みなさまこんにちは。
オンラインショップの朝倉です。
ブログを更新しました。
しばしお付き合いください。
前回は赤猪岩に焼き付き
命を落としたオオクニヌシの
甦りに尽力した貝の女神の
お話を書かせて頂きました。
今回はストーリーをちょっと進めます。
オオクニヌシが甦り、往来を
普通に歩いている姿を見た八十神は
再度オオクニヌシを騙し、山に誘います。
大木を切り、楔(クサビ)で仕掛けを作り
オオクニヌシをその木に入らせた時、
楔を抜き取り挟み殺してしまいます。
母神は泣きながらオオクニヌシを探し
木に挟まれたオオクニヌシを見つけます。
そして木から取り出し蘇生させます。
母神はオオクニヌシにこう言います。
「このままでは八十神に
本当に殺されてしまいます。
木(紀)の国のオオヤビコの元へ
行きなさい。」
木の国へ向かったオオクニヌシを
追いかけた八十神はついに追いつき
弓に矢をかけ、正に射ようとした時、
オオヤビコは大木の根元から
オオクニヌシを逃し、スサノヲの居る
根の国へ行くように言います。
そうすればきっと取り計らってくれると。
ハラハラドキドキの展開ですね!
またもや母神が命を落とした
オオクニヌシを見つけます。
母親ならではの勘が働くのでしょうか?
古事記には、挟まれ圧死したオオクニヌシを
見つけた母神は「その木を裂きて
取り出し、生かし」と書かれています。
命を落とすほどの圧力で挟まれた体を
木を裂いて取り出すだけでも大変でしょうに
生き返らすとは母は強しです。
そして「本当に殺されてしまいます。」とは
甦らせる事がいずれは出来なくなるという
事でしょう。
更に八十神は追いかけ、矢でオオクニヌシを
弓矢で射ろうとするとは、執念深さが
半端では無いですね(^^;)
さてさて。
今回は古事記のサブストーリーとでも
いいましょうか、この八十神の
執念深さから身を隠したと伝わる神社が
鳥取県日野郡日南町にあります。
その神社がコチラ、大石見神社。
鳥取県日野郡日南町上石見819
この神社の場所や神社の背後にそびえる
大倉山が、オオクニヌシが木に挟まれ
命を落とした場所ですとか、
二度目の復活をはたした場所、または
八十神の迫害を逃れオオクニヌシが
ヤガミ姫と隠れ住んだ、などなど
伝承の残る場所なのだそうです。
イチョウの落葉で有名な神社なので
昨年、そのタイミンでと思い、
参拝してきましたが、
ちょっと早かった様です。
主祭神はオオクニヌシ、ヤガミヒメ、
そして二神の御子神のミイノカミ。
さらに、ヒスイの女神ヌナカワヒメ、
その御子神といわれるタケミナカタ。
これは3つの神社が合祀され、
それぞれの主祭神が本殿に
祀られているからの様です。
そして大正3年に「大石見神社」と
社名を改めたようですね。
近くに「石見神社」がありますが、
コチラはスサノヲさん。
同じタイミングに7つの神社が合祀され
コチラも社名を改めたようです。
古事記のオオクニヌシ甦りの神蹟は
二箇所とも鳥取にあるのですね!
地図で見てみると南北の直線上に
並ぶようにある二社。
ちょっと不思議な感じがします(^^;)
お付き合いくださって
ありがとうございます。
本日はこの辺で。
またの機会に。
ご自愛くださいますように。
大国主命編 過去のブログはこちら
古事記と出雲㊲ 大国主命② ~ オオクニヌシのお爺さんお婆さん 長浜神社編 ~
古事記と出雲㊳ 大国主命③ ~ オオクニヌシのお父さん 日御碕神社 編 ~
古事記と出雲㊴ 大国主命④ ~ 稲羽の素兎 白兎神社 編 ~
古事記と出雲㊵ 大国主命⑤ ~ 稲羽の素兎 白兎海岸 編 ~
古事記と出雲㊶ 大国主命⑥ ~ ヤガミヒメの故郷 賣沼神社 編 ~
古事記と出雲㊷ 大国主命⑦ ~ オオクニヌシの受難その1 赤猪岩神社 ~
古事記と出雲㊸ 大国主命⑧ ~ オオクニヌシの受難その2 赤猪石・赤猪神社跡(元宮) ~
古事記と出雲㊹ 大国主命⑨ ~ オオクニヌシの甦り 清水井 清水川神社 ~