見ているだけで心がなごむ天然石たち…
中でもストレスを緩和し、高い癒しを与えてくれるとされる天然石はヒーリングストーンと呼ばれ、何かとストレスが多い現代社会で生きる私たちにとっては、たいへん心強いお守りです。
ヒーリングストーンの中でも、特別癒しのパワーが高いと言われるのがカリブ海の宝石『ラリマー』です。
今回はラリマーの石の意味や特徴、浄化方法、そして石にまつわるお話などご紹介いたします。
世界三大ヒーリングストーンの一つ『ラリマー』
『ラリマー』が持つ深い癒しの力は、クリスタルヒーリング(※)の世界で称賛され、「チャロアイト」「スギライト」と共に『世界3大ヒーリングストーン』とされています。
その優しい色合いと見た目の愛らしさから、眺めているだけで心が解きほぐされていくようです。
※クリスタルヒーリングとは…
天然石を使って心身を癒すこと。天然石のパワーで邪気やマイナスエネルギーを浄化し、身体のバランスを整え癒しをもたらすと言われています。
石の意味
優しく平和的なエネルギーを持つラリマーは『愛と平和』を象徴し、潜在意識の中にある不安や怒りなどのネガティブな心を解きほぐすと言われています。
強い癒しの力で心身のバランスを整え、広い心と優しさを育み、前に向かって進むポジティブさをもたらしてくれることから、固執せずに成長を促すとも言われています。
こんな方におすすめ!
・愛があふれる平和な日々を過ごしたい。
・ポジティブになりたい。
・ストレスから解放されたい。と願う方
産地・希少価値が高い理由
ラリマーの産地は世界で1カ所のみ!それはドミニカ共和国です。
ラリマーが産出されるパオルコ鉱山は首都のサントドミンゴから車で約3時間、バラオナという街から更に奥深い山道を登った場所にあり、採掘は全て手作業で行われます。
危険が多く、過酷な鉱山であることから採れる量も非常に少ないと言われ、希少価値の高い天然石です。
またラリマーはドミニカ共和国の資産であり国石に認定されています。採掘は国から採掘権を得た者だけが許されているのです。
これらのことを考えると価格が高騰するのも納得ですね。
ラリマーと名乗るには?
ラリマーの呼び名で有名なこの石、正式な鉱物名は『ペクトライト』です。
ペクトライトの多くは白から灰色で産出されますが、銅やバナジウムを含むことで、他では見ることのできない美しいブルーのペクトライトになります。ペクトライトに銅やバナジウムを含むことは珍しく希少石として扱われます。
ブルーペクトライトはアメリカやチェコ、イギリスなどでも採掘が可能ですが、ドミニカ共和国から産出されたブルーのペクトライトは特別に鮮やかな水色をしているため、それだけを特別に『ラリマー』と呼んでいます。
逆に言えばドミニカ共和国以外から産出されたブルーペクトライトは、ドミニカ共和国産のブルーペクトライトと同じ鉱物でありながら、ラリマーとは名乗ることが許されていないのです。
ラリマーは、西インド諸島のコンク・パール、ドミニカ共和国の琥珀と並んで『カリブ海3大宝石』の一つとされています。
歴史と名前の由来
ラリマーは1974年に発見された比較的新しい天然石です。
このとき発見したのはノーマン・ライリング氏とミゲル・メンデス氏。
ですが、それより前1916年、ドミニカ共和国のバラホナ州教区の神父が青い鉱物を発見していたそうです。
しかしこの時ペクトライトと言う鉱物があまり知られていなかったことから、採掘許可が下りず、それから半世紀以上後の1974年にパオルコのビーチでラリマーが発見されたと言われています。
彼らはこの石は海から来たものと考え、ミゲルの娘ラリッサの愛称『ラリ』と、スペイン語で海を意味する『マール』に因んで『ラリマール』と名付けました。
『ラリマー』は英語読みで、正式にはスペイン語読みで『ラリマール』と言われています。
海で見つかったラリマーですが、その場所は沖積層(地質学的に最も新しい地層)で、パオルコ川を渡って海に流れ着いたと考えられています。
発見から翌年の1975年にはサントドミンゴの宝石店に並んだと言われ、その後人気が高まったのは、1985年にアメリカの宝石商C・マーク氏が『カリブ海の宝石』というキャッチフレーズをつけたことがきっかけでした。
色の特徴
ラリマーの特徴は何といってもその鮮やかなブルーとホワイトのグラデーションです。
白い雲が浮かぶ南国の空…、そして澄みわたった青い海を写し取ったかのような美しい模様は、カリブ海の空と海、そのもの!
ラリマーの持つ魅力的で特徴ある水色は他のペクトライトには見られません。
別名
なんと!ドミニカ共和国は、あの海に沈んだ幻の大陸『アトランティス』の一部だったという伝説が残ることから、ラリマーには『アトランティスストーン』という異名が与えられています。
また、ラリマーの美しいブルーが、カリブ海に泳ぐイルカを連想させることや、イルカはラリマーと同様に『愛と平和』を象徴することなどから『ドルフィンストーン』とも呼ばれ親しまれています。
ラリマーにピッタリの可愛らしい別名ですね^^
ラリマーとアイスラリマーの違い
アイスラリマーの産出国はラリマーと同じドミニカ共和国、鉱物としてもブルーペクトライトに当たり、こちらもラリマーと同様です。
その違いは色味にあります。『アイスラリマー』は、ラリマーの中でも透明感があり、ラリマーよりも淡いブルーとホワイトの色合いのものを指しています。
それはまるで流氷を思わせる美しさを持っているのが特徴です。
取り扱いについて
ラリマーの硬度は4.5~5と低く衝撃に弱いため、ぶつけたり擦れたりしないように取り扱いには注意しましょう。
また紫外線や水にもあまり強いくはないので、直射日光が当たる場所での保管は避け、水で洗うのも控えましょう。
ラリマーの浄化方法
・水晶チップ、クラスター 〇
・月光浴 〇
・日光浴 ×
・流水 ×
・塩 ×
・音 〇
ラリマーは紫外線や水、塩などに弱いため、日光浴、流水、塩などによる浄化は避けて下さい。
おすすめは、水晶のチップやクラスターを使った手軽にできる簡単浄化です!しっかり浄化したい方は、浄化パワーが高いと言われるヒマラヤ産の水晶を使用するとよいでしょう。
水晶の上にラリマーを乗せて一晩休ませてあげると、疲れてしまったラリマーも元気を取り戻してくれるでしょう。
また、月光浴やクリスタルチューナーを使った音による浄化もおすすめです。
誰もが一度は憧れる天然石『ラリマー』
カリブ海の青い海を写し取ったかのような美しいその模様は、穏やかな中にも豊かな表情を持ちそれぞれの個性が光ります。
日々の暮らしにホッと安らぎのひと時を与えてくれる鉱物の一つではないでしょうか。