては構えて
悪いモノが本殿の神様に近づかないよう
見張られていらっしゃいます。

佐太神社のトヨイワマド。2017年5月撮影。

また傍らに狛犬がいる場合もあります。

八重垣神社 2018年10月撮影。

元々は仏教の金剛力士像が
いた場所のようです。
やがて神様と仏様は分けられ、この様に
門の神様を祀り、警護に充てたのでしょう。
この門の神様にもモデルがあります。
『装束着用之図』(国立国会図書館蔵)より、「随身」(前)の図。
『装束着用之図』(国立国会図書館蔵)より、「随身」(前)の図。

「随身(ずいじん)」です。

Wikipediaには「随身(ずいじん)とは、
平安時代以降、貴族の外出時に警護のために
随従した近衛府の官人(かんにん)。」
とあります。
警護の役人だったのですね。
装束も像と同じです。

「随身門」と「随神門」は同義で
神様を祀る様になった時、
「随身」から「随神」と改めたのでしょう。

神様の姿は目にしてはいけないといった
考えも神社にはあります。
そういった事なのでしょうか
隠れるように見張られている場合もあります。


出雲大社の境外社、伊奈西波岐神社の随神。
2020年9月撮影。
お姿を隠し、格子から覗いているようです。
この亀甲の格子は出雲大社の門神社も同じです。

また、警護のために、門では無く
お社を構えている神社もあります。
写真の説明はありません。
日御碕神社です。
柱の両脇に向かい合わせに見えるお社が
「門客人社(かどまろうどしゃ)」。
祀られている神様は前述の
クシイワマド、トヨイワマド。

ですが日御碕神社にも門があります。

2020年11月撮影。

楼門と呼ばれているようです。
こちらの門の中には狛犬がいます。

随神門や楼門には必ず門の神がいらっしゃる
というわけでも無いようですね。

茨城の鹿島神宮は
オブジェ的なものがありました。
ご祭神のタケミカヅチに因んだのか
雷にも見えます。

2016年9月撮影

鹿島といえば香取。
香取神宮はどうでしょう。

2016年9月撮影
正面を向いた随神がいらっしゃいました。

ところで先程の「門客人社」。
調べてみますと必ずしも
クシイワマド・トヨイワマドの
二神が祀られているわけでは
無いようです。
またまた派生が出てきました。

さいたま市 大宮神社 門客人神社。 2017年2月撮影。
ご祭神はアシナヅチ、テナヅチ。
大宮神社本殿にスサノヲと一緒に祀られている
クシナダ姫の御親神の二神です。

ところが!
またまた派生してしまうのですが
東北の多くの神社は「門客人神社」といえば
「アラハバキ」という神様だそうです。
「門客人」=「アラハバキ」なのだとか。

・・・わからなくなってきました(^^;)
それもそのハズ、アラハバキ神は
「謎の民俗神」と呼ばれているのだとか。

今回は結論が出ないまま終わりそうです。
解ったのは御本殿の神様を警護する
「謎の神様がいる」という事でしょうか?

参拝の時、何気に前を素通りして
しまうかもしれない随神門や楼門。
実はしっかりとした意味があり
本殿の神様を守っていらっしゃる事が
多くあるよう様です。

もし気がつかれましたら
そっと会釈してくださるだけでも
神様は喜ばれるかもしれませんね。

本日は見張りで目を凝らしている
神様を取り上げてみました。

お付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛下さいますように。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加