めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ 朝山神社神送祭・出雲大社神迎祭編

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
神社な日常、今回は2社の神事を
続けてご紹介させて頂きます。

それではお付き合いよろしくお願いします。

最近何の気なしに
SNSの紅葉情報をチェックしていましたが

掲載されている名所が全て「落ち葉」になり
紅葉情報も終わってしまいました。
気づけば12月も間近。
秋は行ってしまうのですね。

かと思えば今から八百万の神々を
迎える神社もあります。

本日は送ると迎える関係の
朝山神社と出雲大社。
リレー形式で神在神事を斎行する
2社のご紹介をさせていただきます。

朝山神社で神議り(縁結びの会議)を
なさった八百万の神々は夕刻間近の15時半、
神送り神事の後、稲佐の浜へ向かいます。

同日の夜19時。
稲佐の浜ではかがり火がたかれ、
八百万の神々を迎えます。

まずは朝山神社。
11月15日に出雲市の神在祭を行う神社で
一番に八百万の神々を迎えました。
10日間、縁結びの会議、神議りを行われ
いよいよ神等去出(からさで)です。

開祭の1時間ほど前に着いた私は
まだ神様のいらっしゃる
「朝山十九社」の参拝や
展望台から景色を写真に収めていました。
朝山十九社。

十九社とは1は始まり、9は終わりを表し、
始まりと終わりが隣り合わせになることから
「無限」や「永遠」を表すと
いわれています。

例え八百万と数え切れないほどの
神々がいらっしゃっても
悠々お泊りになれるんでしょうね。

神迎えの時もそうでしたが
不思議な雲にこの日も会えました。
ちぎった和紙を貼って空を
覆ったような雲です。

知り合いの方から宮司さまを
ご紹介してもらったり
御朱印を戴いたり写真を撮ったりと、
あっという間に開祭の時間となりました。
御朱印を書いてくださっていた時の
にこやかなお顔と打って変わり
きりりと引き締まった顔の宮司が
社務所より参進してこられました。

氏子のみなさんも慣れた様子で
テキパキと動かれます。

まずはお祓いです。
氏子のみなさん、十九社、
そして参列者とお祓いして頂きます。

祝詞が奏上されました。

耳を傾けると、これからの神々の安全祈願や
「出雲大社」といったワードが
耳に入りってきます。

宮司は口を覆い、手袋をされます。
いよいよ八百万の神々が

十九社より出られます。

絹垣で囲まれ、神々が宿られた榊、
ヒモロギが外に出されます。

もちろん絹垣で詳しくは見えません。
ですが宮司の
「お立ちー お立ちー お立ちーー・・」と
3回唱えられたことでヒモロギが
出られることが解ります。

そして宮司を先頭に鳥居まで進みます。


陽が林の向こうに沈み始めたころでした。
お迎えしたときと同じ、鈴の音で
朝山神社をお立ちになります。

宮司が「おおおおぉぉーーーー・・・」と
警蹕(けいひつ)をあげ、参列者は皆
低頭し神々を送りました。

宮司から一言ありました。
コロナ禍の今、やはり大事なのは
ご縁だとおっしゃられました。

神迎えの時もそうでしたが
この日も非常に穏やかな日でした。
境内に戻り、御饌米(ごせんまい)を
いただきました。

さて移動です。
今度は出雲大社の神迎祭です。

19時から稲佐の浜で斎行されますが
今年は神職のみの神事となり
参列は控えてくださいとHPで
発表がありました。
しかも例年なら神迎の道を通り
二の鳥居から神楽殿に向かうのですが
今年はバスで移動とのこと。
過去、天気が荒れた場合に
バスで移動されたことがありました。
確かに絹垣の後ろをついて行ける
供奉(おとも)が出来ると
30分以上密な状態になるかもしれません。

昨年のおともの様子。
密集・密接ですね(゜□゜;)

今年はバス移動ですので供奉(おとも)が
出来ないとの事前発表でした。

まずは確認の為稲佐の浜へ。
案の定、稲佐の浜の駐車場は満車。
その先にある、駐車場は例年なら
「神在御幣」が配られる場所なのですが
今年は立入禁止、警備員の方々が
5~6名いらっしゃいました。

※昨年戴いた神在御幣です。

出雲大社の大駐車場に車を停め
歩いて稲佐の浜へ。

想像以上に沢山の人だかりです。
祭壇から例年の倍ほどの距離を取って
ロープが張られていました。
ですが次から次へと人が集まり
密になってきました。

神迎祭開祭まであと
30分余りといった頃合いでした。
バ―ナ―のゴォーという音が

聞こえてきます。
かがり火の薪に火が付けられました。

報道関係の人が火の回りを
囲んでいるようです。

かがり火がたかれる事が確認出来ました。
八百万の神々を迎える際、
かがり火をたくのかどうか
気になっていました。
例年ですと稲佐の浜のあちこちには
夜間の道路工事の際のクラゲ?の様な
照明が何基か浜に用意されます。
ですが、神事が始まると一斉に消され
かがり火の明かりのもと神事は進みます。
写真を撮らせて頂くつもりでしたので
明かりがあるか無いか
確認したかったのですね。

ですが更に人が増えてきました。
八百万の神様をお迎えしたい気持ちは
ありありでしたが、
「参列」ではなく「見学」でしかない
今回の神迎祭。
出雲大社のHPでの告知、
神迎祭は神職のみで行うとの事ですので
私は稲佐の浜を後にし、
拝殿へ向かう事にしました。
そう、今年は神楽殿ではなく
拝殿で神事が行われました。

道すがら出雲観光さんの大型バス
2台とすれ違いました。
既に通行止めの時刻でしたから
八百万の神様や神職の皆さんを
乗せるバスでしょう。
早足で拝殿に向かいます。

拝殿に着いたのは19:20を過ぎたころ。
稲佐の浜ではまだ神迎の神事の最中でしょう。

神様がお着きになったら
写真撮影禁止の旨が警備員さんから
言われました。残念(T_T)

神職の参進です。

間もなくしてバスが着きました。

予想では駐車場に停められて
そこから歩いてこられると思ってましたが
四の鳥居の真ん前に横付けされました!
バスから大提灯が出てきます。
カメラを向けましたら
警備員さんの見事なブロックに遭いました。
写真はしばらくありません、
ご了承ください。㎜(__)㎜

拝殿内では粛々と神事が進みます。
やがて絹垣にかこまれたヒモロギが
拝殿より出てこられました。
境内を一周し東西の十九社に収まります。

その時足元をひんやりした風が通りました。
境内の空気が変わった様に感じたんです。

その後、拝殿前を区切っていた
ロープが開放されました。

参列者は本殿や
東西の十九社に参拝されます。

私も写真を撮りながらご挨拶を。

東の十九社。


西の十九社。
神様もお休みになる頃だったようです。
十九社の扉が閉められ、
鍵が掛けられていきます。
東は神職さんが参拝者の質問攻めに遭い
閉じるタイミングが遅かったようです(笑)

気づけば間もなく21時。
今年は天気が一切荒れることもなく
大社さんも大変穏やかな神迎えでした。

またこの時も空には不思議な雲。

雲が斜めに裂け一筋の空。
神様の通り道の軌跡の様でした。

今回は朝山神社と神送神事と
出雲大社の神迎神事をご紹介しました。
お付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。

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