石の音、ときどき日常

新コスメにまつわる神話や風土の話 その㊹ ~ 水神社と水神 その① 水神社 編 ~

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出雲発 祈りをテーマとした
温泉水×和漢コスメ kiu 祈雨 。

めのやから誕生した
コスメブランドについて、
出雲地方に伝わる神話や
まつわる風土、伝承をご紹介します。

全国各所にある「水神社」。
「みずじんじゃ」または
「すいじんじゃ」と呼ばれています。
出雲地方にも水神社が数社あります。
字が表す通り、水の神様が
祀られている神社です。

また、同じ様な字面の「水神」。
こちらも出雲大社近辺に
幾つか点在しています。

二回に分けて
「水神社」「水神」をご紹介します。
今回はその①水神社編です。

その神社は雨乞いの軌跡か?

「水神社」と「水神」。
大きな違いは「社」の表記、
つまり
「やしろ」が有るか無いかと
考えることが出来ますが、
どうやらそれだけでは無いようです。

「水神」というと、これも
字の通り「水の神様」であり、
井戸、湧き水、滝など、その場所に
祀られている事があります。ですが

なんとおっしゃる神様が祀られているか
具体的でない場合があるようです。
当然例外もあります。
例えば、高さ133mの那智御瀧。

写真の説明はありません。
※2016年2月撮影。
熊野那智大社のHPには
「御瀧そのものを大己貴命が
現れた御神体としてお祀りしております。」
と書かれています。
「現れた御神体」とは
神蹟という意味でしょうか?

また、水を司ることから
「水神」=「龍神」と置き換わる事も
あるようです。
戸隠神社の中社境内にある
「さざれ滝」の脇には龍を彫った石版があり
竜神を連想させます。

※2019年8月撮影

Wikipediaで「水神社」を検索すると
全国の水神社が実に
240社以上列挙されています。
全く同じ表記の神社がです。

ここ出雲地方にも「水神社」や、
地名を冠した「〇〇水神社」が
四社ほどあるようです。
そのうちの一社は、出雲市や松江市の
一部地域の水源である「出西水源地」に
鎮座しています。

※Googleストリートビューより。

また、溜池を見守るように
鎮座している水神社も。

両社とも「水」に関わる場所に勧請されたと
うかがい知ることが出来ます。

さてさて。
今回訪れたのは二社。
まずはこちら。
水神社 出雲市湖陵町板津952

海岸線近くにあり、
交差点の角地にある防火水そうの
隣に鎮座されています。
調べましたがご祭神が解りません。

防火水そうの隣にいらっしゃることで
火事よけに建立されたようにも見えます。

何かしらヒントは無いかと
近くを探索してみると・・・

150m程先でしょうか!?
井戸跡らしき形跡を見つけました。

この水神社は神西湖の近くにあり、
古事記の時代は神西湖は入海でしたので
海に挟まれた場所だった様です。

少なからず、水に苦労した
立地だったと想像します。
雨乞い神事の斎場だったのでしょうか?!

続いてご紹介する水神社はこちら。
水神社 出雲市本庄町674。

拝殿の中には
「式内 水神社」の額束があります。
平安時代の全国の神社記録に載っている証、
「式内」の文字が見えます。
こちらは出雲國風土記の楯縫郷にある
「水社」に比定されている神社でもあり
中々の古社です。
境内には立派なタブの木がうねるように
伸びていました。

平成8年発行の「西田郷土史」には
ご祭神が書かれてあり三柱祀られています。
その中に水の女神「ミズハノメ」が
いらっしゃいます。
また、古来より社地の移動が無い
と書いてあり、古くから
この地を守る神様として
鎮座されている様です。

さらに郷土史の御由緒には
近郷一帯の水の神として尊崇され、
雨乞いの霊験あらたかなものとされた。
と書かれています。
「近郷」ですから広い範囲の集落から
崇敬を受けていたようです。

こちらも近辺を探索してみました。
高台に伸びる道の傍らに
水汲みの場所の様な跡がありました。

現在は使われてはいないのでしょうが
水が満たされ、足場の様な所から
水を汲んでいたのではないでしょうか。

また、ヤブに入っていくと溜池の跡が。

水はほとんどありませんが
以前はこの池を水が満たし
農業用水だったのかもしれません。

そもそもこの辺りの小字は「水谷」。
水が豊富な谷だったのか、
水神社がある谷だったのか
定かではありませんが
困ったときには頼りになる
水の神社がある集落だったのでしょう。
谷あいの集落ですが青々とした田園風景が
水の豊かさを表している様な気になります。

こちらの水神社は雨乞いの霊験あらたかと
郷土史にある事から、雨乞い神事が
行われたことが解ります。
今では耳にしなくなった神事ですが
昔々は何かあった時の対処は
「祈り」一択だったのでしょう。

さて次回は出雲大社近辺にある
「水神」を訪ねてみます。

 

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【新コスメにまつわる神話や風土の話】過去のブログは下記から

新コスメにまつわる神話や風土の話 その25 ~ 雨乞いの石神さん 鞍掛山 龍岩 編 ~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その26 ~ 雨乞いの石神さん 王院山 立石群 編

新コスメにまつわる神話や風土の話 その27 ~ 神様がいらっしゃる山 本宮山 編 ~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その28 ~ 国引き神話 風土記以外の伝承 編 ~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その29 ~ 谷あいの民家、集落の祈りの山(斐川町出西・神氷) 編 ~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その30 ~ 潮汲み 出雲大社 編 ~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その31 ~ 大社町と「うさぎ」を結ぶ峠道 ~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その32 ~ 日御碕神社 海側に立つ鳥居の理由 編 ~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その33 ~ 潮汲み 忌明けの儀式 編 ~

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