めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ 道真忌を前に天神さん参拝 編 ~

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みなさまこんにちは。
いつもお読みくださり
ありがとうございます。

読み物を更新しました。
しばしお付き合いください。

 

調べものをしていましたら
旧暦2月25日が菅原道真の命日だと知りました。
「道真忌」というそうです。
そして旧暦の6月25日が誕生日。
そこで25日は天満宮(天神さん)の縁日だそうです。
新暦になっても「25日」はそのままの様です。

縁日と聞くと屋台や出店を想像しますが
縁があって供養や祭りをする日を「縁日」と
言うようですね。
「有縁(うえん)の日」とも言うようですね。

その菅原道真ですが、出雲で生まれたと
生誕伝承の残る神社があります。
菅原天満宮 松江市宍道町上来待1801。

2022年2月撮影。
一の鳥居を車で進み、
右手に駐車場があります。

二の鳥居。

二の鳥居の背後には左右に牛の像があります。
狛犬の様に口は「阿吽」ではなく
左右ともに閉じていました。


向かって右の牛像の後ろに湧き水。
帰りに汲むことにして、まずは参拝です。

境内には雪が少し残っていました。

神社のパンフレットには
「 道真公 御誕生地  」とあります。
書かれている神社の略史をさらに要約すると
道真の父君が京都より出雲の国庁に赴任した時
祖先のお墓をたずねてこの地に来られました。
その時、案内した乙女を気に入り
国庁に召してお仕えさせることにしました。
任期を経て父君は京都に帰ることに。
その時乙女は懐妊しており、
この地に戻り御子をお産みになりました。
この御子が道真公です。
(御誕生 承和12年→845年6月25日)

社殿は951年4月に創建され、
現在の本殿は1663年松江・松平藩祖、
直政公が造営したものだそうです。
流造の本殿ですね。

本殿の両脇には今上天皇即位を記念した
梅が
植樹されていました。

「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」
雪が舞ったりで気温は1度程でしたが
心がほっこりしましたね (^^)b 

先程、道真の父君が出雲に来られ時、
「先祖のお墓をたずねて・・・」と
書きましたが、境内から行くことが出来ます。

境内にある「筆塚」の右手にその入口が

石段を進むと・・・

石段の立札にもあった様に
この御陵は「野見宿禰(のみのすくね)」が
葬られています。
出雲大社国造家の子孫にあたり
「相撲の始祖」ですとか「埴輪を考案した」
といった事で日本書紀にも登場します。

相撲に関してはノミノスクネは力自慢で
大和の国にも力自慢がいると話があり
力比べをして勝った逸話が残っています。
これが「相撲の起源」といわれています。

また、当時、天皇が崩御されると
皇后や臣下は殉死の上、
一緒に埋葬されるといった「殉葬」という
風習があったそうです。この殉葬の代わりに
「埴輪」を一緒に埋葬する提案をし、
それ以来、代々の天皇の葬儀を司る事と
なりました。菅原道真の家系はこの
葬儀を司る家系なのです。

ノミノスクネは出雲大社国造家を
始祖に持つという事は

出雲大社にもその関わりが
見つかるのでしょうか?
見つかります。

こちら。
出雲大社境内社 野見宿禰神社。
下り参道の橋の手前をノボリに従い

左に進むと土俵の先にお社があります。

社殿前のウサギさんはマワシを締めています。


2022年2月撮影。
心なしか、丸まるしている気がします(笑)
では菅原道真は?
道真さんは神楽殿の裏「国造家鎮守社」の
中の一社に道真さんが祀られています。


こちらも社殿の傍らにある
梅がほころんでいました。

菅原道真は優れた学者であり学問の神様です。
さらに空海、小野道風と並び
「書の三聖」と呼ばれ、
書道の達人でした。
全国の天神さんで斎行される「筆供養」や
または「筆塚」に、使い尽くした筆や
お世話になった古筆を納めると
学問や書道が上達するといわれています。
それでこちらの神前にはちびた鉛筆が
納められています。

・・・長いのもありますね(^^;)

昨年の9月にお邪魔した時は鉛筆が大量に!
納める箱に屋根が付いたようです。

話を菅原天満宮に戻しますね。
ご紹介の地図に「日本四社」の文字が
あったのにお気づきでしょうか?

これは道真が太宰府に左遷された際、
楊枝の先に梅の実を刺して東西南北に
それぞれ一つずつ投げたのだそうです。
その梅の実が、投げた順に
北:出雲国→花久理梅  (菅原天満宮)
南:讃岐国→花さく梅  (中間天満宮)
西:筑前国→  飛梅  (太宰府天満宮)
東:上野国→  青梅  (青梅神社)
になったという伝承があるのだとか。
上記の四社を指して「日本四社」というそうです。
青梅神社境内には
所謂四社者
 西 筑前国飛梅社
 南 讃岐国四季梅社
 北 出雲国花久里梅社
 東 当青梅社是也 
とあるそうです。

菅原天満宮のHPには「鼻繰御神梅」の
案内が載っています。
これは境内から離れた宮司宅の前庭にあり
前述の「花久理梅」とは由来が違うようです。
梅の木脇の案内板を要約すると、
この御神木の梅の実の核は尖頭部に
貫通する小孔があり、道真が幼少の頃、
梅の核に孔をあけ、糸を通して遊んだものが
地に落ち、芽吹き成木になり今日に至る。
その形が牛の鼻木を通す「鼻繰(はなぐり)」に

似ている事から「鼻繰梅」と呼ばれる。
と伝えています。
違った由来になっているようですね。

ちなみにこの梅の核「神梅核」は

「鼻繰神梅御守」として授与しているとか。

菅原道真の誕生由来地は京都にもある様です。
有名人は伝承が幾つも出来ていくのですかね?
左遷の際に通ったと伝わる場所なども
あちこちにあるようでうすね。

 

この日は陽が射したかと思えば
吹雪く事もあり、
凍える参拝でしたが、
中学生くらいのお子さんとご両親で参拝する
家族が五組ほど、小一時間の間に
見受けられました。
境内には絵馬も大量に納められ
合格祈願の参拝が絶えないようです。
シーズンですね。

さて、私は水を汲んで帰路につきました。

この水は道真の命日の2月25日に
コーヒーを淹れるか焼酎を割るお湯にするか
当日の気分で決めたいと思います(^^)\

また、天神さんに
合格祈願の参拝をお考えの方は
縁日の25日はいかがでしょうか?
誕生日も亡くなった日も25日。
天神さんにとって特別な日ですね。
菅原天満宮近くにある蕎麦工房も土日と
25日が営業日だそうです。

 

本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。
またの更新をお楽しみに。
ご自愛くださいますように。

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