めのうさとえすこな散歩

神社な日常 知って得する神社のあれこれ ~ スサノヲの足跡 八重山神社 編 ~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。

今回はスサノヲの足跡を追ってみます!

4月24日の神社の日常で
スサノヲの鬼退治の足跡を追いました。

~ スサノヲの足跡 スサノヲの鬼退治の軌跡 編 ~

スサノヲが退治したのはヤマタノオロチや
鬼だけじゃないのです!
今回はそんな神蹟、神社のご紹介です。

今回ご紹介する神社は八重山神社。
島根県雲南市掛合町入間57。
この神社は
「いずもる」というブログによると
その昔、金の鶏を使って住民を
苦しめていた鷲尾猛(わしおのたける)
という邪神が住んでいた岩窟のある
八重山(やえやま)。
この邪神は霞霧に乗り神通力を発した。
その八重山は入間(いるま)と
呼ばれる場所にあるが、
伝えによればその昔は入魔とも書いたと聞く。
八重山神社はこの八重山の中腹にあります。

国道54号線を広島方面へ。
その途中「八重滝」の看板を左折します。
1.5㎞程進むと水車小屋?があり
その奥が駐車場のようです。

少し戻ると、車道脇から伸びる石段が。
参道です。

お地蔵さんに挨拶して昇っていきます。

石鳥居がありました。
この鳥居の前は前出の
「いずもる」によると
広島県尾道市につながる街道だったとか。

楼門が見えてきました。
この楼門には個性的な狛犬がいます。

作者は石見銀山の五百羅漢の像を彫った
坪内平七郎利忠だそうで、何でも彼が
17歳の時のものだそうです!
以前は雨風を避けるカバーは
付いて無かったのですが
いつからでしょう!?
多分保護のため、この様になったのかと。
それにしても他では見ない独特な狛犬さん。

楼門の先の土砂が崩れていました。
先日の豪雨のためでしょう。

更に進むと踊り場的な場所があり、
ここから眼下にある「御岩」に向かい
「願い玉」を投げて祈念するのだそうです。

ここからあと80段ほどの石段です。
思いの外急ですので気を抜かず。

着きました。
八重山神社です。

そそり立つ岩壁の前にある本殿。

装飾がキレイですね。
木鼻(きばな)と呼ばれる
柱の端には牛?馬?
大変アーティスティックな造形です!

島根県雲南市観光協会Webサイト
「うんなん旅ネット」によると
きりたった岩壁のくぼみに
拝殿や本殿が建立されています。
松江藩ゆかりの牛馬の守護神であり、
家内繁盛や病気平癒の
神様としても有名です。
いったん火事で焼失しましたが、
1734年に松江藩主によって再建され、
「一社一例国主守護之社」として
崇拝されています。

と説明されています。
江戸時代に入ってからの社殿の様です。

もしかしたらこれだけの場所、古代は
祈りの場所だったのではないでしょうか?
ご祭神はイザナミとアマテラス。
祀ったのはスサノヲだそうです。

狭い境内の端の岩壁に注連縄があります。

この下には木の蓋があり、
開けると柄杓があり水が溜まっています。

ご神水の様です。
更に端には手水鉢がありますので

この場所に水が湧いていたのかもしれません。

拝殿前には御札や御守が
無人で授与されています。
初穂料はお賽銭箱へ。
参道途中にあった「願い玉祈願」の
「願い玉」はコチラに用意されています。

初穂料300円。

そして、牛馬の信仰のつながりで
この神社にはペットの御守があります。
肉球(^^)b

コチラは初穂料500円。
私、求めようと思っていたのですが
車に財布を忘れました・・・

もちろん牛も馬も祀られています。
牛といえば農耕に関わる
信仰のシンボルですが、こちらは
たたら製鉄に関わりがあるのだそうです。

そして岩壁を注意深く見ると・・・

「金鶏の岩屋」とあり
前出のワシオノタケルが金鶏と
住んでいた
場所なんだそうです。
ここからワシオノタケルは雲や霞に乗り
人里に行っては金鶏を使って
悪さをしていたのだそうです。
スサノヲに成敗された後、
金鶏は村人に幸いをもたらしたそうです。
「うんなん旅ネット」のHPには
例大祭の際、飾られる金鶏の像の
写真が載っています。

島根県雲南市観光協会Webサイト「うんなん旅ネット」より転載。

帰りは昇る時以上に気を着けて慎重に。
車道に戻るともう一社参拝がオススメ。
参道入口のお地蔵さんのすぐ近くです。
箭嶋神社(やしまじんじゃ)。

八重山川の中程に巨石があり、
その上に鎮座されています。
ご祭神はスサノヲ。

ワシオノタケルを成敗するときに
用いた弓矢(弓箭)の矢を
刺して置かれたものが根付いたと
伝承があるそうです。
確かに祠の背後の竹林は矢に
見えるから不思議です。

実はもう一箇所、オススメが。
多分、一番最初に参拝してから
八重山神社→箭嶋神社の順かもしれません。
というのも集落が始まる所の
こんもりした場所に祠があるのです。
こちら。

最初、賽の神がいらっしゃるのかな?
と思っていました。
集落に悪いものが入って来ないように
境目を護る神様です。
ですがよく見ると祠の扉が三枚。

そして奥にはお地蔵さんと祠がもう一つ。

三枚扉の社殿は、
スサノヲの娘神達、宗像三女神でしょうか?
そして奥の祠が賽の神かもしれません。

車で無いと中々行けない場所ですが
肉球の御守を戴きに行くのも
良いかもしれませんね。
交通安全と健康長寿のご祈念が
されているようなので、ペットが
いない方にもオススメですね。

本日はスサノヲの邪神退治の
伝承の残る神蹟、神社をご紹介しました。

本日もお付き合いくださって
ありがとうございます。

またの更新をお楽しみに。
ご自愛下さいますように。

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