石の音、ときどき日常

新コスメにまつわる神話や風土の話 その15  ~ 古代の人々の想い 水編 ~

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出雲発 祈りをテーマとした
温泉水×和漢コスメ誕生。

この冬、めのやから新しく誕生する
コスメブランドについて、
出雲地方に伝わる神話や
まつわる風土をご紹介します。

現代では水道の蛇口をひねれば
水が出てきて当たり前の時代です。

時代をさかのぼり太古の昔は、
現代人と比べ様のないほどの
水への渇望が存在していたと感じます。
水、ひいては雨や川のコントロール
といった方が適切かもしれません。

そんな事から水と古代の人々の
想いを考察してみたいと思います。

 

水源地のある山の特別性。

さてさて件の水源地。
言ってみれば「川の出発点」です。

不思議とその場所には
特別な何かが有るような
そんな気がして止みません。

やがて湖や海に注ぎ込む川。
その元、水源を探し川をさかのぼると
山の中にたどり着くことがあります。

出雲地方を代表する河川、斐伊川。
その水源は島根県奥出雲町と
鳥取県日南町との県境にある
標高1,142mの山、船通山です。

2020年10月撮影

熊野大社の前を通り
意宇平野を潤す意宇川。

この川の水源は天宮山
(天狗山)にあります。

2016年1月撮影

古代の目線で川を考えてみましょう。
灌漑設備のない時代。
ダムも堤防もない時代です。

降り続く雨によって川は氾濫し
作物や人の居住など、生活ごと
流してしまったのではないでしょうか?
その反面、生活用水や
畑作に欠かせない命の源として
川は驚異と背中合わせに
存在していたと思います。

想像するに、古代の人は川を見て
「どこから流れて来るのだろう?」

そう思って、川上に探しに行ったに
違いありません。

やがて辿り着くのは往々にして
山の途中からチョロチョロと流れる
ほんのちょっとの湧き水だったと思います。
文字通り「大河の一滴」を
目にしたと思います。

きっとその事を見つけた古代の人は
川が山から始まっている!と
理解に苦しんだのではと思います。

途切れること無く湧き続ける様は
不思議に感じるはずです。
多分そこに神様の存在を
感じたのではないでしょうか?

斐伊川の水源、船通山は
天降りされたスサノヲの
降臨伝承地であり、また
ヤマタノオロチの棲みかとしての
伝承があります。

2020年10月撮影。

意宇川の水源地の山には
熊野大社の元宮である磐座があり
その巨石は熊野大神の
降臨の場所と伝わります。


2016年1月撮影

神在月。
出雲大社に参集される
八百万の神々は飯石郡飯南町佐見にある
琴引山を目指しやってきます。

琴引山山頂より望む三瓶山。


2018年9月撮影

この山にも水源があり
そして巨石が鎮座しています。


2018年9月撮影

その巨石はオオクニヌシの琴が置かれ
その琴を弾いて参集された
八百万の神々を癒やしたと
いわれています。
そんな伝承から「ことびき」の
名前になりました。

また、山頂付近には奇岩があり
その岩の割れ目が参道となっています。
現在、琴弾山神社があります。

2018年9月撮影

こちらは水源と巨石、
そして祈りの場所だったようです。

他県に目をやりますと
印象に残っているのは奈良の大神神社。

御神体の山、三輪山は登拝が可能で
一度登らせて頂いた事があります。
三輪山の登拝口。

登拝口にある狭井(さい)神社。

社殿脇に湧き水があり、
「薬井戸」と呼ばれるご神水です。

2016年2月撮影。

山頂には磐座があり、やはり特別な
山だと思わずにはいられませんでしたが
その前に中腹にあった小さな滝が
気になって仕方ありませんでした。

特別な山には水が湧く。
必ずではないかもしれませんが
多くの場所に共通している様な気がします。

水は無くてはならないもの
その反面、あがなう事のできない
天災として人々の生活を驚異に晒します。

漠然とした想像ですが
川の流れをさかのぼり、
古代の人は神様を探しに行ったのでは?
なんて思ったりもします。

結果、見つかったのは水源と巨石。
そこに神様の足跡を見たのでは
ないのでしょうか?

我々に取って当たり前の事も
その昔は人智を超え
神様の存在を知らしめす根拠に
なってしまったかもしれません。

やがてその考えは祈りに変わり
現在、神社や信仰となっているのかも。
悠久の時を超え、
古代は現代に繋がっているのですね。

今回は取り留めのないブログで恐縮です。
お付き合いくださって
ありがとうございます。
本日はこの辺で。

ではまたの機会に。
ご自愛くださいますように。

 

新ブランドについて◆

出雲の人は雨が降れば土地を清め、
風が吹けば厄を吹き払うといって
目には見えない存在を身近に感じ
大切にしています。

遠い昔から人々の生活と共にあった
出雲の薬草。
遠い昔からやさしく、
柔らかく湧き続けている玉造の温泉。

この土地の人たちは自然に感謝し、
生があることへの感謝を静かに宣って
繋いできました。

一日の終わりに、
自分の中のささやかな儀式のように、
明日に祈るように。

「リセット、癒し、整える」ことで
健やかに明日を迎えるためのプロダクトです。

 

◆おなじ風土のもとに織りなす文化が共鳴し循環することを目指して◆

化粧品は温泉水と自然由来の成分から製造。
出雲地方で生まれた文化が造り手と共に共鳴し
循環していくことを目指しています。

主成分は島根県産の真菰(まこも)、
やまもも、塩、そして日本古来の御守り
「勾玉」を継承している
めのや本店から湧き出ている玉造温泉水。

真菰はしめ縄や神事にも使われ、
「神が宿る草」と呼ばれており、
やまももはイザナミイザナギの
黄泉の国のくだりに登場。
神の名前を持つ果物と呼ばれていました。

いずれも出雲風土記に登場する薬草です。
古代出雲は医薬の国とも
いわれていたことからも、
古来より出雲の人にとって
薬草は身近な存在でした。

日本古来より伝わる薬草と
洗い浄めるという文化。
気持ちをリセットし、
心身を癒しながら
みずみずしい肌へと導きます。

この冬の発売を
どうぞ楽しみにお待ちください。

 

 

新コスメにまつわる神話や風土の過去のブログは下記から

新コスメにまつわる神話や風土の話 その1  ~ 玉造温泉 ~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その2  ~古代出雲は医薬の国だった 稲羽の素兎編~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その3  ~古代出雲は医薬の国だった ヤガミヒメ編~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その4   ~古代出雲は医薬の国だった 大国主の蘇生編①~

新コスメにまつわる神話や風土の話その5   ~古代出雲は医薬の国だった 大国主の蘇生編②~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その6 ~伝説の医者がモデル?スクナヒコナ編~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その7 ~ちっちゃな神様の足跡を追う スクナヒコナ編②~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その8 ~ちっちゃな神様の足跡を追う スクナヒコナ編③~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その9 ~ちっちゃな神様の足跡を追う スクナヒコナ編④~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その10 ~ちっちゃな神様の足跡を追う スクナヒコナ編⑤~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その11 ~出雲國風土記~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その12 ~出雲地方に見る荒神信仰(藁蛇)~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その13  ~神様の隠れ籠もる山  神奈備山~

新コスメにまつわる神話や風土の話 その14  ~神様の隠れ籠もる山  神奈備山その2~

 

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