めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ 三歳社 福迎祭 参列編

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。

出雲地方も雪です(^^;)
まさか出雲で真冬日を経験するとは!

私、東北は山形県出身ですので
凍結路面の車の運転とかは
冬は当たり前なのですが
スタッドレスタイヤが
5シーズン目ということもあり
自宅でおとなしくしております。
あー氣多大社に行きたい・・・
それか戸隠神社に・・・
心のつぶやきでした(^^;)

さてさて。
昨今の事情により神事や行事が
次々と中止になる中、

お正月に楽しみにしていた神事が
斎行されました(^^)♪

出雲大社の境外摂社の三歳社
(みとせのやしろ)の「福迎祭」です。

前回のこのブログ
「お正月にやってくる神様編」にも
三歳社をご紹介したのですが
違う三歳社なのです。
ちょっとややこしいですね(`_`)
前回の三歳社はこちら。

前回の三歳社は阿須伎神社に関わる神社で
ご祭神が次の三柱の神々。
大歳神(おおとしがみ)
御歳神(みとしがみ)
若歳神(わかとしがみ)と
みなさん神名に「歳」が付きます。
(「年」の場合もあります。)

そこから三柱の歳神様、略して
「三歳(みとし→みとせ)」なのでは?
と私なりの解釈です。

今回の三歳社は出雲大社の境外摂社です。

2017年7月撮影。

ご祭神はやはり三柱ですが
オオクニヌシの御子神コトシロヌシ、
同じくタカヒメ(シタデルヒメ)そして
御年神(ミトシガミ)が祀られています。

こちらの神社の正式名称は
「大穴持御子神社」。読みは
おおなもちの みこの かみの やしろ。

「大穴持(おおなもち)」は
オオクニヌシのこと。
その御子ですのでコトシロヌシと
タカヒメが当てはまります。
ミトシはスサノヲの孫。
んんん~( ̄~ ̄;)
ちょっと不思議な組み合わせです。

調べるとイロイロあるのですが
本題にたどり着かなくなりそうですので

割愛しますね(^^;)

ただ、想像するに元々は
御年神(ミトシガミ)がいらっしゃたので
御年社という神社。
転じて三歳社になったのではと思います。

というのも、出雲大社の境外摂社には
この御年神の親神、大歳神が祀られている
神社もあります。
出雲大社から稲佐の浜に向かう右手です。


2020年1月8日撮影。

こちらは大歳社。
大歳神がいらっしゃるので大歳社。

ですので三歳社も
御歳神(ミトシガミ)がいらっしゃるので
御歳社という神社。
これが素直な考え方ではないかと思います


さてさて。件の福迎祭。
開祭の日時がビミョーです。
1月3日午前1時。・・・( ̄△ ̄)~@

この神事を知り、2016年の時
参列しようと三歳社の境内に
午前1時に行ってみましたが真っ暗でした。
はて( ̄△ ̄;)?

そう、私は間違えて1月4日の
午前一時に行ってしまいました(笑)
祭祀は日が変わり1月3日になったばかりの
午前一時に始まるのでした。
私は言ってみれば1月3日の25時に
行ってしまったのです。
ですので初参列は2017年、一年越しでした。

おっと初っ端から脱線でした(^^;)

では当日のお話を。
3日まではお正月休みでしたので
2日の夜は寝ずに起きてました。
寝過ごしを避けるためです(^^)b

日が変わり1月3日午前12:30。
出雲大社の大駐車場に到着。
歩いて足早に三歳社に向かいます。
照明が用意されています。


例年ですと、三歳社までの道のりには
提灯が灯され誘導灯の様に
参列者を迎えます。

あれっ?

なにやら様子が違います。
年末の大雪で倒木があり通行止め。
神事は遥拝所で行われるとの事でした。

先に進むと軽自動車が停めてあり
男性が道の傍らの建物に誘導しています。

建物は大社ボーイスカウトの皆さんが
利用しているものでした。

開祭まで建物の中で待ちます。

手前に座っていらっしゃるのが氏子さん。
神事が終わると縁起物の初穂料を
やり取りする役割です。
その向こうに祭壇が設けられ
神饌と縁起物が既に供えられています。

お供え物の両脇にあるのが縁起物の一つ、
「福萱(ふくかや)」です。
「萱(かや)」は

「萱葺屋根(かやぶきやね)」で
ご存知の方もいらっしゃると思います。
ススキの先でしょう。

寒さに備え、セーターの重ね着や
ズボン下もしっかり履いて行きました。
ですが遥拝所はヒーターが用意され
建物の中はかなり暖かく、
例年に無い神事になりそうです。

午前一時。祭壇の前に整列が促されました。
以前は神事前に玉串拝礼の希望者を
三名募ったのですが

時間短縮か、既に決まっていました。
その三名を最前列に整列。開祭です。

神楽の後、修祓。

そして祝詞の奏上。
三歳社のご祭神の三柱の神々のお名前も
耳に入ってきます。

今年一年の無病息災と迎福を祈念します。
そして参拝者の代表者三人の玉串拝礼。
合わせて参列者も拝礼します。

そして祭主一拝。
神事が終わりました。
20分程の神事でした。

先程の福萱が祭壇から下げられ
福萱・福柴が初穂料200円で戴けます。

福萱・福柴と求めた数の同数の
クジを頂きます。

クジは「福箸」か「お神酒」の2種類。
大社本殿脇のお守所で交換できます。

では、過去の写真で例年の福迎祭の様子を
ご紹介していきます。

三歳社は出雲大社本殿と神楽殿の間の道を
山の方へ500mほど進んだところにあります。

写真の様に三歳社まで提灯が下げられ
誘導してくれます。

境内入口は照明で明るく照らされています。
真夜中とはいえ三々五々、
参列者が集まってきます。
例年80人ほどはいらっしゃるかと。

祭壇が用意され開扉された神前には
縁起物の福萱が置かれています。

午前1時、開祭。

祭祀が終わり、直会の後
福萱・福柴を求めます。

福柴は榊。
福萱はススキの穂に紙垂が付けられ
その先に楕円と四角の
金紙が付けられています。


この福萱の由来はわからないのですが
食物神のミトシガミ、また農業神としての
正確を持つタカヒメ(シタデルヒメ)が
祀られていることを考えると
萱は稲穂を表し、金紙は実る稲かもですね。

または神社によっては祈願の際は金色を用い
成就の際は銀色で感謝を表す場合があり
五穀豊穣、満願成就の祈念かもしれません。

そしてこの福柴、特別仕様があります。
「当たり」なんて呼ばれてます。

金の色紙ですので片面が金色、もう片面は
白色の神です。これが紙垂の先に
付けられています。

当たりは紙が貼り合わされていて
中に大黒様が入っています。
私、一度戴くことが出来ました。

この当たり福柴が特別なのは
事前に本殿の奥、オオクニシさんの
面前の御扉の前に一晩奉安された後に
配られるのだそうです。

他のお守り・縁起物でも
オオクニヌシさんの目の前に一晩
奉安されるものは無いらしく、
数も500個に1つと伺っています。

私、神事が終わり、5体頂いた時に
「当たりは無しか・・・」と
確認したにも関わらず、気づかずに

知り合いに配っていました。
あれっ⁉ これは・・・と
夕方に気づきビックリ。

折角ですので額を自作しました(笑)

福萱・福柴はなくなり次第終了。
例年ですと三歳社まで足を運び
戴くのですが、今年は遥拝所で戴けました。
数も多い人は10体なんて人も
いらっしゃるようです。

早い時ではお昼にはなくなるそうです。
今年は夕方まで配られたと聞いてます。

そしてクジで頂ける箸とお神酒はこちら。

空くじ無しでどちらか頂けます♪

お正月知る人ぞ知る三歳社の神事。
来年、初詣参拝が3日でしたら
ぜひ三歳社へ足を運んでみてください。

本日は三歳社のお正月神事、
神迎祭をご紹介しました。
お付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛下さいますように。

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