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【鉱物と暮らしのアイデア帳】星座ものがたり 第7話 ペルセウス座 ☆夜空を彩るペルセウス座流星群☆~星座にまつわるギリシャ神話と天然石~

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こんにちは。
オンラインショップ担当の畑です。

いよいよ夏の到来で、
夜空に佇む星座を彩るイベントが始まりました。
夜空のイベントといえば、流星群です。
この流星群の中でも、
最も有名なのが『ペルセウス座流星群』、
『しぶんぎ座流星群』、『ふたご座流星群』で、
3大流星群と呼ばれています。

この3大流星群のうち『ペルセウス座流星群』が、
まさに今、見ごろを迎えようとしているのです!

そんなことから、
本日はペルセウス座について調べてみましたので、
ここではその神話の紹介をしていきたいと思います。

今回は、長めの記事となりますので、
別記事にて
『ペルセウス座流星群』を紹介しています。
こちらも是非、ご覧になってください。
《夜空のイベント ☆ ペルセウス座流星群 ☆~天然石に思いを込めて~》

ペルセウス座って、どんな星座なの?

ペルセウスは、ギリシャ神話に登場する
とても有名な英雄です。
その英雄の姿が、まさに星座となっています。
北東の空で「M」または「W」の文字の配列で
有名なカシオペア座の下に
ペルセウス座は位置しています。

このペルセウス、有名な英雄であるだけに
神話の中で大活躍をするわけですが、
ペルセウスの物語に登場する人物たちも
星座になっていることから、
大きく影響を及ぼした星座であるといえます。

☆ペルセウス座にまつわる神話☆

ペルセウスは、多くの星座に関わった
物語となっておりますので長くはなりますが、
聞いたことのある人物が多く登場するなど、
なかなか面白いお話となっておりますので
紹介したいと思います。

それでは始めます…。

アルゴスの国王・アクリシウスには、
ダナエという美しい娘がいましたが、
残念ながら自分の跡を継がせる
息子がいませんでした。
頭を悩ませた国王・アクリシウスは、
神託を伺いました。
すると思いもよらぬ神のお告げが出たのです。
それは、『将来、お前の娘が男児を産み、
お前はその子に命を奪われる運命にある』
というものでした。

この神託を恐れた国王・アクリシウスは、
娘を高い塔の青銅で厳重に囲った一室に閉じ込め、
決して誰にも合わせないようにしたのです。

英雄ペルセウスの誕生

ダナエは、ひとり塔に閉じ込められ
日々を過ごしていましたが、
その姿を天空から見ていた人物がいました…。

(まさかっ!)

そのまさかです!
ダナエは、とても美しい女性。
その美しさは
大神・ゼウスの目にとまってしまいます。
ここでもゼウスは、
またしても悪い癖を起こしてしまうのです。

ゼウスは黄金の雨となって、
屋根からダナエに滴り落ちます。
そして時は経ち、
ダナエはひとりの男の子を出産します。
英雄ペルセウスの誕生です!
大神・ゼウスの血を引いた、
とても美しく力強い男の子でした。

(雨でもこんなことになるのですか?…。)
(ゼウスともなると、なんでもありですね…。)

青銅の部屋でペルセウスを生んだダナエは、
乳母とともに密かに赤ん坊を育てていましたが、
子供の泣き声を聞きつけた
国王・アクリシウスに発見されてしまいます。

アクリシウスは大慌てです。
自分の命を奪われてしまうかもしれない
男の子が生まれたのです。
さすがに自分の娘を手にかけるわけにはいかず、
困り果てたアクリシウスは二人を
大きな木箱に入れて、海へと流してしまいます。

苦境を乗り越え、英雄は育つ

この木箱は、やがてセリーポス島に漂着します。
そこで二人は、
この島の王の弟・ディクテュスに助けられるのです。

王弟・ディクテュスが
漂着した木箱の蓋を開けてみると、
中には子供を抱いて泣いている
美しい女性がいるではありませんか…。
心優しいディクテュスは、
二人を自分の家へ連れて帰ります。
そして、二人に平穏な生活が訪れ、
ペルセウスもたくましい青年として
成長していきます。

そんな矢先に、またしても災難が降りかかるのです。
美しさの衰えぬダナエに目を付け、
恋心を抱いていた島の王・ポリュデクテスは、
ダナエを我がものにしようと考えます。
しかし、ダナエはディクテュスに
心を引かれていたので、
島の王・ポリュデクテスを相手にしませんでした。

また、たくましいペルセウスの存在も、
島王・ポリュデクテスにとっては、
邪魔で仕方ありませんでした。
そこでポリュデクテスは、
ペルセウスをダナエから遠ざけるために企みます。
誕生日の祝宴の席にペルセウスを招き、
『祝いの品として、何をもってきたのか?』
と問うのでした。
意地悪です…。

しかし、ペルセウスも負けてはいませんでした。
『今は手ぶらではありますが、
いずれはゴルゴンの首を献上いたしましょう』
と答えてしまったのです。
すると、ポリュデクテスはここぞとばかりに、
早速、怪物ゴルゴンの首を
取ってくるように命じたのです。

このゴルゴンというのは、ポルキュスという怪物と、
怪魚の女神・ケートーとの間に生まれた、
ステノー、エウリュアレ、
そしてメドゥーサという名の
三姉妹の怪物たちのことだったのです。
その首をとるということは、
それはもう大変なことです。

怪物メドゥーサとの対決

そんなペルセウスをみて、大神・ゼウスは、
知恵の神・アテナと伝令の神・ヘルメスに、
ペルセウスのことを頼みます。
ヘルメスは、それをかぶると姿が見えなくなる兜と、
自由に飛ぶことができる靴、
そして首を入れる袋を、ペルセウスに与えます。
また、アテナは鏡のように輝いた剣と楯を与え、
ペルセウスを導くのでした。

この三姉妹は、神々の罰を受けて、
天か地かも分からないようなところに
住んでいましたが、ペルセウスが訪れた時、
三姉妹はぐっすりと眠り込んでいました。
ステノーとエウリュアレは不死身の怪物なので、
ペルセウスはメドゥーサに近寄ります。

メドゥーサは、髪の毛がすべて蛇で、
ライオンのように鋭い牙をもっていました。
また、その姿を見たものは恐ろしさのあまり、
石にされてしまうという怪物です。

ペルセウスは、アテナから贈られた
鏡のような楯を使い、
直接その姿を見ないようにして近づいていきます。
しかし、メドゥーサの髪の毛の蛇だけは
眠っていなかったので、
ペルセウスに襲い掛かってきました。
これをペルセウスは剣で切り払い、
一緒にメドゥーサの首も切り落としてしまいます。
その時、流れ出たメドゥーサの血から、
一頭の馬が飛び出しました。
のちに星座となる天馬・ペガススです。

あまりの騒がしさに目を覚ました、
ステノーとエウリュアレは
変わり果てたメドゥーサの姿を見て、
ペルセウスに襲い掛かります。
そこで、ペルセウスは、ヘルメスからもらった袋に
メドゥーサの首を入れると、
姿を隠す兜をつかって身を隠し、
ペガススに乗って空へと消えていきました。

ここで疑問に思うのは、
いつも一緒にいた他の姉妹は、
メドゥーサを見ても
石になることはなかったのでしょうか?…。
ということです。

(そこは、ギリシャ神話ですから…。)

無事に怪物の首も手に入れ、
セリーポス島に帰るところであったのですが、
ペルセウスの冒険は、まだ終わりませんでした。

鎖に繋がれたアンドロメダ

天馬・ペガススに跨り、
母の待つセリーポス島に帰る途中で、
エチオピアという国を通りかかったときのことです。
海岸にひとりの美しい娘が
鎖に繋がれているのを見つけました。
そして、その娘のもとに降りていきました。
この鎖に繋がれていた美しい娘こそが、
アンドロメダです。

アンドロメダはエチオピアの国王・ケフェウスと
王妃・カシオペアとの間の娘です。
ペルセウスは事情を聞き、
アンドロメダが、海獣・ティアマトの
生贄になっているということを知るのです。
ティアマトは、体が島のように大きく、
鋭い牙と爪を持っている怪物です。
なぜ、こんな目にあっているのか…。

アンドロメダの母であるカシオペアは
大変美しい女性でした。
『この世には、自分よりも美しいものはいない。
海のニンフ(妖精)たちも、
この美しさに勝てない』と、
日頃から自分の美を誇っていました。

これを聞きつけた海のニンフ(妖精)たちは、
このことを海神・ポセイドンの
妃・アンピトリテーの耳に入れます。
アンピトリテーは、これを聞いてひどく怒り、
夫のポセイドンに、
カシオペアを懲らしめるように言います。

海皇ポセイドンを怒らせた、カシオペア

妻に頼まれたポセイドンは、
海獣・ティアマトを送り込むことにしたのです。
海獣・ティアマトは船を襲い、海で大暴れし、
エチオピアの国は大津波をうけて
苦しむこととなるのです。

甚大な被害をうけて、
エチオピアの国王・ケフェウスは困り果てます。
神殿へ行き、神託を伺うことにしたのですが、
この神託がまたひどいものでした。
そのひどい神託とは、
『この災いを鎮めるには、娘・アンドロメダを
海獣・ティアマトの生贄にしなければならない』
というものだったのです。

アンドロメダの親である、
ケフェウス王とカシオペアは嘆き悲しみましたが、
他に道は無く、とうとう我が娘のアンドロメダを
生贄にすることにしたのです。
これには他説あり、
『アンドロメダが自ら生贄になることを志願した』
というものや、
『国民がアンドロメダを捕まえて、
生贄にしてしまった』という説もあります。

(いずれにしても、ひどい話です…)
(カシオペアの責任はどこにいったのでしょうか…)

怪物との新たなる戦い

ことの次第を知ったペルセウスは、
海獣・ティアマトを退治し、
アンドロメダを妻にすることを決めます。

すると、突如として空は黒ずみ、
海が大きくうねりはじめると、
耳を覆うばかりの大きな唸り声を上げて、
海獣・ティアマトが海の中から現れたのです。
そして、姿をあらわすやいなや、
全てを飲み込んでしまうほどの大きな口を開け、
アンドロメダを呑み込もうと襲ってきました。

その時です!
ペルセウスは、海獣・ティアマトと
アンドロメダの間に割って入り、
袋の中からメドゥーサの首を取り出し、
海獣・ティアマトの目の前に掲げたのです。

するとどうでしょう…。
メドゥーサの首を見た海獣・ティアマトは、
一瞬で石となり、
島とも思える程の
大きな岩に変わり果ててしまったのです。

こうして無事に、
アンドロメダを救うことができたわけです。

結婚に立ちはだかる障害

ペルセウスは、アンドロメダを救って
国王・ケフェウスの元を訪れます。
これにはケフェウスもカシオペアも大喜びです。
そして、アンドロメダを無事救出したペルセウスは、
彼女を妻に迎えることを
ケフェウス王とカシオペアに願い出ました。

アンドロメダには国王・ケフェウスの
弟であるピーネウスという婚約者がいましたが、
ケフェウス王とカシオペアは、
ペルセウスとアンドロメダの結婚を快諾したのです。

ここで黙っていないのが、婚約者のピーネウスです。
ピーネウスとその部下たちは、
ペルセウスに剣を向け、
ひとり立ち去るように迫るのでした。
これに対して、ペルセウスは剣を抜かず、
再びメドゥーサの首をかかげます。

(またメドゥーサです!)

するとどうでしょう…。
案の定、ピーネウスたちは
石となってしまうではありませんか…。

こうしてペルセウスはアンドロメダを伴い、
母・ダナエの待つ、
セリーポス島へと戻っていくことになります。

メドゥーサ最強説

ペルセウスがアンドロメダと共に
セリーポス島に到着すると、
母・ダナエと島の王の弟・ディクテュスは
祭壇に身を隠していました。
島の王・ポリュデクテスが、
ダナエに后になるよう無理強いした為、
避難していたのです。

この惨状をみて、ペルセウスは動きます…。
約束であったゴルゴンの首(メドゥーサの首)を、
島の王・ポリュデクテスに差し出したのです。

(またまたメドゥーサです!)

するとどうでしょう…。
島の王・ポリュデクテスは、
石になるではありませんか…。

(海獣・ティアマトを退治した時といい、
アンドロメダを妻にした時といい、
もはやメドゥーサの首は…。最強です!)

こうして、王の弟であった
ディクテュスが王位に就き、
母・ダナエは妃となって、
その後は幸せに暮らしたと伝えられています。
ペルセウスは助けてくれた神々に感謝し、
借りていた道具を返し、
メデューサの首は、女神・アテナに献上しました。

ペルセウス、生まれ故郷へ

数年の後、ペルセウスはアンドロメダを伴って、
故郷のアルゴスの国へと戻ります。
しかしそこには、
祖父である国王・アクリシウスの姿はなく、
ペルセウスが国を治めることとなるのです。

皆さん、おぼえていますか?
国王・アクリシウス…。
生まれたばかりのペルセウスと、
娘であるダナエの二人を、
木箱に入れて海へと流した張本人です!

アクリシウスは、神託で告げられた難を逃れる為に
国を捨て、ラリッサへと逃亡し、
身を隠していました。

ある日、ラリッサの町で開かれた競技大会に、
ペルセウスが参加することとなります。
この時、ペルセウスは手元を狂わせ、
投げた円盤が観客席に飛び込んでしまうのです。
そして、運悪く一人の老人に当たってしまい、
その老人は命を落としてしまいます。

(もしや…。そんなことありますか?…。)

そうです!
この老人こそが、
ペルセウスの祖父・アクリシウスだったのです。
ここに神託は現実となってしまいました…。

ペルセウスはこのことを深く悲しみ、
元々は祖父の国であったアルゴス領を
従兄弟のメガペンテスに譲り、
替わりにメガペンテスの領地であった
小国・ティリュンスを貰い受け、
その後は、アンドロメダと幸せに
過ごしたと伝えられています。
一説によれば、古代都市ミケーネを発展させ、
ミケーネ王家の創始者となったともいわれています。

二人は死後、アテナによって天に上げられ、
ペルセウス座とアンドロメダ座になりました。
また、この度の紹介した神話の中で、
ペルセウスが関わった多くの登場人物のうち、
アンドロメダの両親であるケフェウスやカシオペア、
ペガススも星座となっています。
そして、海獣・ティアマトも星座になっていますが…
どういうわけか、くじら座です。

このことからも、
ギリシャ神話で語られるペルセウスは、
大きく影響を及ぼした星座であるといえますね。

ずいぶんと、長くなってしまいました…。

急遽、『ペルセウス座』の神話の紹介で
予定変更となりましたが、
次回は黄道12星座の5番目にくる
『獅子座』の神話を紹介したいと思います。

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