めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ 令和3年 佐太神社 神在祭 編 ~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
読みものを更新しました。
しばしお付き合いください。

本日は長文です d(^^;)
佐太神社の神迎在祭を一気に書きますので
どうぞよろしくお願いします。


さてさて。

掲題の佐太神社、
「神在の社」と呼ばれています

文献上、最も古い神在祭の歴史を持つ
神社で、出雲国二宮です。
佐太神社は「ぜんざい」発祥という説があり
神在祭を「じんざいさい」と呼びます。
「ぜんざい」はこの「じんざい」から転じた
という説があるそうですね!
元々は暖を取るための食べ物だったとか。

佐太神社は5月にも神在祭が斎行され
「神在祭裏月祭(うらつきさい)」と
呼ばれます。
二回行う理由は定かで無いそうですが
お盆と正月、6月と12月の大祓の様に
対に考えるなど
諸説あるようです。

 

神迎神事

佐太神社は神事の写真撮影が
禁止されています。
文章が多くなってしまいますが
ご容赦ください。

11月20日土曜日。
佐太神社に着いたのは開祭の30分前、
7:30頃でした。

コロナ対策として手水鉢から
張った水や柄杓が除かれ、流れ落つ流水での
手水が当たり前になってきましたが
手水鉢に張った水に浮かべられた花が
参拝者の目を
楽しませてくれていました。

楼門には提灯が飾られ、
その奥に参拝所が設けられています。

結界の用意がされていますが、
まだ全て閉じられてはいません。
結界の入り口には「青木」と呼ばれる
枝葉が取り
付けられています。

今年ご修造された舞殿内に祭壇がありました。

むむむ!
中央にある塗りの三宝はもしや!?

覆いが被せられていますが「龍蛇神」の
金文字が解ります。
八百万の神々を先導される龍蛇神さんが
こちらにいらっしゃいます。

20時が迫ってきました。
カメラを仕舞い、開祭を待ちます。
20時。参進された神官たちが
境内北側の直会殿に昇殿されます。
修祓(しゅばつ→お祓い)が始まりました。
神官や参拝所、参列者を清めます。

前出の青木が施された入り口に立ち
社殿前で祭祀が始まります。
そして結界の中に入り
正中殿→北殿→南殿の順に、

耳には聞こえない「秘音」の祝詞が
奏上されます。
最後に南殿の脇で四方拝を行い
結界の入り口は閉じられます。

十六夜の下斎行された神迎神事は
無事に終わり八百万の神々を迎えました。

※参考写真 佐太神社公式HP
 崇敬会だより神在の社第5号
PDF 5枚目を参照ください。

八百万の神々は結界の向こうから
背後の山、宮山の間にいらっしゃいます。
25日の神等去出神事まで、結界の中には
宮司でも入ることはありません。

神様が集われれば長居は無用。
足早に帰途に。神在の夜はむやみに
出歩いてはいけないのです。

と思うのですが、夜空には星。
境内の明かりは落とされ星空の夜。
少しの間シャッターを押させて頂きました。

龍蛇神参拝

翌日。
龍蛇神さんを参拝のため、再び佐太神社へ。
参道は出店屋台で賑わっています。

参拝所で参拝の後、
舞殿に昇殿させて頂きます。

「舞殿」とはいわゆる神楽殿。
佐太神社は神楽とはいわず
「神能(しんのう)」といい、
京の流れを汲み、演目によっては
鼓が登場したりと、
ユネスコ無形文化財にもなっており
他の社中とは一線を画します。

神官さんが一人、
説明のため控えていらっしゃいました。
二拝二拍手一拝で龍蛇神を参拝。
御札を戴きました。

火難・水難除けの御札で火を扱う所に
貼ります。
※参考資料 佐太神社公式HP
龍蛇(りゅうじゃ)

そして田中神社を参拝。
鳥居正面の東社。縁切りの神社です。
こちらから参拝します。

西社。縁結びの神社です。
東社と西社は姉妹の女神が
祀られています。

背中合わせに建立された姉妹神の神社。
悪い縁を切り、良い縁を結ぶ順番で
東社→西社の順で参拝ください。

神等去出神事

11月25日木曜日。
先日お迎えした八百万の神々も
佐太神社を立つ日が来ました。
神等去出神事も20時から斎行されます。

神迎とは違い、神送りには
氏子の方々が参列されます。
その時、高張(たかはり)と呼ばれる
大きな提灯や御幣、榊を携え
隊列を組んで神事の斎場、神ノ目山まで
約2kmの道のりを行進します。
その準備が直会殿の脇にありました。

※参考写真 佐太神社公式HP
 崇敬会だより神在の社第5号
PDF 5枚目上部中央の小さな写真が
斎場までの行列の様子です。

行列の祭、参列者は氏子の皆さんの
後に続いて神ノ目山の斎場「高天原」を
目指すのですが、人工的な光、明かりは
禁じられており、唯一、提灯のみの
行進となります。

参列の準備に御幣とお神酒を頂くための
土器(かわらけ)を求めます。

20時。開祭です。
修祓の後、
神官達は20日に閉じられた
結界入り口の前に
整列され
秘音の祝詞の後、
結界の入り口の縄が
包丁で切り落とされます。

正中殿、北殿、南殿前で秘音の祝詞を
奏上され、南殿脇で四方拝。
その後、神官達は遷宮の際に
御仮殿として
使われていた建物に籠もられ、
しばし秘事の神事を斎行されます。

やがて、八百万の神々を宿したヒモロギを、
白布が掛けられた木枠に収め、
抱えるように首から掛けた神官と
祭祀を営む神官たちが現れました。

境内には先程用意された高張や御幣を抱えた
氏子の方々が待っていらしゃいます。

隊列の順番に名前が呼ばれ、
整列される氏子のみなさん。最後に

神官たちが「おおおーーおおおーー」と
警蹕(けいひつ)を上げ、先頭に並びます。
神ノ目山を目指し行進です。
崇敬会の皆さんに続き、一般の参列者も
後に続きます。

40分ほど歩いたでしょうか?
時間の感覚も無いまま、斎場に着きました。
先に到着していた神官が
祭祀の準備を進めています。
着いてまず、求めた御幣を斎場の
隅に指して収めます。

神官は池といわれる、
海に通じているという窪みに

結界を張っていた縄や御幣で円錐状の
祭壇を作ります。
斎主は窪みに優しくヒモロギを置きます。
警蹕が響きます。
八百万も神々が海に帰る瞬間です。

※参考写真 佐太神社公式HP
 崇敬会だより神在の社第5号
PDF 5枚目左上の写真参考。
写真左側に「池」。

続いて御神木の前で神事を斎行します。
斎主は秘音の祝詞を奏上しました。

そして御幣を抱え左右に振ります。
再生の儀式と伺っています。

音の無い空間の中、時間が止まった世界に
居るような錯覚と思考が曖昧になっていく
不思議な感覚です。

全ての祭祀が終わりました。
直会をし、特別なお神酒を頂き
山を下ります。
いつまでも山にいることは出来ません。
暗闇とゆるい足元、まだ気が抜けません。

やっとアスファルトの感覚が
足元に戻る所まで帰ってきました。

提灯明かりの行列が先に伸びています。
しばらくして笛と太鼓の音が
聞こえてきました。
神在期間中は歌舞音曲が禁じられています。
この音は八百万の神々がお立ちになった事を
知らせる響きということです。
境内に戻ると、新しい舞殿から奏楽が
響いていました。

とその時、斎場に残られ、
参列者が全て居なくなった後、

神事を斎行された神官が
八百万の神々が宿っていた
ヒモロギの榊を
首の後ろに挿し、
戻ってこられました。

境内の写真を撮らせて頂きます。
包丁で切られた後が残る結界の入り口。

神ノ目山の斎場で使うため
縄と御幣が
無くなった結界跡。
杭だけが残っています。
こういった風景が重なることで、徐々に
自分の気持ちが現実世界に戻って来ます。

神官の方から、本殿参拝を促され
結界の入り口だった所から社殿前へ。
正中殿前に1本だけ、
名残のように御幣があります。
これはまだ出雲地方に
神様が残っていらっしゃる印なのだとか。

参拝を済ませ、この御幣を見ると
神様が佐太神社からお立ちになったと
やっと実感する、
そんな私でした。

 

まだ帰らず残っている神々を送る神事
「止神(しわがみ)送り神事」は
11月30日(火)の
午後より斎行されます。

年2回の神迎祭を斎行される佐太神社。
来年5月20日に神在裏月祭が斎行されます。

 

本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛くださいますように。

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