めのうさとえすこな散歩

【めのうさとえすこな散歩】神在月 出雲大社 |「縁結び」の地、出雲に八百万の神々が集まる! 第1回 |「出雲大社 神在祭」

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神々のお集まりになられる地『出雲地方』より、
こんにちは。
オンラインショップ担当の畑です

旧暦の10月になると全国の神々(八百万の神々)が、ここ出雲の地にお集まりになられます。
一般的には旧暦の10月は『神無月』と言われるわけですが、これは全国の神々がお留守となられる事が由来となっているのです。

一方、ここ出雲地方では、全国の神様がお集まりになられることから、『神在月』と呼ばれています。

出雲の地には、八百万の神々にも劣らない数の観光客が、全国、海外からもいらっしゃり賑わいをみせていますが、特に神在月になると、その賑わいは更に増すのです。

そして、神々が集うこの時期に、出雲の地では出雲大社をはじめ、各神社で神事が行われます。
これらの神事は旧暦で行われますので、現在の暦でみると、毎年おこなわれる日程が変わってきますので御注意くださいね!

では、いったいどのような事が執り行われるのか?
神在月を迎えるにあたり、大人気のパワースポットでもある出雲大社を中心に、神事の行われる日程や参拝方法、故事・由来などのお話を複数回にわたり紹介したいと思います。

神在月はいつ?
どんなことが行われるの?

旧暦の10月になると、ここ出雲の地には全国から神々がお集まりになられるわけですが、出雲の各神社では、どのようなことが行われているのでしょう?

旧暦の10月は、現在の暦でいうと2019年は10月28日(月)~11月26日(火)となります。(毎年異なります)

出雲地方の各神社では、神々をお迎えする『神迎祭(かみむかえさい)』に始まり、『神在祭(かみありさい)』、それを終えると全国にお戻りになられる神々をお見送りする『神等去出祭(からさでさい)』が行われます。

『神在月|出雲の地に八百万の神々が集まる!』第1回目となる本日は、もっとも足を運ばれる機会が多いであろう、出雲大社の神在月に行われる主な神事を紹介します。

神迎神事・神迎祭(かみむかえさい)

日時
【旧暦10月10日】
2019年11月6日(水)19時~
開催場所 稲佐の浜

神様がご到着になられるのをお迎えする神事が『神迎祭(かみむかえさい)』です。
最初に出雲大社の西方約1km離れた「稲佐の浜」で神々をお迎えする『神迎(かみむかえ)神事』が行われます。

神々は陸からでなく、ましてや空からでもなく、海からいらっしゃるのです。
御神火が焚かれた浜では、夕刻7時に出雲大社から神職が到着されると、波の音だけが聞こえる静寂の中で、八百万の神々をお迎えする神事が始まります。

注連縄が張り巡らされた斎場の中には、神々が宿られる神籬(ひもろぎ)が2本と、その傍らには神々を先導していらっしゃる龍蛇神さまが海に向かって配置されます。

浜での神事を終えると、神々が宿られた神籬(ひもろぎ)は龍蛇神さまの先導で、高張提灯が並び奏楽が奏でられる中、出雲大社まで進まれます。
そして、参列者もこれにお供して出雲大社まで歩きます。

龍蛇神さまに導かれ、稲佐の浜から出雲大社に向かう道は「神迎の道」と呼ばれ、夜間に行われるこの大行列はとても神秘的なものです。

神々は出雲大社にお着きになると神楽殿にお入りになり、国造(こくそう)はじめ神職によって迎えられ、『神迎祭(かみむかえさい)』が行われ、雅楽の演奏や巫女の夜神楽が奉納されます。
出雲大社の宮司は出雲国造といわれ、古代から代々受け継がれています。

『神迎祭(かみむかえさい)』を終えると、神々はようやく宿泊先となる出雲大社境内の東西にある十九社にてお休みになられます。

神々の先導をされる龍蛇神さまは、豊作や、豊漁・家門繁栄などの篤い信仰があります。
神在祭期間中は、八足門内廻廊に龍蛇神さまは奉られ、一般の参拝も可能となります。

神在祭(かみありさい)

日時
【旧暦10月11日・15日・17日】
2019年11月7日(水)・11日(月)・13日(水)

大国主大神さまと、お集まりになられた八百万の神さまのための「神在祭」が本殿にて行われます。
ここでは、宮司の祝詞奏上をはじめ、巫女舞が奉納、来賓の方々の玉串拝礼が行われるのです。

また、神々が滞在される十九社では、旧暦10月11日から17日までの一週間、神職の方が毎日たくさんの御供え物をしてもてなします。

こうしたお祭りを神在祭と言われますが、一般の方は参加することができません。

しかし、神々が宿泊されるこの十九社は本殿の東西に2社あるので、もしかすると神在祭に遭遇することがあるかもしれないですね…。
十九社では期間中の毎朝10時頃と、本殿での祭典終了後にお祭りが行われるようですよ。

そして神々が集まるこの期間中、人と人のご縁や、お金や仕事など世の中のありとあらゆるご縁を『神議り(かみはかり)』によって決められるのです。

縁結大祭(えんむすびたいさい)

日時
【旧暦10月15日・17日】
2019年11月11日(月)・13日(水)10時~
開催場所  出雲大社 本殿

神在祭に合わせて、一般の方が参加できる神事、「縁結大祭」が執り行われます。
縁結びの神様として名高い大国主大神さまに良いご縁を頂きたいと、毎年多くの方が参列されます。

1日あたり2,000名程度の方が参加されているようです。
予約が必要なので、参加したい方はお早めに!です。
申し込みの期限は2019年10月30日だそうです…。

出雲大社の本殿は直接参拝する事はできません。
垣根が2重に巡らせられ、本殿に行けるのは出雲大社の神職の方だけです。

しかしながら、正月や特別な神事の時は、大神さまの「おにわ」と言われる一つ目の垣根の中に入ることが出来ます。
この縁結び大祭も、「おにわ」に席が設けられ、普段入ることの出来ない神聖な場所に入ることが出来るのです。

参加を許された方が入れるのもここまでで、お祭りはもうひとつ垣根を越えた御本殿の前で行われますので、席からはほとんど見えにくいかもしれないです。

ですが、普段は入ることの出来ない神聖な「おにわ」に入ってお祭りを一緒にお仕えでき、そして大神様によりお近づきできることは素晴らしいことですね。
良いご縁が結ばれますように…。

神等去出祭(からさでさい)

日時
【旧暦10月17日・26日】
2019年11月13日(水)・22日(金)16時~
開催場所  出雲大社 拝殿

夕刻4時になると、出雲大社境内にある東西の十九社にあった神々が宿られた神籬(ひもろぎ)が絹垣に囲まれて拝殿に移動されます。
拝殿の祭壇には、2本の神籬(ひもろぎ)、龍蛇神さま、餅が供えられ、祝詞が奏上されます。

その後、1人の神職の方が本殿楼門に向かい門の扉を三度叩くと、「お立ち~、お立ち~」と唱えます。
すると、神々は神籬(ひもろぎ)を離れ、出雲大社を去られるのです。
これにて出雲大社での神在祭は終了となります。

八百万の神々は出雲大社よりお発ちになられると、八百万の神々は松江市の佐太神社などを巡られ、最後に斐川町の万九千神社を訪れると、最後の神議(かみはかり)を行い、直会(なおらい)という宴会をしてからそれぞれの国へ帰られるといいます。

出雲大社での祭典が終わった後も、八百万の神々の足跡をたどってみるのも、良いご縁をいただくきっかけになるかもしれませんね…。
八百万の神々が出雲大社以外に、どの神社を巡られるのかは、また別の記事にて紹介させていただきたいと思います。

出雲大社では、旧暦の26日にも神等去出祭が行われます。
こちらは、神様が出雲の地を去られたということを大国主大神に報告する儀式だそうで、本殿前で神職の方一人が行う小祭とのことです。

本日は、出雲大社の神在月に行われる主な神事についてお話させていただきました。
旧暦の10月に八百万の神々が、ここ出雲の地にお集まりになられ、出雲大社で神議(かみはかり)を行う事などを知っていただけたと思います。

出雲大社の神様、大国主大神はどんな神様?
なぜ八百万の神々は出雲の地にお集まりになるのか?
八百万の神々は出雲大社以外に、どこの神社を巡られるのか?
出雲大社のおすすめ参拝ルートは?

などなど、他にもお伝えしたいことは山ほどあります…。
これらを次回以降も、順次お伝えしていきたいと思います。
神在月に出雲にお越しになられる方はもちろん、いつか出雲大社に行こうと思われている方にも、「へぇぇ~」と思っていただける記事にしていきたいと思っておりますので、是非、ご覧になっていただきたいです。

神在月に出雲大社で行われる神事の日程

■神迎神事・神迎祭(かみむかえさい)
日時
【旧暦10月10日】
2019年11月6日(水)19時~
開催場所 稲佐の浜

■神在祭(かみありさい)
日時
【旧暦10月11日・15日・17日】
2019年11月7日(水)・11日(月)・13日(水)

■縁結大祭(えんむすびたいさい)
日時
【旧暦10月15日・17日】
2019年11月11日(月)・13日(水)10時~
開催場所  出雲大社 本殿

■神等去出祭(からさでさい)
日時
【旧暦10月17日・26日】
2019年11月13日(水)・22日(金)16時~
開催場所  出雲大社 拝殿

 

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