みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
読みものを更新しました。
しばしお付き合いください。
今回も神在祭に関わる読み物です。
みなさま食傷気味かもしれませんが、
どうかお付き合いください。
さてさて。
八百万の神々が集まられる時、
先導役がいらっしゃいます。
「龍蛇神(りゅうじゃしん)」です。
神聖なウミヘビさんです。
セグロウミヘビというウミヘビで
南海に棲息するのですが、産卵のため
北上するそうです。
陸に住む蛇とは違い、
砂浜に上がってしまうと砂地を
前に進むことは出来ないのだとか。
八百万の神々が集まられる時期、
先駆けて浜にうち上がる事があり、
そんな事から「八百万神の先導役」と
いわれる様になったようです。
ただし、昨今は気温上昇のせいなのか
海流が変わったのか、理由は定かでは
無いようですが、このウミヘビさんの
姿を見ることは無くなってきたとか・・・
そんな先導役の龍蛇神を、
神在期間に参拝出来る神社が3社あります。
出雲大社、日御碕神社、佐太神社です。
それぞれをご紹介しましょう。
出雲大社
稲佐の浜で迎えられた八百万の神々は
榊の木(ヒモロギ)に宿られ、
両脇を絹垣で囲われ、神迎の道を
出雲大社まで行幸されます。
先導されるのが龍蛇神です。
ここ2年は稲佐の浜からバスで境内に
移動されましたが、
稲佐の浜での神事の際も、
三宝に龍蛇神は控えられます。
2016年の神迎神事の写真に
かろうじて写っていました。
2本のヒモロギとその隣に
龍蛇神の三宝があります。
そして絹垣の先頭で大社神楽殿まで
いらっしゃるのが例年の神迎祭です。
出雲大社にお着きになられた神々を
お迎えする神事、神在祭を斎行され、
その後、龍蛇神参拝ができます。
かなりの人数ですので数年前、
参拝させて頂いた時は、確か
2時間以上かかった様な記憶があります。
今年も拝殿で斎行された神在祭。
当日の参拝は出来ませんでしたが
ヒモロギが東西の十九社に収まった後も
しばらく拝殿の奥にいらっしゃいました。
翌日、境内に参拝のテントが張られ
自由参拝ができます。
コロナ禍以前はお神酒とご洗米の
振る舞いがありましたが、そちらも
ここ2年中止されています。
日御碕神社
日御碕神社は神在期間には
アマテラスのいらっしゃる日沈宮に
自由昇殿が出来ました。
その際、拝殿内に鎮座されている
龍蛇神のお社の門前で参拝ができたのですが
2016年より自由昇殿禁止となり、
拝殿前より遥拝となります。
昇殿はご祈祷の時のみ可能です。
龍蛇神は拝殿正面より右斜奥の
小さなお社に祀らています。
神在期間は扉が開けられていますね。
出雲大社も日御碕神社もウミヘビの
剥製を祀られています。
佐太神社
佐太神社も神在期間のみ龍蛇神の
参拝ができます。
今年は新しくなった舞殿に祭壇が設けられ、
中央に龍蛇神が鎮座されていました。
佐太神社は松江のお殿様から頂いたという
立派な塗の三宝に球形のガラスが
被せられ、その中にいらっしゃいます。
お目見え前で、囲いが被せてあります。
三宝には佐太神社の三殿それぞれのご神紋と
神在月の荒れる海、そして神様に
お供えする海藻である「ジンバ草」の
錦絵が施されている立派なものです。
佐太神社のご神紋は龍蛇神である
セグロウミヘビの尻尾の斑紋であるとか
鱗を表していると
佐太神社のHPに書かれてありますね。
また、とある神社の宮司さんはそれぞれを
「扇」は佐太神社のご神宝の扇を、
「輪違」は太陽と月を、
「亀甲」は中に何も無いことから
「亀甲」に「有」の文字のご神紋が表す
「神在月」に対しての「神無月」であり、
陰陽を表す、など興味深い説を
おしゃっていました。
そして佐太神社は前出の2社と違い、
ホルマリン漬けの龍蛇さんです。
通常、どちらにいらっしゃるのかは
教えてもらえません。
また、佐太神社は11月と5月にも
神在祭を斎行されますが、
「裏月祭」と呼ばれる5月には
龍蛇神は登場しないようです。
龍蛇神札
三社に共通なのが「龍蛇神札」です。
海からお越しになる龍蛇神は
◆水難除け
◆火難除け
◆諸厄諸災除け
◆満願成就
など様々なご利益があり、
御札は台所に貼るといいようです。
出雲大社。
日御碕神社。
佐太神社。
これらの御札は龍蛇神を参拝しなくとも
戴けるのですが、龍蛇さんを参拝の後に
戴く方が、個人的には良い様な気がします。
(^^)b
私事ですが、龍蛇神の御札は
台所に三社の御札を三体並べて
貼ってあります。
隣にも火除の御札がありますので
計4体の火除札・・・
オール電化ですので
炎の立たない台所なんですけどね(^^;)
まあ、用心に越したことはありませんから。
本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛くださいますように。