めのうさとえすこな散歩

古事記と出雲㊷ 大国主命⑦ ~ オオクニヌシの受難その1 赤猪岩神社 ~

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みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。

 

前回は稲羽の女神、ヤガミヒメの神社
「賣沼神社」をご紹介しました。
今回は古事記のストーリーを進めます。

求婚に出向いた大勢の神々。
その八十神ことオオクニヌシの兄神たちは
一斉にフラレてしまいます。
そしてヤガミヒメはキッパリと
「オオクニヌシに嫁ぎます」と宣言します。

オオクニヌシはこの事で
八十神の怒りを買ってしまいます。

そして八十神たちは「オオクニヌシを
殺してしまおう」と結託します。
全員から恨まれた様です。

八十神はオオクニヌシを欺き、
伯耆の国の手間山の麓で
「この山には赤い猪がいる。我々が上から
追い出すから
お前は待ち受けて捕まえろ!」
とオオクニヌシに言います。

「もしも捕まえなければ
必ずお前を殺すだろう!」・・・
殺意がすでに口に出ていますね(^^;)

ところが赤い猪というのは真っ赤なウソ。
猪のような大岩を火で焼き
山から転がしました。

麓で待ち受けているオオクニヌシは
大岩を言われた通り捕まえようとして
岩に焼き付いて死んでしまいました。
古事記の話が進む途中、オオクニヌシは
絶命してしまいます。

と、古事記のストーリーはここまで。

では今回ご紹介する神社はこちら。
赤猪岩神社(あかいいわじんじゃ)
鳥取県西伯郡南部町寺内232。
一之鳥居。

二之鳥居。
二之鳥居の額束(がくづか)は
赤く塗られています。

こじんまりとしていますが
精悍な拝殿ですね!
注連縄も〆の子がが大きく
拝殿とのバランスが良く見えます。
(〆の子→注連縄から下がっている飾り)

ご祭神はオオナムジ(オオクニヌシ)、
オオクニヌシの母神サシクニワカヒメ
そしてスサノヲとクシナダヒメ。
ちょっと変なご祭神の組み合わせです。

本殿は流造り。ちょっと意外でした。

そして本殿向かって左、
御神木の脇に玉垣があります。

写真で見ると本殿のものに見えますが
実は違います。

玉垣は巨石を囲んでいます。
蓋の様に見える巨石の下には

オオクニヌシが捕まえ、焼き付いて
命を落とした大岩が封印されていると
伝わっています。
「アカイシサン」と呼ばれているそうです。

境内には「大國主大神御遭難地」の石碑。
先の古事記のお話を伝承している土地と
示すように「神代遺跡」とあります。

「災いをもたらした石」ということで
封印されているのだそうです。

オオクニヌシはこの後、
復活を果たします。
その故事から「よみがえり」、
「再生・最盛」のご神徳があるとか!
絵馬は2種類あって「再生昇運」、
もうひとつには「最盛勝運」と
書かれてあるそうです。

さて、境内で気になるのが
本殿の後ろにある祠。

駐車場に売店があり御守所を兼ねています。
そちらにいらっしゃた女性に伺うと
「赤猪岩神社の本殿ですよ。」と
教えて頂きました。はて( ̄▽ ̄)?
もう一度伺ってもやはり本殿だと・・・

「鳥取懸神社誌」によると赤猪岩神社は
大正6年12月に久清神社、
そして大正11年6月に
手間山山頂にある
赤猪神社を合併すとあります。

赤猪岩神社が元々この場所にあり、
元はあの祠だったのでしょうか?
2社が合祀された事によって大きな社殿を
建立したとなれば合点が行きます。
ですが赤猪岩神社が2社ある事になりますね。
拝殿には無かった「献酒」が祠にあった事が
なにか祠の方が特別にも見えてしまいます。
この祠はちょっと調べて見ないとですね。

さて次回は合祀された「赤猪神社」と
「本物の赤猪岩」を訪ねています。

本物・・・
詳しくは次回をお楽しみに!

 

お付き合いくださって
ありがとうございます。
本日はこの辺で。
またの機会に。
ご自愛くださいますように。

 

過去のブログはこちら

古事記と出雲㊱ 大国主命① ~ その出生地はどこか?~

古事記と出雲㊲ 大国主命② ~ オオクニヌシのお爺さんお婆さん 長浜神社編 ~

古事記と出雲㊳ 大国主命③ ~ オオクニヌシのお父さん 日御碕神社 編 ~

古事記と出雲㊴ 大国主命④ ~ 稲羽の素兎 白兎神社 編 ~

古事記と出雲㊵ 大国主命⑤ ~ 稲羽の素兎 白兎海岸 編 ~

古事記と出雲㊶ 大国主命⑥ ~ ヤガミヒメの故郷 賣沼神社 編 ~

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