みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
読みものを更新しました。
しばしお付き合いください。
2021年の今年。
11月5日が旧暦10月1日でした。
ということは、
現在、出雲地方は旧暦の神在月です。
旧暦で神在月は29日まで。
今年は12月3日がその日にあたります。
掲題の「神在月」の由来ですが、
古来より諸説、俗説あるようです。
今回はこの「神在月」の諸説を
ご紹介したいと思います。
その前に、そもそも「神無月」とはいったい
どういった由来なのでしょうか?
いつもお世話になっているWikipedhiaには
11の由来が列挙されています。
実は旧暦の月の名前の由来は神無月に限らず
どの月も諸説ある様で、名前も複数あるのが
当たり前のように検索できます。
決定づける由来が定かでない様です。
とはいえ、Wikipediaの
由来の筆頭に書かれているのが
縁結びの会議を行うため、
全国から神様が出雲に集まられる、
出雲以外の地域から神様がいなくなるので
「神無月」の説ですね。
映画「神在月のこども」でも冒頭に
そういったシーンがありました。
また、面白いところでは
・カミナヅキ(雷無月)の意。ですとか
〔語意考、類聚名物考、年山紀聞〕
・新穀で酒を醸すことから、
カミナヅキ(醸成月)。
〔嚶々筆語、大言海〕
といった説があるようです。
面白いですね!
「神無月」に対して件の「神在(有)月」、
八百万の神々が出雲地方に参集される由来は
大きく分けると2つ。
一つは出雲大社を中心とした出雲市界隈の
神社に伝わる縁結びの会議、
「神議り(かみはかり)」の為、全国から
神々が集まられるという伝承があります。
◇朝山神社
◇出雲大社
◇熊野大社
などがこの由来です。
また、この事に付随して日御碕神社は
出雲に神々がいらっしゃた事を神前で
ご報告する神事を斎行するといわれ、
万九千神社は神議りを終えた神様が
三々五々集い、来年の再会を誓い
直会(なおらい→酒宴)を行うといわれます。
◇日御碕神社
◇万九千神社
上記の5社は旧暦で神在祭を斎行されます。
対して松江市界隈の神在神社は
母神イザナミの崩御された10月に母神を偲び
参集されると伝わる神社が多くあります。
◇佐太神社
◇神魂神社
◇六所神社
◇多賀神社
上記のうち六所神社が旧暦斎行、
他3社が新暦で斎行されます。
またユニークなのは神魂神社から
佐太神社への通り道にある売豆紀神社。
難読ですが「めづき じんじゃ」と読みます。
この神社は、神魂神社から佐太神社に
八百万の神が向かわれる時、売豆紀神社の
美人の女神に目配せ(めづき)された男神は
売豆紀神社に元に戻り直会をされるといった
伝承があります。
◇売豆紀神社
松江市界隈の神在神社に伝承される
「母神を偲ぶ」といった、仏教でいう
「法事」の様な由来は、イザナミの御陵が
深く関係しているのではないかと
いわれています。御陵とは「お墓」です。
イザナミの御陵の候補地は幾つかありますが
神在に関係しているといわれる御陵といえば
こちら、「岩坂陵墓参考地」。
明治33年、宮内省が全国10数か所ある
「イザナミノミコト神陵伝説地」の中で
保存すべきものとして認定した、
宮内庁管轄の神蹟地です。
松江地区の神在社から、今回は
神魂神社と六所神社をご紹介します。
前述の通り六所神社は旧暦、
神魂神社は新暦と斎行日が離れていますが
元々は六所神社は10月10日から翌11日、
神魂神社は11月11日から18日が神在期間です。
両社とも祭祀は秘事とされ、宮司お一人で
斎行されるとの事です。
神魂神社は11月18日(木)まで神在期間。
六所神社は11月14(木)の深夜に神迎え、
11月15日早朝に神送りをされます。
神魂神社 松江市大庭町56
前日に神迎えを終えた11月12日の
朝の神魂神社。
六所神社 松江市大草町496
写真は昨年の10月の例大祭より。
それぞれの神社の神在の由来は
個々の神社のご紹介の読み物で
またご紹介を考えております。
本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛くださいますように。